goo blog サービス終了のお知らせ 

事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

光る君へ 第8回「招かれざる者」

2024-02-26 | 大河ドラマ

第7回「おかしきことこそ」はこちら

この三連休も娯楽をむさぼった。

このミステリーがすごい!!の海外篇第1位のS.A.コスビー「頬に哀しみを刻め」の暴力描写にたまげ、垣根涼介の「極楽征夷大将軍」に苦労し(とにかく長い作品なんですよ)、DVDでスコセッシの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(これも長いんだ)、ごひいき金子茂樹脚本の「もみけして冬」、そしていちばん素晴らしかったのはNHKドラマ「64 ロクヨン」だった。一気に観た。

もちろん映画版はすでに見ているし、横山秀夫の原作も読了済み。でもドラマ版がいちばんよかったかも。もっとも、ドラマ開始とほぼ同時にピエール瀧、永山絢斗、新井浩文の3人がそろった画には爆笑してしまいましたが。みんな早く帰ってきてね。

さてそのドラマで、非常に重要な役を演じたのが段田安則。7日間しかない昭和64年に娘を誘拐され、期待もむなしく死体で見つかってしまう。そして彼は……な展開。

しかし「光る君へ」において段田安則は、悲壮感なく勢力争いにまい進する藤原兼家役。右大臣家と左大臣家が天皇をめぐって、なスタイルはわかりやすい。

兼家と三人の息子が登場すると妻は

「死ぬのよ、この人」

と、ある人物を指さす。まだ死亡フラッグも立っていないのに断言。まあ、そうしないと道長の将来が……

「招かれざる者」というタイトルにこめた意味は、貴族の傲慢さを象徴したものだろう。

貴族と平民の間にある深い谷はもちろん、貴族のなかでもその立ち位置で待遇が変わるあたりの露骨さ。紫式部はそこに意識的にならざるをえない。なるほど。

ちなみに、この回もBSでは受信できませんでした。どうしてだろう。受信相談しなきゃ。この時代に?

第9回「遠くの国」につづく

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする