hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

『楽しむマナー』を読む

2017年07月31日 | 読書2

 

 

 作者(作家や科学者)13人、中央公論新社編集『楽しむマナー』(2017年3月25日中央公論新社発行)を読んだ。

 

 裏表紙にはこうある。

人が喜ぶおごられ方から天寿を全うする方法まで、人生のあらゆる場面で出くわすマナーの難題を作家・歌手・科学者十三人がするっと解決! 愛を温めたい、気まずい空気を消したい、プロフェッショナルな仕事をしたい…この一冊が、大人の悩みを解きほぐす。しんどい心のコリに効く、楽しいマナー考。

(『マナーの正体』を改題)

 

 酒井順子、藤原正彦、荻野アンナ、竹内久美子、福岡伸一、逢坂剛、乃南アサ、角田光代、鎌田實、綿矢りさ、さだまさし、高野秀行、東直子の13人による合計150以上のエッセイ。

 ニッチを生きるマナー/我が身を愛でるマナー/食こそすべてだマナー/エレガントに闘うマナーなど12のテーマごとに各自2ページにエッセイをまとめている。

 

去勢のマナー(竹内久美子)

去勢は単に生殖能力を奪うだけでない。オスは発情したときのおしっこひっかけ(マーキング)がほぼなくなる。

 しかし何といっても飼い主にとって1番の幸せは、彼らと暮らせる時間が長くなるということだろう。寿命がオスで3年近く伸びる。・・・メスはたった半年くらいしか伸びない。

 

味噌汁のマナー(高野秀行)略歴と既読本リスト

 高野さんがスーダン人に味噌汁の作り方を教えるために吉祥寺の駅ビルの高級スーパー(多分紀伊國屋)で豆腐、わかめ、鰹節、昆布などを買った。とくに昆布は普段の4倍の値段だった。家に着いて作った味噌汁がむちゃくちゃ美味い。いつものものとは別物だった。高級食材、とくに昆布の出汁が素晴らしい。

 

怠け者のマネー(福岡伸一)

 生物学者の長谷川英祐さんの著者『働かないアリに意義がある』(メディアファクトリー新書)によると、・・・ある瞬間、なにもしないないアリは7割近くもいる。1か月以上、観察を続けても、だいたい2割くらいのアリはさぼりつづけている。さぼっているアリを排除しても、残り集団の中からまたさぼりアリがでてくる。・・・コロニーの中に一定数の「遊軍」を常に温存しておいた方が、いざというときに有利だから、と説明される。・・・私は、遺伝子はある程度の遊びをいつも許容している、と考えてみたい。・・・遊びをせんとやうまれけむ、である。

 

 

初出:『マナーの正体』(2015年12月中央公論新社刊)を文庫化にあたり改題。

 

 

私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

 皆さんのエッセイはほとんどが面白く、なるほどと思わせるポイントが必ずある。

 150ほどのエッセイを読んで、なるほどエッセイはこんな風に書くのかと、参考になった。といっても、私がこんな風に書けるわけでもなく、なにか心に強く残るほどでもなく、ただ、なるほどと思い、過ぎ去っただけだった。それでよいといえばよいのだが。

 

 3,4編のエッセイを読んだだけで、著者の思考パターンが分かり、著者が、もちろんその一面だけだが、解った気がした。文は人なり、人は文なり。それほどではないか??

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒井順子『男尊女子』を読む

2017年07月29日 | 読書2

 

 酒井順子著『男尊女子』(2017年5月31日集英社発行)を読んだ。

 

 日本社会の「男尊女卑」感は、男性側だけによるものでなく、女性側の「男が上、女が下」、あるいはそうしておいた方が楽という意識に支えられている。「男尊女子」とは、「男を立てる」「男を支える」ことに生きがいを感じる女性たちを指す酒井さんの造語。制度的に男女平等化への道が整ってもなかなか実現しないのは、男尊女子の存在も一因と、バランスに配慮して柔らかに主張している。

計20章のエッセイ集。

 

「共稼ぎで明らかに夫より稼ぎが多い女性が夫を『主人』と呼んで立てたり、会社のエレベーターでエレベーターガール役を買って出たり、飲み会で『等々力』を『とうとうりょく?』と読んで男性に『バッカだな~』といわれ、『バカじゃないもん!』と口を尖らせる、あえて何も知らないフリをする女など、男尊女子は多い。

 

 

「小さな女子マネ」

 女子高出身者の中に、大学に入って、男子運動部の女子マネージャーになる者が多かった。喜々として男子の汚れ物を洗う彼女達を見て、初めて「男尊女子」がいることが分かった。酒井さんも男女共学になって、「一歩引いておくと、ラク! そして面倒臭くない!」と自分自身のなかに「男尊女子」が存在することを知った。

 

「お茶女子」

 雇用機会均等法施行初期、意識の高い総合職女性は、職場で認められるように死に物狂いで働いていた。政治の世界で言うなら、市川房江~土井たか子路線。

 

「九州男女」

 男尊女卑の九州男児はリベラル東京女と相性が悪い。九州女子は男子一般に受けが良い。日本で男として生まれた人で、「一歩下がる女」が大嫌いという人はあまりいない。

 

「言葉の女装」

「一歩二歩、後ろを下がって歩く女性がいいですね」というマッチョ感覚の男性も、夫に対して敬語で話す「正調男尊女子」も、過去のコスプレっぽくあるが、日本には残り続ける一方、言葉の女装・男装から解放された若者達が、フリースタイルで交際を進めていくことでしょう。

 

「主人」

 女性芸能人ブログでの「夫」の呼び名

「主人」10人、「夫」4人、「旦那さん/ダンナさん」7人、「パパ」4人、「名前」2人、「彼」1人

「男女」

「私、結婚しても『うちの嫁が』とかって絶対言われたくないのよね。だって嫁という字は女に家と書いて・・・」などと言っていたら、嫁と言われたくてたまらない男尊女子が手作りハンバーグとともにどこからともなくやってきて、あっという間に男性をかっさらっていくことでしょう。

 

「おわりに」

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考えに賛成か、反対かという調査

2009年 女性37%賛成、59%反対、男性46%賛成、51%反対  ・・・反対が多い

2012年 女性 賛成と反対がほぼ同数、男性55%賛成、41%反対 ・・・賛成が激増

 

初出:集英社WEB「レンザブロー」2016年1月~2017年3月

 

 

私の評価としては、★★★★(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)

 

 ジェンダー関連の用語の使われ方、その背景を分析し、歴史的経緯も簡潔にとらえている。

 ジェンダーに関する言葉は複雑なニュアンスを持ち、ある面と違う面を含み一概に正悪を決められない。著者は、二面性を正確にとらえ、上手く説明している。そうだそうだ、なるほどと思う

 

 さまざまな話題に関するエッセイを集めたものではなく、全体のテーマが統一されているため、読みやすい。

 

酒井順子(さかい・じゅんこ)
1966年東京生まれ。立教女学院在学中から雑誌にコラムを執筆。
立教大学社会学部観光学科卒。博報堂入社。3年で退社。

2003年『 負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞・講談社エッセイ賞受賞。
女も、不況?』『儒教と負け犬』『もう、忘れたの? 』『 先達の御意見』『ズルい言葉』『泡沫日記 』『ほのエロ日記 』、『そんなに、変わった?』(一回目)、『そんなに、変わった?』(二回目)、『中年だって生きている』『子のない人生』他

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東野圭吾『新参者』を読む

2017年07月27日 | 読書2

 

東野圭吾著『新参者』(講談社文庫2013年8月9日講談社発行)を読んだ。

 

裏表紙にはこうある。

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前にたちはだかるのは、人情という名の謎。手がかりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

加賀恭一郎シリーズ第8作目。2010年4月~6月、「日曜劇場」で阿部寛主演でTVドラマ化。

 

日本橋小伝馬町で一人暮らしの45歳の三井峯子が絞殺された。日本橋署に代わったばかりの加賀は町を歩き回りながら事件の周辺の聞き取りを進める。

人形町の煎餅屋「あまから」では、アリバイに疑問がある出入りの保険の外交員に嫌疑がかかる。

料亭「まつ矢」では、殺人現場に残っていた人形焼きを買った見習いの修平は、問い詰められても主人をかばう。

瀬戸物屋「柳沢商店」では、店主の鈴江と嫁の麻紀のいさかいが激しい。被害者峯子が買ったキッチンバサミが実は・・・だったことが判明する。

「寺田時計店」では、頑固オヤジの玄一が、犬の散歩の途中で寄っていたのは実は・・・。

洋菓子店「クアトロ」の店員美雪に、なぜか峯子はやさしい。

峯子の親友多美子は、英国に移るため峯子の翻訳の援助はできないと告げた直後に殺されたことに悩む。

 

  

「新参者」のWikipediaにはこうある。

「煎餅屋の娘」で用いられたトリックは東野が自身の母親に対して行ったものであり、その母親が2004年6月3日に死去し、小説を読まれたら母親にばれるという理由から今まで使われなかったトリックを取り入れ、母親の死後の四十九日頃に「煎餅屋の娘」を発表したという経緯がある。その他、「時計屋の犬」の舞台となる時計屋は、東野の実家の時計屋に基づいて描かれている。

 

「嫁と姑の問題だけは、亭主の力ではどうにもならん。・・・おまえに出来ることは、それぞれの言い分を聞くことだ。・・・絶対に反論するなよ・・・。聞き終えたら、・・・、折を見て自分から伝えておくと答えるんだ。で、大事なことだが、もちろん本当に伝えたりしてはいけない。いずれ、一体どうなってるんだと責められるだろうが、そこは耐えろ。連中の怒りの矛先を、おまえに向けさせること。それだけが、おまえに出来る解決策だ」

 

事件に直接関係しないことまで調べてくれた加賀に、心に響く秘密を明かしてもらった多美子が聞く。

「加賀さん、事件の捜査をしていたんじゃなかったんですか」

「捜査もしていますよ、もちろん。でも、刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって心が傷つけられた人がいるなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手だてを探しだすのも、刑事の役目です」

 

最後はこう終わる。

「加賀さん、あんた、一体何者なんだ?」

すると加賀は傍らに置いてあった扇子を広げ、顔を扇ぎながら答えた。

「何者でもありません。この町では、ただの新参者です」

 

初出:「小説現代」2008年8月号から5年間、9作品発表。2009年9月講談社より単行本として刊行

 

 

私の評価としては、★★★★(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)

 

 新参者で冷静な加賀の温かい思いやりが、人情味ある下町の人びとの中に溶け込み、良い味を出している。著者が実際に人形町周辺を歩き回って一話づつ書き込んだということで、下町風景がよく書き込まれている。

 

 謎解きは、グルグル回りまわって、結局最後は・・・と言うことで、意外性というより、ほっぽり出された感じがした。

 

 彼が事件に直接関係ない周辺人物の小さな謎を解いていくうち徐々に本来の事件解決が浮かび上がっていく構成となっている。被害者の周りをグルグル回りながら、どんどん関係者が増えていく。以下のように登場人物をパソコンに打ち込みながら読んだが、40名になった。年寄りにはキツク、以前の章に登場人物が出てくると大変だ。

 

 

東野圭吾の履歴&既読本リスト

 

 

登場人物

上川菜穂:煎餅屋『あまから』の娘。美容学校へ通う。

上川聡子:菜穂の祖母

上川文孝:煎餅屋『あまから』の主人。菜穂の父

 

田倉慎一:新都生命の外交員

 

加賀恭一郎:日本橋署の刑事(警部補)。剣道の元日本チャンピオン。かって警視庁捜査一課にいた。

上杉博史:警視庁捜査一課の定年まじかの刑事

 

三井峯子:絞殺被害者。清瀬直弘と離婚し一人暮らし。45歳。息子清瀬弘毅とは連絡していない。

 

修平:人形町の料亭『まつ矢』の板前見習い。17歳。

頼子:『まつ矢』の女将

泰治:『まつ矢』の主人

 

柳沢尚哉:大手ゼネコンのサービスマン。瀬戸物屋『柳沢商店』

麻紀:尚哉の妻。瀬戸物屋『柳沢商店』。かって、キャパクラで働いていた。

鈴江:尚哉の母。瀬戸物屋『柳沢商店』

 

寺田玄一:小舟町の『寺田時計店』の主人

寺田志摩子:玄一の妻

寺田香苗:玄一の娘。高校の卒業式直後に駆け落ち結婚。

米岡彰文:『寺田時計店』の職人

沢村秀幸:香苗と結婚。

沢村誠造:秀幸の父

 

中西礼子:菓子店『クアトロ』の主人

美雪:菓子店の店員。彼氏は健一。

 

清瀬弘毅:小さな劇団の団員。三井峯子の息子。両親の離婚前に大学を辞めて家を飛び出した。

清瀬直弘:弘毅の父。三井峯子の元夫。清掃会社を経営。

宮本祐理:直弘の秘書。長身で美人。

青山亜美:弘毅の同棲者。専門学校生。堀留町の喫茶店『黒茶屋』でバイト。

篠塚:弘毅の劇団の主宰者

山田郁夫:劇団員

 

岸田要作:清瀬直弘の大学の1年後輩で、創業時から27年間会社の税理を任される

岸田克哉:要作の息子。建築コンサルタント会社勤務。29歳。

岸田玲子:克哉の妻。29歳。

岸田翔太:克哉の5歳の息子

 

佐川徹:木製玩具屋の店主

 

戸紀子:20代の直弘と関係のあったカラオケスナックのママ。

 

藤原真智子:三井峯子の大学時代の友人。シアトル在住。

吉岡多美子:三井峯子の大学時代からの友人で、翻訳者に育てるつもりだった。死体発見者・通報者。

コウジ・タチバナ:映像クリエーター。三井峯子にプロポーズ。英国籍を取得した元日本人。

高町静子:三井峯子が清瀬直広との協議離婚手続きを依頼した弁護士

 

藤山雅代:手作り工芸『ほうづき屋』の店主

菅原美咲:『ほうづき屋』の店員。

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

完熟マンゴー

2017年07月24日 | 食べ物

 


「みやざき完熟マンゴー」を食した。

もちろん、最高級品とされる「太陽のタマゴ」ではないがかなり張り込んだ。

2011年のこのブログ「魚の卸屋でお買い物」に、宮崎完熟マンゴーの最高級品「太陽のタマゴ」が千疋屋総本店で 2個 26,250円だったが、同じ品種の台湾産を680円で買ったとあった。


今回ご購入のマンゴーの宣伝には、

「果物は樹から離れるときが一番おいしい。
宮崎完熟マンゴーは、収穫前の果実を一つ一つネットで包み、完熟してネットに自然に落果するのを待って収穫します」とある。

高いわけだ。

指定された通りの切り方で”お食べにさせていただいた”。

慣れないもの食べてお腹が心配だ。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉祥寺コロニアルガーデンでディナー

2017年07月21日 | 食べ物

 

コピス吉祥寺 3F にある「吉祥寺コロニアルガーデン」へ行った。


コピス 3F に造られた庭園の一角にある。

入口や、内装は、一見コロニアル風。


椅子にお尻が沈み込んで座りにくい。

空いているうちにと17時半に予約したら、誰もいない。
1時間ほどして帰る頃には、女性でほぼ満杯だった。


今日は奥様のオゴリと言うことで、もっとも高級品を注文。

「A5ランク霜降り佐賀牛のグリルと花畑牧場ラクレットチーズ、北海道産トウモロコシなどのワンランク上の厳選贖罪の極上の夏プラン」
という長いメニュー。

 

早採りトウモロコシの冷静ズッパと、旬魚(カツオ)の厚切りカルパッチョの軽い炙り季節野菜のメランジェ添え

軽く、美味しく、好調な出だし。


ローストビーフのカルパッチョ仕立て ふわふわパルミジャーノ(二人分)

量があるが、パルミジャーノとの相性もよく、結構でした。

 

ラクレットチーズをたっぷりかけた季節野菜の鉄板焼きバーニャカウダ

スイスで美味しかったラクレットチーズが懐かしい(9年前だろ!)

 

北海道産トウモロコシを使ったカルボナーラ仕立て生ハムのアクセント

濃厚な味でご機嫌。トウモロコシがびっくりするほど甘い。

 

国内最高峰佐賀県産A5ランク佐賀牛の霜降りグリル(二人分)

メインのこの肉が噛み切れない。
それどころか、ナイフで切れないので、店員さんを呼び、「切れないんですけど、もう少し焼くかなんかしてくれない」と言うと、

「絶妙の焼き加減にしていますので、切れるナイフをお持ちします」

自分で「絶妙」って言うか?と思ったが、確かに持って来たナイフは「お気を付けください」と言うほど、切れる。

欧米になじんで(???)、一度口に入れたものは絶対に出さない私も、どうしても噛み切れず噛んだ後、ポイしてしまった。
年寄りにはキツイ。


パティシエ特性ミニパフェ、紅茶とコーヒー

パフェも美味しかったのだが、噛み切れない肉の余韻で、消沈ぎみ。
パフェの底にはコンフレークがあった。


一人4千円たらずでコストパフォーマンスは良い。次回はかみ切れるメニューにしよう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東野圭吾『ラプラスの魔女』を読む

2017年07月19日 | 読書2

 

 東野圭吾著『ラプラスの魔女』(2015年5月15日KADOKAWA発行)を読んだ。

 

 宣伝はこうだ。

円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。
作家デビュー30年、80作目の到達点。

これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。
そしたらこんな作品ができました。 ――東野圭吾

 

 2018年映画公開予定。三池崇史監督、嵐の櫻井翔が青江教授、広瀬すずが羽原円華、福士蒼汰が失踪青年役。

 

 ”ラプラスの悪魔”とは世界の全てが把握できる超人のこと。ある時点での全ての物質の力学的状態が分かって、すべてのデータを計算する能力があれば、その後の世界の状態はすべて計算できるから、未来はすべてわかるというニュウートン力学に基づく考え方。フランスの数学者・ラプラス(1749年〜1827年)が提唱。

 量子力学の原子の位置と運動量の両方を正確に知ることは不可能という不確定性原理により否定。

 

初出:書下ろし

 

 

私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

 452ページの大部だが、スイスイ読めるのは東野さん、さすが。

 

 それ程の謎でもないのだが、不可思議現象や、謎めいた怪しげな人物をなかなか登場させないで引っ張るテクニック、やたら多くに人を登場させて、話を引っ張っていく。

 単純物理の決定論を持ち出す必要はなかったのではと思うが、これも雰囲気づくりか?

 

 それにしても登場人物が多すぎる。下記のように29名。海馬の短期記憶力が衰えて、新たに人物が登場する箇所に付箋を付けただけでは混乱して読み進められない。一回しか登場しない人物は名前を書かないなどしてくれないと、出てくる人物をパソコン入力しながら読んでいる私は無駄な労力で疲れてしまう。

 

 

東野圭吾の履歴&既読本リスト

 

 

登場人物

羽原円華(うはら・まどか):18歳。開明大学の数理学研究所で過ごす。彼女の周りでは不思議な現象が起る。

羽原美奈(うはら・みな):円華の母。

羽原全太朗(うはら・ぜんたろう):円華の父。開明大学病院の医師。脳神経細胞再生の第一人者。

蛯沢弓子(えびさわ・ゆみこ):円華の祖母、美奈の母。

 

青江修介:泰鵬大学教授。地球科学の学者。赤熊温泉の火山ガス中毒死の調査依頼を受けた。

奥西哲子:青江の秘書

磯部:県の環境保全課職員で赤熊温泉村に出向。

 

武尾徹(たけお・とおる):警護の仕事をする元警察官。

桐宮玲(きりみや・れい):開明大学の数理学研究所勤務。

 

前山洋子:秘湯・赤熊温泉の宿の女将。

木村浩一:20歳そこそこの若者。

水城義郎(みずき・よしろう):映像プロデューサー。66歳。赤熊温泉で散歩中に死亡。

水城千佐都(みずき・ちさと):義郎の妻。和風美人。28歳。源氏名レイカ。

水城ミヨシ:義郎の母。88歳。調布の老人ホームに住む。

矢口直也:水城千佐都と昔の知り合い。銀座『レッド』の店員。

 

甘粕才生:映画監督。鬼才と評価されていたが、47歳の時、自宅での硫化水素事故で家族を失う。

甘粕由佳子:才生の妻。事故で死亡。

甘粕萌絵(もえ):才生の娘。事故で死亡。

甘粕謙人(けんと):才生の息子。事故から奇跡的に快復。

吉岡宗孝:映画監督

那須野五郎:本名森本五郎。最近では仕事も来ない役者。39歳

大元肇:脚本家。甘粕才生の知人。

根岸:文芸書籍編集部・編集長。甘粕才生の本を出版。

西村弥生:甘粕萌絵の高校の同級生。

鈴木由里:甘粕萌絵の高校の同級生。

川上誠也:甘粕謙人のサッカークラブの友人。

宇野孝雄:甘粕才生と中学・高校の友人

 

内川:北陸毎朝新聞の記者。40代半ばの小柄な女性。

中岡祐二:麻布北警察署殺人課。水城ミヨシから事件前に調査依頼の手紙をもらう。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東野圭吾『疾風ロンド』を読む

2017年07月17日 | 読書2

 

東野圭吾著『疾風ロンド』(2014年12月25日実業之日本社発行)を読んだ。

 

宣伝はこうだ。

強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。

 

図書館の本に著者のサインがあった。

 

 

 泰鵬大学医科学研究所から新種の炭疽菌「K-55」が盗まれた。しかし、秘密裏に作った生物兵器なので警察に通報することも出来ない。さらに「全国民を人質にに身代金3億円を要求する」というメールが研究所所長宛に届く。残された時間は4日間。

 しかし、なんと、犯人の葛原はメールを出した直後に交通事故で死亡し、手掛かりは、葛原の遺品の受信機とデジカメに残されたテディベアの写った7枚の写真だけ。気温が10℃を超えると容器が破裂するため、急いで写真に写っているスキー場を突き止め「K-55」を回収しなければならない。研究所主任の栗林和幸は所長の東郷から、秘密裡に回収と無理難題を突き付けられる。

 写真からテディベアの居所を推理した息子の秀人と共に里沢温泉スキー場に向かう。しかし、スキーが下手な栗林は滑走禁止の林の中へスキーで突っ込み足首を負傷してしまう。栗林の救助を行ったスキー場のパトロール隊員の根津とスノーボード選手の千晶を「新薬を隠されてしまった」と「K-55」捜索に巻き込むんでしまう。しかし、そんな彼ら見つめる不審な男がいた。

 

 

初出:2013年11月実業之日本社より文庫書下ろしとして刊行

2016年、阿部寛主演で映画化

 

 

私の評価としては、★★★★(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)

 

 犯人が開始早々死んでしまうという意外性はあるが、あとは平凡。主人公がドジ過ぎて、そのわりに笑いは取れなくて、軽い軽いユーモア・サスペンスといった感じである。

 軽すぎるが、気軽に読める。

 

 

東野圭吾の履歴&既読本リスト

 

 

登場人物

葛原克也(くずはら・かつや):泰鵬大学医科学研究所の元研究員。「K-55」を盗み出して脅迫状を出した直後に交通事故で死亡。

東郷雅臣(とうごう・まさおみ):泰鵬大学医科学研究所所長。生物学部長。ただただ強引に栗林和幸に「K-55」の回収を命ずる。

栗林和幸(くりばやし・かずゆき):泰鵬大学医科学研究所 主任研究員。

栗林 秀人(くりばやし・しゅうと):栗林和幸の息子。中学2年生。スノーボードに夢中。

折口真奈美(おりぐち・まなみ):泰鵬大学医科学研究所 補助研究員。鈍臭く真面目と思われている。

折口栄治(おりぐち・えいじ):折口真奈美の弟。事業に失敗して大きな借金を抱えている。

 

根津昇平(ねづ・しょうへい):里沢温泉スキー場のパトロール隊員。

瀬利千晶(せり・ちあき):スノーボード選手で、里沢温泉スキー場での大会に出場予定。

山崎育美(やまざき・いくみ):地元の板山中学の2年生。里沢温泉スキー場でのスキー教室に参加。

川端健太(かわばた・けんた):地元の板山中学の2年生。里沢温泉スキー場でのスキー教室に参加。

高野裕紀(たかの・ゆうき):地元の板山中学の2年生。里沢温泉スキー場でのスキー教室に参加。両親は喫茶店「カッコウ」を経営。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東野圭吾『パラドックス13』を読む

2017年07月15日 | 読書2

 

 東野圭吾著『パラドックス13(サーティーン)』(講談社文庫ひ17-32、2014年5月15日発行)を読んだ。

 

 裏表紙にはこうある。

13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変われば善悪も変わる。殺人すらも善となる。極限の状態で見えてくる人間の真理とは。

 

 3月13日13時13分13秒、ブラックホールの影響で「P-13」と呼ばれる現象の発生が予測され、政府は極秘で対策を検討。しかし、具体的に発生する現象や、影響は不明で、13秒間だけの現象なので国民には知らされなかった。

 所轄刑事の久我冬樹は、警視庁の管理官である兄・誠哉とともに強盗犯を確保しようとしていた。問題の13秒間に、焦った冬樹の行動で、誠哉は犯人達に撃たれ胸を赤く染める。冬樹も撃たれ、意識を取り戻したときには、東京の街は無人になっていた。

 街を歩き、見つけたのは誠哉も含め、合計13人だった。彼らはあの13秒間に死んだ人間だった。彼らは、廃墟と化した東京をさまようが、13人を消し去って、このパラドックス、矛盾を解消しようとするかのように、数々の天変地異が彼らに襲いかかる。

  

初出:2009年4月毎日新聞社より単行本として刊行

 

 

私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

 この世から突然、人が居なくなり、ほぼ無人の都市をさ迷い歩くというハリウッド映画で何度か見たような話で、私には驚きや戸惑いはなかった。

 突然運転手が消えた自動車の事故だらけの東京を歩く描写は真実味があるが、13人を消し去ろうと起る天変地異は規模の割に殺人効率が悪く、情けない。

 久我兄弟をはじめとする登場人物の性格描写もあまりにステレオタイプで、遊びがない。

 

東野圭吾の履歴&既読本リスト

 

 

登場人物

久我冬樹(くが・ふゆき):所轄の刑事。単純な正義感で考えなしの行動に走る。優秀な兄・誠哉と対立。

久我誠哉(くが・せいや):冬樹の兄。警視庁管理官、キャリア。常に冷静。リーダー役。

中原明日香:女子高生。フットサル部所属。

山西繁雄:老人。春子の夫。

山西春子:繁雄の妻。

戸田正勝:大手建設会社の専務。

小峰義之:技術者で戸田の部下。

富田菜々美:看護師。医者の恋人がいた。

新藤太一:フリーター。小太りで大食い。

白木栄美子:ミオの母親。病死した夫のために借金苦。

白木ミオ:栄美子の娘。ショックで失語症。

勇人(ゆうと):アパートで一人生存していた赤ん坊。

河瀬:ヤクザの男。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンクーバー (10)機内食

2017年07月13日 | バンクーバー

 

良くこれだけ食べられたものだ。年寄りの分際で。

ちなみに、以下は私の分だけ。


出発

一回目(洋食)(アミューズ(お楽しみ?)) 

アペタイザー(ポークと合鴨のパテ、lスモークサーモントラウトなど)

スープ(コーン)

メイン(和牛のロール、ソテーしたスズキ)

デザート(フルーツ)


二回目(洋食)

メイン(ふんわり玉子、仔牛のソーセージ、ローストポテト)
クロワッサン、レーズンルヴァン
フルーツ

 


帰国

一回目(和食)


二回目(和食)

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンクーバー (9)飛行機内で見た映画

2017年07月12日 | バンクーバー

 

往復約20時間。8本の映画を見た。ようするに映画見っぱなしだった。映画見にバンクーバーへ行ったかのようだ。
最近は離陸前に飛行機が止まっているときから、着陸してタラップに接続されるまで、映画は見続けられる。


以下、見た順に


1.君の名は。
★★★(三つ星:お好みで)
  (彗星接近を控え、お互いが入れ替わる夢を見るようになった高校生男女。新海誠監督のヒット作)

  男と女が入れ替わるという設定が、私には大林宣彦監督の「転校生」の真似に思えて素直に見られない。
  入れ替わったり、戻ったり、しかも3年もの時間差があるという話がややこしくてついていけない。


2.マンチェスター・バイ・ザ・シー
  ★★★★(四つ星:お勧め)
  (捨てた故郷に戻ってきた青年が、過去と向き合い再生していく。ケイシー・アフレックが本年度アカデミー賞主演男優賞受賞)

  アメリカでこれほど地味な映画がつくられるとは、嬉しい!乱暴で協調性のない主人公が、兄の息子の後見人になることで成長する姿が良く描けている。
  


3.ファウンダ―ハンバーガー帝国の秘密
  ★★★(三つ星:お好みで)
  (マクドナルド誕生を描く実話。あるハンバーガー店のフランチャイズ権を獲得した男が、巨大企業を築く)

  画期的な店でのハンバーグ作りシステムを開発した兄弟から、破産した男がフランチャイズ権を獲得し、結局利益を独占して、兄弟を追放するというエグイ話。
  抜け目ない男の大勝利の話であり、小勝利もしていない私は素直に楽しめない。

 

4.ジョン・ウィック・チャプター2
  ★★(二つ星:見れば)
  (亡き妻との思い出が詰まった家を壊されたジョンは、復讐を誓い、再び壮絶な戦いに。キアヌ・リーヴスがスゴ腕の殺し屋に扮するアクションの続編)

  ただただ打ちまくり、殺す。理由もそれほどでもなく、通行人までみんな主人公を狙う殺し屋だという設定。本当に第一作はヒットしたの? しかも、定石とおり第二作は駄作。

 

5.ゴールド/金塊の行方
  ★★★★(四つ星:お勧め)
  (全米を震撼させた実際の詐欺事件”Bre-X”を映画化。破産寸前の採掘業者が計画した驚愕の事件の全貌)

  ちょっと都合良すぎと思える点が多いが、実話だそうだから。 極端に個性的な主人公がオモロい。

 

6.MISS SLOANE
  ★★★★★(五つ星:是非見たい)
  (銃規制のため活動する女性ロビイストが、巨大な陰謀に巻き込まれる。ジェシカ・チャステインがヒロインを熱演)

  最後のどんでん返しが見事。能力が高く、あくまで目的のためには冷酷非情になれるヒロインが爽快。法廷をめぐる策謀には脱帽。

 

7.物静かな男の復讐
  ★★(二つ星:見れば)
  (各映画祭で高評価を受けたスリラー。無口な男が、恋人の死に関わった男への復讐を企む)
 
  相手は悪人とはいえ、ただただ殺すだけという単純な話。なんで高評価なの??

 

8.TABLE 19
  ★★★(三つ星:お好みで)
  (結婚式を題材にしたコメディ。同伴者のいない出席者を集めた19番テーブルを囲んだ人々の心模様)

  一昔前のアメリカ映画にあったハチャメチャなコメディ。ボケーとみている分にはいいんじゃない。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンクーバー (8)ホテルのレストランでディナー

2017年07月11日 | バンクーバー

 

フォーシーズンズ・ホテルのシーフード・レストラン YEW でディナーした。

内装の写真を撮るのは気が引けるので、天井だけ。

どうしてもという人は YEW のHPの「VIEW ALL PHOTOS」をクリックしてください。

わからぬままにオーダーしたのは、

スープ

 

私はサーモン

ほうれん草?が塩辛ら過ぎたが、パサパサ気味のサーモンで中和して、まあまあの味?

 

彼女は、シーフード・プレート

写真ではわからないが、巨大。値段も$49。だが、美味。

 

デザートに薄くパリパリのチョコレートが出てきたが、跡形のみの写真だけ。

 たまにはホテル内のレストランもくつろいで良いものだ。値段は別にして。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンクーバー (7) Wedgewood Hotel で食事

2017年07月10日 | バンクーバー

 

ロブソン通りRobson Stから Hornby Stに入った所にクラシックで格調高そうな Wedgewood Hotel Vancouver がある。

1

ラウンジでのランチには 7年前にも入ったことがあるのだが、
今回はまだまだ明るいとはいえ19時、ディナーの時間だ。手前が軽食やアルコールで談笑するラウンジで、奥に本格的レストランがある。

本格ディナーは、量的にも、価格的にもきついので、拙い英語で懸命に、カフェのような軽食を二人でシェアして食べたいと伝えたつもり。

手前のラウンジに案内されて一安心だが、出てきたメニューの中味を、数少ないわかる単語から推察するのが大変。

私は、Sweetcorn Bisque で、

相方は、Vegetable Minestrone だったようだ。

他は全く分からず、私はごく一部に Dungeness Crab と読みとれたものを頼んだら、出てきたのが、これ。

野菜がやたら多く、レモンを焼いてあるのが、何故なのかわからないが、量はちょうどよかった。

しかし、相方には、ドン!とこんなものが。

結局、大部分を私が食べざるを得ず、悲劇が起った。
夜になって強烈な●●となり、予約・支払済の翌日のディナーをキャンセル(返金なし)に終わった。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンクーバー (6)バンデューセン植物園の花

2017年07月09日 | バンクーバー

前回の「木」に続き、バンデューセン植物園 Vandusen Botanical Garden の「花」

 


Japanese Water Iris

 

Big Betony



スジギボシ


 

 


一面に霜が付いたような葉のCoralbells



リス



Gitksan Totem Pole

Gitksan 族は北BC州の Skeena River 辺りに住む

 

滝もあります

 


大きなナメクジ?



生垣でできた迷路 Maze


入口から入り

ようやく出口へ

というのはウソで、入口の隣が出口

 

石灯篭の土台石には「横浜市とバンクーバーが姉妹都市提携50周年を記念して林文子横浜市長よりモクレンを寄贈 2015年6月22日」との銘板が取り付けられていた。


キバナフジ(ラバーナム)のアーチは有名だが、今は夢の跡

園を出た所にあるバス停からバスに乗って無事ホテルまで戻った。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンクーバー (5)バンデューセン植物園の木

2017年07月08日 | バンクーバー

 

バンデューセン植物園 Vandusen Botanical Garden はダウンタウンから南へ車で20分くらい。


2007年6月にも来ていて

「バンデューセン・ボタニカル・ガーデンVandusen Botanical Gardenは、・・・ラバーナムLaburnum(キバナフジ)のアーチで有名だが、ほぼ5月中旬から下旬がシーズンで、もう終わっている。」

と書いている。

 

HPで調べて 6月~8月の開園時間は、9am – 8:30pm なので、9時前にタクシーで乗り付けてゲートが開くのをまっていた。
10分くらい過ぎて、職員がバタバタと駆けつけ、準備していたが、我々の前に並んでいたおばさん連中に、ゲートを開けて面倒くさそうに、入れと合図する。私たちもそのまま金も払わずに入園。早起きで $8.25*2 得した。

適当に右回りで回ることにする。
2007年6月のブログ によると、

「22ヘクタールの広大な敷地に、世界中から集めた7500種の植物があり、花、大木など幾つかのエリアに分けられている。」
だそうだ。

まず、ハナミズキのお出迎え。

何もかも垂れ下がっている高齢者のような木

鮮やかな黄緑色が青空に映える若者の木

こちらも高齢者?

寝起きの髪の毛のような木

ここにも若者が

松ぼっくり?

でかっ!


Western Redcedar 長寿の木


Dove Tree(ハトの木)
4月に二つのハトの羽のように見える白い花で覆われる。

Barred Owl(縞模様のフクロウ)がとまる。写真はフクロウを描いた板。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンクーバー (4) ロブソン広場など

2017年07月07日 | バンクーバー

 

バンクーバー美術館 Vancouver Art Gallery の

前の広場はロブソン広場 Robson Squareで、

若者がブレークダンス?を楽しんでいた

見上げると Fairmont Hotel Vancouver

手前には派手な色のトレーラー?


賑やかなポスト

大橋巨泉経営だった日本人向けお土産やの OKストアー
7年前はAlberni通りにあり、日本人を乗せた観光バスがいつも止まっていたが、今やSpender通りの目立たないところへ。


町中でよく見かけるレンタル自転車

設置場所の地図と使い方の案内

 


以下、蛇足で、説明を拡大

24時間パスが$9.75?

アカウントを作り、一日利用か、メンバーかを選び、メールでユーザー・コードを受け取る

自転車を選び、画面のenterを押し、option2を選び、ユーザーコードを入力する。

PINコードをを入力

BEEP音がしたら、自転車とヘルメットを取り、ハンドルバーの中にケーブルロックを押す

時間内に自転車を挿入

返却OKでBEEP音一回、3回鳴ったらエラーなので再度

ハンドルバーの中からケーブルを引っ張り、自転車にヘルメットを取り付ける

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする