石井隆の永遠のヒロイン、土屋名美の物語であると同時に、なんでも代行屋である紅次郎の初登場作。
紅次郎ものの17年ぶりの新作「愛は惜しみなく奪う」はまだ観ていないので予習の意味で。
わたしがこれまで観てきた名美役は
「天使のはらわた 赤い教室」(曽根中生)の水原ゆう紀
「赤い淫画」の泉じゅん
「死んでもいい」の大竹しのぶ
「夜がまた来る」の夏川結衣など。
この映画の余貴美子はそのどれにも負けていない。なにしろ盛大に脱いでくれていてうれしい。でまた身体がきれいなんだー。
シャブをやっている根津甚八のもとへ金を届けに来る名美は、ゲイである椎名桔平がそばにいるにもかかわらず足を開き、根津を受け入れる。その関係性がドラマの縦糸。ここに代行屋の竹中直人がからんできて……
ミステリとしても魅力たっぷり。ある人物がどの時点で死んだか、が妙味。意外なほど純愛の物語でもある。あ、名美の物語はいつもそうだったか。
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