えとえと、つぎの翻訳は、以前その一部を紹介したシャーウッド・アンダーソンの『ワインズバーグ・オハイオ』の続きをまたいくつか訳そうと思ってるんですが、前に訳した部分の推敲がまだ終わってないんです。これを訳したのは六月だったんだけど、なんだかんだ忙しく、ずっとほったらかしにしていました。
推敲っていう作業は途切れたらダメなところがあって、ここのところ時間を見つけてはやってるんですが、なかなかはかばかしく進みません。
本業の方もじんわり忙しくなってきて……。
ということで、今日は埋め草。つなぎネタです。サイトのほうにはのっけませんから、ここに見に来てくださった方はラッキー! かどうかはわかりませんが。
今日は仕事に行く前に病院に行って来ました。
別に重病で余命半年……なんてことではなくて、単なる定期検診だったんですが。
一応予約は取ってあるんですが、それでも結構待たされる。
待合室でアラン・ブースの『ニッポン縦断日記』(柴田京子訳 東京書籍)――どうでもいいんですが、これスポーツ・ノンフィクションと銘打たれたシリーズの一冊で、図書館の分類でもスポーツの項に分類されてるんです。どこがどうスポーツなんだか。そんなこととは無関係に、すごくおもしろい。いかにもイギリス人の旅行記、という感じがするし、それだけじゃなくて1980年代の日本に、まだこんな土地の匂いが色濃く残ってたなんて思いもしなかった――を読んでました。
ところが、目の前のおばあさんがふたり、大きな声で話してるんです。
「それでな、わたしは市役所へ行きましてん。住民票いうもんがありますやろ、教えてもらお、思いましてな。それが、最近は、なんでしたかな、あの、ぷ、ぷ、ぷらなんとかいうもんで、教えてくれはらしまへんねん・・・」
「そうそう、最近はなんでもそういう話になりますねん。こないだも地震、ありましたやろ。ひぇっ、立っとれへんくらいのめまいや、どないしよ、思いましたらな、それがあんた、地震ですねん・・・」(「このあいだ」地震なんてありましたっけ?)
「もう、あんた、七ヶ月分、家賃を踏み倒されたまま、泣き寝入りでっせ。一ヶ月六万八千円、いうのも、ほんまにぎりぎりの額で抑えてますねん。それが、四十七万六千円、パァになりましてん・・・」(思わずかけ算してしまったわたし……)
「ほんになぁ、そういうことはどないにもならしまへん。わたしなんか、血圧の薬、飲んでるさかいにこうやって普通に座って話もできますねん。ありがたいことやとは思います。でもな、めまいはどうもならんのですわ・・」
こういうの、ハイブリッド会話って言うんでしょうか。
つぎに検査を待っていたら、検査室の前では髪の毛がキンキラキンで眉のない、でもきれいな顔立ちの女の子が、悪名高い「ウンコ座り」をして、電話をかけていました。スリッパにジャージの上下で、どうやらここに入院している人みたいでした。
「なに言うとんじゃ、アホ、ボケェ、おまえのせいでなー、むっちゃ気分悪いわ」
わたしはこうした言葉遣いで人に接する人間を、身近に知らなかったので、ちょっとびっくりしてしまいました。別に聞くつもりはなかったんだけど、この子も声が大きかった。
「やっかましいわ、ボケ、ワシがなー、退院したら、湯水のように…」
金を使いまくってやる、というせりふを期待していて待ってたんです。
「働かせてやるからなぁ、覚えとけよ」
ぷっ、と思わず吹き出してしまいそうになりました。
いったいだれに電話してたんでしょうね。それにしても、「湯水のように働かせてやる」ですか。うーん、汗のイメージかな?
わたしのほうは異常なく、相も変わらずの一病息災といった感じでした。
ということで、それじゃ、また♪
がんばって『オハイオ』手をいれますねー。
またサイトのほうにも遊びに来てくださいね。
推敲っていう作業は途切れたらダメなところがあって、ここのところ時間を見つけてはやってるんですが、なかなかはかばかしく進みません。
本業の方もじんわり忙しくなってきて……。
ということで、今日は埋め草。つなぎネタです。サイトのほうにはのっけませんから、ここに見に来てくださった方はラッキー! かどうかはわかりませんが。
* * *
今日は仕事に行く前に病院に行って来ました。
別に重病で余命半年……なんてことではなくて、単なる定期検診だったんですが。
一応予約は取ってあるんですが、それでも結構待たされる。
待合室でアラン・ブースの『ニッポン縦断日記』(柴田京子訳 東京書籍)――どうでもいいんですが、これスポーツ・ノンフィクションと銘打たれたシリーズの一冊で、図書館の分類でもスポーツの項に分類されてるんです。どこがどうスポーツなんだか。そんなこととは無関係に、すごくおもしろい。いかにもイギリス人の旅行記、という感じがするし、それだけじゃなくて1980年代の日本に、まだこんな土地の匂いが色濃く残ってたなんて思いもしなかった――を読んでました。
ところが、目の前のおばあさんがふたり、大きな声で話してるんです。
「それでな、わたしは市役所へ行きましてん。住民票いうもんがありますやろ、教えてもらお、思いましてな。それが、最近は、なんでしたかな、あの、ぷ、ぷ、ぷらなんとかいうもんで、教えてくれはらしまへんねん・・・」
「そうそう、最近はなんでもそういう話になりますねん。こないだも地震、ありましたやろ。ひぇっ、立っとれへんくらいのめまいや、どないしよ、思いましたらな、それがあんた、地震ですねん・・・」(「このあいだ」地震なんてありましたっけ?)
「もう、あんた、七ヶ月分、家賃を踏み倒されたまま、泣き寝入りでっせ。一ヶ月六万八千円、いうのも、ほんまにぎりぎりの額で抑えてますねん。それが、四十七万六千円、パァになりましてん・・・」(思わずかけ算してしまったわたし……)
「ほんになぁ、そういうことはどないにもならしまへん。わたしなんか、血圧の薬、飲んでるさかいにこうやって普通に座って話もできますねん。ありがたいことやとは思います。でもな、めまいはどうもならんのですわ・・」
こういうの、ハイブリッド会話って言うんでしょうか。
つぎに検査を待っていたら、検査室の前では髪の毛がキンキラキンで眉のない、でもきれいな顔立ちの女の子が、悪名高い「ウンコ座り」をして、電話をかけていました。スリッパにジャージの上下で、どうやらここに入院している人みたいでした。
「なに言うとんじゃ、アホ、ボケェ、おまえのせいでなー、むっちゃ気分悪いわ」
わたしはこうした言葉遣いで人に接する人間を、身近に知らなかったので、ちょっとびっくりしてしまいました。別に聞くつもりはなかったんだけど、この子も声が大きかった。
「やっかましいわ、ボケ、ワシがなー、退院したら、湯水のように…」
金を使いまくってやる、というせりふを期待していて待ってたんです。
「働かせてやるからなぁ、覚えとけよ」
ぷっ、と思わず吹き出してしまいそうになりました。
いったいだれに電話してたんでしょうね。それにしても、「湯水のように働かせてやる」ですか。うーん、汗のイメージかな?
わたしのほうは異常なく、相も変わらずの一病息災といった感じでした。
ということで、それじゃ、また♪
がんばって『オハイオ』手をいれますねー。
またサイトのほうにも遊びに来てくださいね。
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