桂枝雀 中島らも 対談
2022年6月号PART2「黄金の月」はこちら。
「パワーバランスがすごい業界だから、私のような外部の人間が入って、それを崩すことが大事です」
インティマシー・コーディネーターの西山ももこさんの発言。インティマシー・コーディネーターというのは、インティマシー(親密)なシーンを撮影する俳優を身体的・精神的に守りサポートする仕事。
#MeTooに火をつけたハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ(というか強姦)騒動を、対岸の火事だと見ているわけにはいかないご時世。
あの園子温が「主演女優とはたいがい寝ていた」などとして糾弾されている。大好きな監督だったけどそっちの癖は悪かったか。
神楽坂恵との結婚をとやかく言う義理はない。明石家さんまの番組に園が出て、デレデレしていたのを“被害者”たちはどう思っていたものだか。
ワインスタインや園の例は極端にしても(だと信じたい)、起用“される”側が起用“する”側より弱いのは自明。しかし芸能界はそれが極端すぎるというわけだ。
「必然性があれば脱ぎます」
「体当たりの演技」
などというよくあるコメントや報道も、どうにもうさん臭く聞こえる。
実際にインティマシー・コーディネーターが現場に入ることで、俳優たちは演技に集中できるというメリットもあるそうだから、多くの映画のスタッフロールに、その職が登場する日も遠くないかもしれない。よくわからないBest Boy(第一助手)より要チェック。
PART2「ペーターさん」につづく。
本日の1曲は、というかネタは中島らもと桂枝雀の対談。ああこの二人がもういないなんて。