hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

北京五輪開会式の口パク

2008年08月13日 | 海外

TVで開会式を一部見たが、たしかに中国でしか作れない内容で、また大規模で見事に演出、統制されていた。なにしろ1000人もの人が演出とおりに一糸乱れず行動するし、映像との組み合わせも見事だった。TVで見ていると、映像なのか実物なのか判断がつかないときもあった。


会場上空の足跡の花火が、あらかじめ撮影した映像をLIVE映像にもぐりこませたものだったらしい。(ブログ「カナダde日本語」8月13日)による)

このあたりは、技術的制約からしかたなかったのだろうし、問題とも思わない。


しかし、考えさせられるのは、北京五輪開会式で歌った女の子が、実は「口パク」だったと新聞などでも報道された件だ。
選考の際、歌声が一番よかった子が少しふっくらとして歯並びが悪く、オリンピックの開会式という檜舞台にふさわしくないからと舞台裏で歌い、それに代わり、見た目がよりかわいらしい女の子が舞台で口パクしたという。

「Wold Class Fake(世界中を騙した偽り)」と世界中でニュースになったが、インターネット上でも「純粋な子どもにうそをつかせるのはよくない」と批判が出た。しかし、当局はネット上の批判を次々と削除しているらしい。

TVなんてもともとほとんどが、「やらせ」と言ってしまえばそのままだが、一体なにが「虚」で、なにが「実」なのか考えさせられる。


もともと中国では、LIVE映像でも30(?)秒前に撮ったものを検閲してから流しているが、五輪はそのまま流すことにしたとの報道があった。
情報公開が進んでいない中国の今後が心配ではある。



前述のブログ「カナダde日本語」では、「それにしても、二人の少女が大人になったらどう思うのだろうか。一人は、見かけが良いというだけで口パクをさせられ、もう一人は、見かけが悪いということで姿をみせずに歌だけ唄うなんて。二人の少女には、これがコンプレックスになることなく明るく生きて行って欲しい。」と多少取り越し苦労と思えるコメントをしている。


じつは、かくゆう私にも、トラウマになっていた口パク(?)の苦い思い出がある。
2007.2.25のブログ「昔の思い出 (6)音痴製造法」に書いたのだが、小学校の学芸会で、教師から、音痴な私だけ口パクを強要された。学芸会の当日、一番前の列の私は先生の言いつけを守り、声を出さなかった。ただし、意地になった私は、口は真一文字にむすんだままで。
あとで、先生から、「あなたって本当にいやな子ね!」と、えらく怒られ、トラウマを抱えた完全な音痴が出来あがった。


まあ、オリンピックと学芸会ではまったく違うので、中国の女の子は二人とも、誇らしく思っていることでしょう。







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