hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

ハワイ・カイルアビーチへ

2011年07月29日 | 海外
全米No.1,2ビーチに選ばれたこともあるというオアフ島東海岸のカイルアビーチへ行った。



真っ白なパウダーサンドの砂浜



海の色は涼しげで透明感がある。ウインドサーフィンのメッカというが、この日は見かけなかった。



波にもっと近づいて写真をとっていて、このあと悲劇が!



海辺に広がる芝生の公園には、かって登場前に謎の乗り物話題を集め、発表されてしぼんでしまった乗り物が。



サンフランシスコでも見かけた市内ツアー用のレンタル品だろう。

人を恐れない鳥がいたのでパチリ。





カイルアの町のtimesというスーパーマーケットで食料を調達。日本で高いというスイカが広告の品に。ポンド当り49セントは多分バカ安だろうが、二人では食べきれない。代わりに各種果物がカットされたパックを買う。



帰り道、ダウンタウンのイオラニ宮殿の前に立つカメハメハ大王像に寄る。






実物大で2m10cmだという。これでも当時はそれほど大きい人ではなかったというから、小錦、武蔵丸、曙もびっくり。
前のやしの木は、多分実がならない大王椰子だと思うが、皮が落ちそうで危ない。



と思ったら、もっと落ちそうなものはしっかりしばってあった。









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ハワイ・アラモアナのマリポサでお食事

2011年07月27日 | 海外
アラモアナ・ショッピングセンタにある高級デパートのNeiman Marcus ニューマン・マーカスの3階にあるレストラン・マリポサ Marriposa でご夕食。

JTBのオリオリ・トロリーの駐車場側乗り場から上を見上げると、3階端にマリポサのベランダ席が見える。





室内にはうちわがクルクルと回っている。



ベランダ席から外を見ると、左手にホテル群



正面には駐車場と、小雨模様だったので写真では見えないが、向こう側に海が。



拡大すると、



多分、モンキーツリー、合歓の木、日立の木と同じ種類が見える。



ついでの右手も



そして、JTBの食事クーポン$58のコースは、



まずはパンが運ばれてくるのだが、いつものように食い気に走ってから、気がついてパチリ



懲りずに、Appetizerの海老も一匹食べてしまってからパチリ



メインのリブ・ステーキはさすがにそのままパチリ



ミディアムか、ミディアムレアーか聞かれたが、焼肉店の件を思い出して思わず、ミディアムと答えてしまった。少々固めだったので、ミディアムレアーが正解だった。

こちらは奥様ご注文のロースト・サーモン。とろけるようで「マイウー」だったので、おすそ分けはほんの少々だった。



最後にコーヒーとケーキ。ケーキはやはり甘い。アメリカにしては少々なのだが。





量もとくに多くなく、景色、雰囲気、お味、どれもグルメでもない我々にはご機嫌なものでした。
ちなみに、飲み物は別料金なので、チェックには$4少々とあったので、$5をはさんだ。なにしろ二人とも、人生最大の楽しみのアルコールがだめなので、ミネラルウオーターだったのだ。


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レストラン「オーシャナリウム」

2011年07月25日 | 海外
ホノルルのパシフィック・ビーチ・ホテル内にあるディナー・ビュッフェのレストラン「オーシャナリウム Oceanarium」に行った。途中でサイレンを鳴らした救急車が来たので見事?パチリ。



鳩がやけに多いなと思ったら、餌付けしている家が。





パシフィック・ビーチ・ホテルに入り、階段を降りると、サンダル履きの客が一杯。



高さ8メートル、幅15メートルという大きな水槽内ではダイビングの女性が誕生日の人の祝の札を持ってお祝い。



その後、エイなどに餌付。





用意された料理は、ローストビーフ、シーフード、果物など多種で美味。デザート、カニなどは食べなかったが結構なお味。上品とは言えず、普通程度な店だが、合格。奥様に言わせれば、前にも入ったという。子供の歳から計算すると24年前という。

日本人御用達のABCマートに寄って朝食を調達してご帰還。


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ダイヤモンド・ヘッドに登る

2011年07月24日 | 海外
地図でバスのルートを見ると、ダイヤモンド・ヘッドの中心まで行っている。これはらくちんと早速バスで登山開始。

途中ビューポイントで写真撮影停車。山側の崖が面白い。



よく見ると、あちこちの岩がバラのツボミのようだ。地層になってなくてこんな形なのは溶岩のように熱でできたためだろうか?



本来眺めるべき反対側には、鳥が気持ち良さそうに飛んでいた。



ようやく終点に着く。でも、まわりはぐるりとさらに高い山だ。運転手に確かめると、ここが終点でこれから市内に戻るという。カルデラの真ん中に着いて、これから外輪山に登らなくてはならないようだ。案内書も読まない罰だ。





降りてみると、公園入園料を取る小屋があり、ずらりと人が並んでいる。後ろの女性は大あくび。ここは土曜日は避けたほうがよいようだ。



延々と山道を登るはめに。





階段やトンネルもある。



展望台で一息ついたあと、



74段の階段を登り、真っ暗でかろうじてすれちがえるトンネルが。電灯があるのだが暗く、向こうから女性が来ると岩肌にへばりつくようにして避ける。太った男性なら、余計にへばりつく。トンネルを抜けると、ついにそこには・・・また階段が。
99段の階段をようやく登り、さらに登る。
こんどこそついにと思ったら、すれ違い困難な煙突のような螺旋階段が!



交互通行で待たされること待たされること。52段の階段を登り、岩の下をかがんで出ると、ようやく頂上部分に着く。
登り始めた駐車場から1.3km、171mだ。
岩山の周りを回って一番上の展望台に着く。標高は232mだ。

まずはご覧あれ。皆さんは、座ったままで、息も弾ませずにこの眺望を。













そして登り道の渋滞で予想外の時間を食い、あせりながら延々ときた道を降りバス停のある駐車場に着いたと思ったら、土曜の午前中だけ開催されるファーマーズマーケット行きの最終バスが駐車場の端から出発したのがしっかり確認できた。














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ハワイへ

2011年07月24日 | 海外
成田を21時45分頃発ってホノルルへ日本時間で4時半に着いた。7時間足らずの飛行時間なので我慢できたが、とても快適とは言えなかった。

デルタ航空の飛行機は747-400で(多分)新しい機種とは言えないし、なにより各席で映画が見られず、前方の小さなスクリーンに映るだけなのがけしからん。おまけに席の肘掛けのチンネルをいくらまわしても英語だけ。しかも内容がスポーツ物らしく、英語を聞く気もしない。おっと、これは八つ当たりだった。

チェックイン時に新しくできたというカンフォート席に変更した。座席の足元が10 cm ほど広くなり、背もたれの倒れる角度が50%増しだという。足元はこの程度。



昔のビジネス並のゆとりに過ぎず、横幅はエコノミーのまま。まあ、6,400円増しならしかたないか。

それにしても、夏休みとあって子供が多い。あちらこちらで赤ちゃんの鳴き声がしている。一人ひとりみれば可愛いのだが、集団となるとうんざりする。それにしても、飛行時間中すーと立って赤ちゃんをあやしていたお父さんがいた。それほどしてまでとも思うが、ご苦労様。


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乙一『箱庭図書館』を読む

2011年07月23日 | 読書2
乙一著『箱庭図書館』2011年3月集英社発行、を読んだ。

読者参加企画「オツイチ小説再生工場」に応募したボツ小説のなかから乙一さんが選定してリメイクした6編の連作短篇集。
元になった投稿作は、サイト「箱庭図書館」で読むことが出来る。

6編の元はバラバラな小説の舞台を“物語を紡ぐ町”をキャッチコピーとする地方都市の文善寺町に設定し、何人かの登場人物をダブらせて、ちょっと不思議な世界を描く。

小説家のつくり方:小学校の先生にノートに書いた物語を3日置きに見せる。先生は読んだ日付だけを書く。そして少年は小説家になる。姉は日常生活に支障をきたすほどの本好き。(○)

コンビニ日和!:とぼけたコンビニ強盗と、バイトの気の弱い大学生と毒舌な後輩女子大生のドタバタ。(?)

青春絶縁体:一人ぼっちの高校生が文芸部に入部する。そこにはたった1人の先輩女性が。互いに青くてイタい毒舌を応酬するが、・・・。(○)

ワンダーランド:鍵と鍵穴をめぐるミステリー。(?)

王国の旗:ふと迷いこんだこどもたちが集まる夜の王国。(?)

ホワイト・ステップ:お正月に降り積もった雪の上の靴跡。そこから始まる不思議な出会い。雪を踏みしめるきゅっ、きゅっという音と、雪の上に書く文字だけでの並行世界間の会話。(○)



乙一(おついち)
1978年福岡県生れ。豊橋技術科学大学卒業。
1996年『夏と花火と私の死体』でジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞、デビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で本格ミステリ大賞を受賞。
ミステリー、ホラー、青春恋愛小説などを山白朝子や中田永一の別名義も含め発表。
映画監督の押井守の娘であり映画ライターの押井友絵と結婚。



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

読者投稿をリメイクし、両者を比較できるという面白い企画だ。素人とプロの差がよくわかる。その意味では面白いのだが、内容はいまいち。「小説家のつくり方」と「ホワイト・ステップ」はロマンとファンタジーがあってご機嫌なのだが。
乙一という作家を私は初めて読んだが、作品にはグロ(黒乙一)とファンタジー(白乙一)とあるらしい。今ひとつステップアップすると面白い作家になりそうではある。

当地の22日朝ハワイに着いてブラブラして夕方にコンドミニアムにチェックインした。すぐバタバタと文章を直してこのブログを送っている。日本は多分23日午前中なのだろう。
次回からはハワイ旅行日記を送信できると思う。


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『世界のグロービッシュ』を読む

2011年07月21日 | インポート
グルーバル人材開発訳『世界のグロービッシュ』2011年3月東京経済新報社発行、を読んだ。

グロービッシュはネイティブではない人が使いやすい英語で、原著者のジャン=ポール・ネリエールはこれをコミュニケーション・ツールとしての世界共通語として提唱している。基本的な英語の文法と、1500語と「その派生語」だけに限定し、ともかく通じることに目的を絞った英語術だ。
この本の左ページはグロービッシュの英語で書かれ、右に日本語訳がある。

Globish Rules
・基本単語1500語とその派生形だけを使う。句動詞(take out, put onなど)は使わざるをえない。
・基本構文を使う。受動態は使わない。
・ひとつの文は、なるべく15単語以内に収める
・文化によって異なりがちなユーモアや比喩、慣用句などは使わない
・発音は、完璧でなくとも良い。各国のネイティブにも訛りがある。発音よりもアクセントに注意する。

英語を公用語とする国、地域には特有の表現やアクセントがあり、非ネイティブの人たちが完璧な英語を使いこなすことはどんなに勉強しても実質困難だ。グロービッシュは、美しく格調高い表現、洒落た言い回しや、皮肉めいた謎かけのような表現は望まず、コミュニケーションの道具に徹する。

英語は世界共通語になっているが、英語を母語とするのはおよそ4億人で、英語を話す非ネイティブはおよそ15億人と圧倒的多数。英語のネイティブ同士のコミュニケーションは4%、非ネイティブ同士が74%。
非ネイティブに理解されない難しい話し、文書はグローバルに通用しないのだ。また、英語ネイティブは英語がそれなりにどこでも通用するので、他の言語に疎い人が多く、非ネイティブとのコミュニケーションが下手な人が多い。



ジャン=ポール・ネリエール
フランス人。IBMUSAのインターナショナル・マーケティング担当副社長として英語のさまざまなバリエーションを実感し、世界共通語としてのグロービッシュを思いついた。

訳の一般財団法人「グルーバル人材開発」は事業の一環として「Globish」を日本に紹介し推進している。 




私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

理解してもらうには、話す人が相手に対して少なくとも半分は歩み寄らねばならない。ネイティブが易しい単語、言い回しに限定して話し、非ネイティブは簡潔に話す。いってみれば当たり前のことで、このためにルールを作ったのがグロービッシュだ。

グロービッシュの主旨には賛成だし、非ネイティブが単純な英語でグロービッシュ的に話すことは良いことだと思う。しかし、微妙でより正確な表現ができる英語ネイティブが、表現に制約が大きいグロービッシュで話してくれるとは思えない。多少気にかけてくれるだけだろう。

私の数少ない経験でも、外国人と多く接している英語ネイティブは、私にも解る英語で話してくれるし、ひどい発音でも意味をくみ取ってくれる。オーストラリアでのことだが、分かりやすい英語で話してくれていた人が携帯にかかってきたら、「これ英語?」と思えるチンプンカンプン(死語?)な話しぶりになったことがあった。まあ、日本語でも、子供と話すときは易しい言葉で話すし、故郷の人と話すとお国訛りになったりする。
一方、外国の田舎で地元の人の話しは分かりにくいというより、私は分からない。

外国人なれしているネイティブは、最初相手の英語力がどの程度のレベルか探るような会話をして、判断できたらレベルを下げて話してくれる。私などとは結局幼稚園なみの会話内容になってしまう。
そういえば、米国だったか英国だったか、ビルの片隅から入る地下鉄の入口がどこにあるか通行人に尋ねた。しかし、何人に聞いても場所を知っている人がいなかった。たどたどしい英語もだんだん聞き方に慣れて早口になる。そのうち相手も私が十分英語ができると思うのか、返事が早口になり、答えが理解できなくなってしまった。その時、あくまで自分のレベルをきっちり相手の伝えながら話すべきだと思った。



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辻村深月『本日は大安なり』を読む

2011年07月17日 | 読書2

辻村深月著『本日は大安なり』2011年2月角川書店発行、を読んだ。

webKADOKAWAの宣伝文句はこうだ。

憧れの高級結婚式場で、同日に行われる4つの結婚式。それぞれが思惑を秘めたまま、華燭の典にのぞむ新郎新婦の未来は!?
一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子新婦、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェンディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。それぞれの思惑と事情が臨界点に達した、そのとき?。



初出:『野性時代』2009年8月号 - 2010年8月号連載



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

男性には興味が薄い結婚式場の細かい事情、裏方の話が続き、うんざりする。また、4組の結婚式の話が次々と出てくるのでややこしい。

ミステリーなら多少のわざとらしい設定も飲み込めるが、普通の小説で、親でも区別のできない双子なんていないでしょう、婚約者を奪った相手がたまたま、なんてありえないでしょう、既婚者が愛人と式当日まで進んでしまうなんて、とシラケてしまう。

『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』のような心理描写が少ない。双子姉妹間での劣等感や優越感の描写はあるが、それほど深いとは思えない。しかし、女性に対し厳しい観察眼にはおそれいる。
「ただ、よく見れば、十代のギャルとは明らかに雰囲気が違う。」と言ってから、難点をいくつもあげつらったあげく、「ニセモノのギャル、という言葉が浮かんだ。男は騙されてしまうかもしれないけど、女の目から見ると、探せる粗が多い子だ。」と決め付ける。
それにしても、「ギャル」って言葉はナウイの?

辻村深月(つじむら・みづき)の略歴と既読本リスト





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魚の卸屋でお買い物

2011年07月15日 | 読書2
わが家では肉はめったに食べず、魚も安いシャケで済ませることが多い。そして、たまには「サバの刺身」で紹介した吉祥寺の魚卸屋にときどき寄って朝どれの魚を刺身にして楽しむ。今回は刺身で食べられるというサバを1匹買った。980円なり。



臭みがまったくなく、コリコリと美味。


魚卸屋の親父さんが台湾から輸入したマンゴーがあるという。
宮崎のものは、ハウスを夜間も暖房して、一個一個にネットを掛け、実が熟して自らネットに落ちたものだけを収穫するのでバカ高い。先日、千疋屋総本店で買った、いや写真を撮ったマンゴーは1個13,000円。



宮崎のものと同じ品種アーウィン種だという台湾産が680円と聞くと、なんだかバカ安いような気がしてつい買ってしまった。



宮崎産の最高級品「太陽のタマゴ」は食べたことないが、同等な美味しさと信じよう。

 
おすすめ上手な親父さんは、さらに、佐藤錦より美味しいチェリーを米国から輸入したという。1kgで3千円という。これも、半分だけでも売ってくれるというので、1,420円でお買い上げ。





大粒でしっかりと肉質があり、甘くて美味しく、ご満悦。

数日後たまたま、とても買うことができない佐藤錦をたくさん知人から頂いた。



こちらは繊細で上品な甘さでご満足だが、自分では買う気になれない。また、お待ちしています。


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角田光代『よなかの散歩』を読む

2011年07月13日 | 読書2
角田光代著『よなかの散歩』2011年4月(株)オレンジページ発行、を読んだ。

食べ物、料理、新しい家族の猫、旅先での思い出などのエッセイ集。食、人、暮、食、季、旅と6章にわかれるが、「オレンジページ」に連載されたエッセイなので、食べ物や、角田さんの趣味でもある料理についての話が多い。日常のなんでもないことを書いているのですらすら読めるし、共感することも多い。それにしても、角田さんはビビリ屋で、へんなこだわりが多い人だ。

3つだけご紹介。

TV番組で20代の男性に「彼女の手料理でいちばん食べたいものは何か」という質問への答えの一番が、肉じゃがや、ロールキャベツでなく、カレーであったという。「えー、カレー?」と驚く、角田さんと友人たちは時代の流れと自分たちの加齢に思いをはせた。
カレーを食べたいと言われて、昭和の女の角田さんは、料理の腕をふるえなくて「ちっ」と思う。

愛するものが増えるということは、恐怖が増えるということなのだ。子猫がきて以来、私の恐怖方面の想像力が増大している。うちにある南部鉄の天ぷら鍋が、何かの拍子に猫の首に落ちてきたらどうしよう。・・・そうして、思う。世のおかあさんがたというのは、子どもがちいさいとき、どのくらいの想像恐怖におののいているのだろう。


角田さんが、「スカートにスパッツ可愛いじゃん」と、若い子向けの店に行きスパッツを買った。暖かくてスカートには必ずスパッツになり、二十代の気分だった。あるとき、足元を見て、自分の年齢をはっきりと思い出した。足首の切れ目部分の肌が露出しないよう、厚地のソックスをしっかりとはいていた。「お洒落」ではなく、「防寒」だった。

初出:「オレンジページ」2006年12月-2009年10月、2010年7月を再構成。


私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

極めて日常的な出来事について、角田さんらしい感覚で、練れたわかりやすいユーモラスな表現で書かれている。スラスラ読んで、楽しめるのだが、ホアーンとしてどうということもないと言えば言える。

私が共感した点をひとつだけ。

お寿司屋さんって緊張しませんか。私はするのです。・・・「何か握りましょうか」と言われると、びくーっとする。だいたい、魚の名前を知らないのである。季節の旬も知らないのである。そして注文の間合いがよくわからないのである。
これは私も全く同じ。最近は最初からおまかせコースを頼むことにしている。



角田光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞、1996年「まどろむ夜のUFO」で野間文芸新人賞
1998年「ぼくはきみのおにいさん」で坪田譲治文学賞、1999年「キッド・ナップ・ツアー」で産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石賞、2003年「空中庭園」で婦人公論文芸賞、2005年「対岸の彼女」で直木賞、2006年「ロック母」で川端康成文学賞
2007年「八日目の蝉」で中央公論文芸賞をいずれも受賞
2005年春作家の伊藤たかみさんと結婚後、離婚。2009年ミュージシャン河野丈洋と再婚。習い事は英会話とボクシング。趣味は旅行で30ヶ国以上に行った。
その他、
水曜日の神さま
森に眠る魚
何も持たず存在するということ
マザコン
予定日はジミーペイジ
恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 」、
『私たちには物語がある』 」、
『愛がなんだ』 」、
『ひそやかな花園』
を執筆。


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青山七恵『わたしの彼氏』を読む

2011年07月11日 | 読書2
青山七恵著『わたしの彼氏』2011年3月講談社発行、を読んだ。

大学2年の美男子、鮎太朗は美しい3人の姉にかわいがられ、いじられて育った。天真らんまんで明るい鮎太朗は、女性にももてるのだが、なぜだか女性たちに振り回され長続きしない。ただただやさしいく、自分のすべてを惜しみなく与えてしまおうとするのに、包丁で刺されたり、貢がされたりする。ひたすら彼を愛する可憐な同級生テンテンに対してはどうしてもその気になれない。恋は理不尽。恋は不条理。

同じ大学の美しいリリーにふられたばかりで、一番上の姉の自伝の口述筆記をしている公民館勤めの地味なコドリさんを好きになる。彼女とは互いに身体を痛めつけあう激しい恋愛となる。
スポーツジムのインストラクターをしている3番目の姉から紹介された幸薄い女子高生サッちゃんは、自分を頼ってくるのでついつい望まれる品物を、アルバイトを掛け持ちしてまでプレゼントする。

初出:「群像」2010年1月号-12月号



青山七恵は、1983年、埼玉県生まれ。
筑波大学図書館情報専門学群卒業。
2005年、在学中に書いた「窓の灯」で文藝賞、
2007年「ひとり日和」で芥川賞受賞。
2009年、「かけら」で川端康成文学賞を最年少で受賞。
その他、2008年「やさしいため息」、2009年「「魔法使いクラブ」」。




私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

次の展開の予想がつかず、周りに振り回されっぱなしの鮎太朗の様子が、じれったくも、羨ましくも、微笑ましい。また、登場する女性たちも個性豊かな人が多く、楽しく読める。しかし、才能ある青山七恵さんがこんな作家ならだれでも書けそうな小説を書いていて良いのだろうか。私自身も残り人生でどれだけ本が読めるかと考えると、面白いが読み終わると何も残らないこのような本を読んでいて良いのだろうかと考えてしまう。まあ、たまには良いか。たまに、たまになら良いか!



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黒柳徹子トットの欠落帖を読む

2011年07月09日 | 読書2

黒柳徹子『トットの欠落帖』新潮文庫、1993年8月新潮社発行、を読んだ。

何かひとつ自分だけの才能を見つけようと次々と挑戦するトットちゃん。ピアノを習えば、「1万人に1人くらいあなたみたいな人がいるから心配しないで!」と先生に言われ、・・・。
そのうちに、NHKのテレビ女優としてデビューするが、まもなく、才能があるどころか、欠落人間だという事に気付いた。
トットちゃんの常識はずれの欠落から犯した69の失敗談が次々と開示される。

いくつかご紹介。

小学生の頃、友達が「アメリカには、テレビジョン、という箱みたいなものがあって、それが日本に来たら、家にいてもお相撲が見られるのだって!」と言う。彼女は、「どうやって、お相撲さんが、私の家に来て、箱に入るの?」と聞いた。

初恋の教会の副牧師さんに旅行のお餞別として駅で小さな箱を渡した。その中にはカマキリの卵が入っていた。彼女はその不思議なものが何であるか知らなかった。
その時の彼女のよそゆきは、配給のパラシュートで母が作った白のブラウス、ゴブラン織りのカーテンからのズボン、ペンキで赤く塗ったひび割れた運動靴だった。(せつない)

向田邦子が『父の詫び状』に書いている。当時まだ珍しい留守番電話は録音が1分だけだった。彼女は、「こういう機械に電話するのは・・・」などと早口で言っているうちに1分たって切れてしまう。またかけてきて、「1分って早いわね。私ってだめね」など言って切れる。立て板に水の早口で9通話して、結局、用件はあとでジカに話すからと言って終わる。
この話、先日テレビの向田邦子の話の中で出てきていた。

初出:1988年5月新潮社より刊行



黒柳徹子
1933年、東京生まれ。東京音楽大学声楽科を卒業し、NHK放送劇団に入団(テレビ女優第1号)。文学座研究所などで学ぶ。
1984年、NHK放送文化賞受賞。
1981年、『窓ぎわのトットちゃん』を出版し、総部数760万部を超える。
1984年、アジアで初めてユニセフ(国連児童基金)の親善大使。



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

確かに桁外れなトンチンカンぶりが面白いのだが、70も続くとくたびれてしまう。なぜそんなとんでもない勘違いをしたのか、理由が示されるのだが、それが一層、彼女の欠落ぶりをあからさまにする。電車の中で読むのはやめたほうが良い。

高島屋デパートへ行って商品券を出した。店員さんは申し訳なさそうにいった。「お客さま、これは三越の商品券でございます」という話が出てくる。
私も、ヨドバシカメラにビックカメラのポイントカードを出したことがあるし、区役所の窓口に健康保険証を無くしましたと健康保険証を出したことがある。



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池内紀『海山のあいだ』を読む

2011年07月07日 | 読書2
池内紀著『海山のあいだ』中公文庫、2011年3月中央公論新社発行、を読んだ。

裏表紙にはこうある。
好きなことをする以上に、「いやなことはなるたけしない」。いつも人恋しい思いがあるので、わざとそっけなく、へだたりをとって生きている、―――そんなスタイルを貫く著者が、足の向くまま山へ、海へ。池内流「ひとり旅」の原点となった飄逸なエッセイ集。  第10回講談社エッセイ賞受賞作




大部分の山の話以外から池内さんらしいところを二つだけ。

田舎の中学に通常ならとてもありえない東京の有名な音楽大学をでた女性教師がやってきた。何か問題があって心ならずも田舎教師になった若い教師はいつも憂鬱そうで、放課後、たえなるピアノの音が聞こえてきた。池内少年は知る。
世の中には自分を賭けるべきなにかがある・・・。金でも名誉でもない何か。目に見えない、どちらかといえば実生活で、およそ役立たずの何か。


8歳のとき、祖父が死ぬ。10歳のとき、祖母を起に行ったが死んでいた。13歳のとき父親が死ぬ。14歳のとき、希望の星だった就職したばかりの兄が死んだ。大学の時、母親が死んだ。池内さんは書く。
死についていまだによくわからない。要するにそれは引き算だと思っている。冷酷きわまる引き算だと思っている。ポツリポツリといなくなる。人が消え失せ、もぬけのからの部屋だけがのこる。それ以上はわからない。それ以上は考えない。
以後、池内さんはことばばかりに熱中する。現実世界は引き算ばかり。ことばの世界には永遠の足し算の声がひびいていると。


初出:1994年5月マガジンハウス刊



池内紀(いけうち・おさむ)
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。
1966~96年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。
1978年『諷刺の文学』亀井勝一郎賞
1994年本書『海山のあいだ』マガジンハウス・角川文庫・講談社エッセイ賞
1999年訳書、ゲーテ『ファウスト』毎日出版文化賞
2001年『ゲーテさん こんばんは』桑原武夫学芸賞
2000/2002年訳書『カフカ小説全集』日本翻訳文化賞など



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

「好きなことをする以上に、いやなことはなるたけしない」をモットーとする池内さんらしさがよく出ている本で、私も大いに共感する。過去をたどった5編の「自分風土記」は面白い。子供時代の思い出は甘酸っぱいセピア色だ。田舎のちょっとした風景、ふれあいも池内さんにかかれば趣あるものに思えてしまう。

ただ、大部分は山に登った記録で、40年程山登りしていない私にはもうぴんとこない。
いくつかの山は懐かしく思い出した。たとえば、八甲田大岳、酸ヶ湯はスキーで行った。(「山スキーと温泉」)



追悼記はリンドル氏と登った山の話なのだが、主人公であるオーストリア大使館の短躯で赤ら顔のリンドル氏がユニークだ。二人のたどたどしい(実際そうだとは思えないのだが)ドイツ語での会話がリアルだ。
「若さはいかなる困難をも克服するが、老いはそれをなしえないであろう」・・・語彙が貧弱だと、表現に遠慮会釈がない。

中学の英語の教科書の中の文の単語を入れ替えただけの単純、無味乾燥な私の英会話と同じだ。

17歳のとき、レジスタンスの末端にいたリンドル氏が受けたゲシュタポの尋問の様子が不気味だ。小肥りで猪首、好人物そうな尋問官がおだやかな声で話しだす。「知ってればしゃべりますが、全く知らないんですよ」と彼は昂然として答える。突然・・・。そして、毎日殴られ歯が欠けるたびに、あることないことしゃべってしまう。

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西村賢太『苦役列車』を読む

2011年07月05日 | 読書2
西村賢太著『苦役列車』2011年1月新潮社発行、を読んだ。

「苦役列車」と「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」の、いずれも今や珍しいダメ男の私小説2編で、前者は芥川賞受賞作となった。
「苦役列車」は、中学卒業後日雇いの港湾労務者としてその日暮らしを続ける19歳のダメ青年、北町貫多。彼には友も女もなく、幾らかの金が入ればコップ酒を飲んでしまい、常に明日の飯の心配をする。
「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は、多少の原稿料はときたま手に入っても相変わらずのその日暮しで、しかも歩くこともままならない程、腰を痛めてしまった40歳を超えた貫多があこがれの川端賞候補にあがり、心がはげしく上下に揺れるさまを描く。

初出 「苦役列車」:「新潮」2010年12月号、「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」:「新潮」2010年11月号



西村賢太
1967年7月、東京都江戸川区生まれ。町田市立中学卒。
2006年『どうせ死ぬ身の一踊り』で芥川賞候補、三島由紀夫書候補、『一夜』で川端康成文学賞候補
2007年『 暗渠の宿』で野間文芸新人賞
2008年『小銭をかぞえる』で芥川賞候補
2011年本書『苦役列車』で芥川賞受賞
その他、『二度はゆけぬ町の地図』、『瘡瘢旅行

著者の父親が強盗強姦事件を起こしたことも事実だし、自堕落な生活ぶりや、逮捕歴も本当だ。



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

確かに近年にはない私小説で、しかも、破滅的インテリでなく、学歴もない性格破綻ぎみのダメ男が主人公の小説はめずらしい。しかし、この小説が新しい小説の形とは思えず、まして、今後の日本の小説の方向を示しているとは思えない。珍しく、特徴あるとは思うが、仇花という感じがする。西村賢太が次作で何を書くのか、心配だ。

主人公は、そして8割がた著者自身の人生でもあるのだろうが、悲惨な育ち、あまりにも惨めな人生だ。昔の私小説なら社会への怒りか、深い悲哀を感じさせ、あるいは感じさせるように書いているところだ。しかし、西村賢太の作品は、どうしようもないダメ男が主人公で、読者に俺だってここまでひどくないと安心させ、そしてあまりに徹底したダメぶりにどこか滑稽さをただよわせる。主人公の視点からの一人称でなく、三人称で書いてあることもダメ男から距離をおいて眺められる原因になっているのだろう。

ダメ男ぶりが幾度と無く記述される。パラパラ見ていくつか拾い出す。こう並べるとあまりにもくどい。
「根が人一倍見栄坊にできている」
「馬鹿のくせして、プライドだけは高くできてる」
「根が子供の頃からたかり、ゆすり体質にできてる」
「根が意志薄弱にできてて目先の慾にくらみやすい上、そのときどきの環境にも滅法流され易い性質の男」
「根が堪え性に乏しくできてる我儘者の貫多は」
「根が全くの骨惜しみにできている彼は」
「根が歪み根性にできてる貫多は、・・・なぞ、いかにも中卒な屁理屈を言ってやり、」
「何かと云えば開き直って悪度胸を固める貫多も、根は小心にできてる質の男だったので」
「どこまでの怠惰な貫多のことであれば」
「根が人一倍の心配性にできてる貫多は」
「根が」と「できてる」(「できている」ではない)があまりにも多い。


聞いたこともないような難しい言葉、何も漢字で書かなくてもと思う難しい漢字がふりがなつきで使われている。まず最初が、「曩時」だ。「のうじ」と読んで「さきの時、昔」といった意味らしい。その他、「黽勉」(びんべん=努力)、「慊」(あきたりない」など、昔の時代を思い出させるためだろうか、ふりがなふってまで漢字にするこだわりがあるのだろうが。


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斉藤徹『新ソーシャルメディア完全読本』を読む

2011年07月03日 | 読書2

斉藤徹著『新ソーシャルメディア完全読本 フェイスブック、グルーポン・・・これからの向き合い方』アスキー新書177、2011年1月アスキー・メディアワークス発行、を読んだ。

表紙裏にはこうある。
これからの時代は「信頼できる人」による推薦や評判が、購入の意志決定を左右する。そのために消費者とどうつながっていくか? 広く浸透したツイッター、ブレイク寸前のフェイスブック、日本でも続々とサービスが展開され始めたフラッシュマーケティング…。国内外の成功事例を分析しながら、ツイッター以降の新しいソーシャルメディア活用のカギを紐解いていく。



著者のブログ “In the loop” にこの本の詳細な紹介がある。

内容を数点ご紹介。(太字は私による強調)

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、フェイスブックの月次アクティブ会員数は2010年11月で5.5億人。


フェイスブックのLikeボタンが、アマゾンやカカクコムの「★」による評価よりも圧倒的に効果的なのは、自分の知り合いのうち「誰がLikeボタンをおしたのか」が明確にわかる点です。


従来型Eコマースの多くが購買で完結してしまうのに対し、ソーシャルコマースはソーシャルメディアを媒介することでバイラルを誘発する仕組みが出来上がっているのです。


(グルーポンなどの)フラッシュマーケティングでは、サービス側が設定した一定数以上の申込が制限時間内に集まらないとその割引率にならないため、購入希望者は取引を成立させるために、スピーディーにほかの購入希望者を増やす必要があります。
そこでポイントになるのが、短時間で広範囲の情報伝達できるツイッターやSNSなどのシーシャルメディアの活用です。

フラッシュマーケティングの基本は、徹底的にシンプルなサービスにあります(日本の現状とは異なります)。エリアごとに、あえて一日一件、厳選したクーポン情報を掲載しているのです。
そして、ユーザーの使い方も徹底的にシンプルです。会社や自宅近くのエステティックサロンが50%オフで掲載されていて、「利用したい」と思えば購入のアイコンをクリックするだけ。・・・他店と価格やサービスを比較してから購入を決めるという複雑さを排除しているのです。


炎上を未然に防いだペプシの対応力
ペプシが行った投稿案の投票プロセスに対しNYタイムズ紙に疑惑記事が掲載された。これに対しペプシは、まず謝罪し、投票者の利便を考えて途中でルール変更を行ったが投票う結果に影響は与えていないこと、さらに選定を2案から3案に変更し、25万ドルの予算追加を直ちに発表した。



斉藤徹
1985年慶応大学理工学部卒。
日本IBMを経て、1991年(株)フレックスファーム創業
2005年(株)ループス・コミュニケーションズを立ち上げる。現在、国内の企業向けSNS構築分野でトップシェアとのこと。



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

全体的にきれいにまとまっていて非常にわかりやすいが、割と巷で話題にあがることが多く、この種の本にありがちの新しもの好きの有り難がり屋で、内容が浅い。
分析にはなっていかいが、今まで起きたことを要領よくまとめてあり、要点を掴んでいる。

著者は会社を経営しているが、新動向、新サービスの伝道者としての使命感に燃えているようで、この点では好感が持てる。ただし、ネットの新しいサービスのプラスの面しか強調していない。



序章  ソーシャルメディアが変える「明日の商い」
第1章 ユーザー数だけではない フェイスブックの本当の凄さ
第2章 効率的な顧客導線のカギとなる”ソーシャルグラフ”
第3章 企業がコントロール不可能なマーケティング新時代
第4章 生活者を味方につけることができるビジネス活用のカギ
第5章 ”商品開発”は「コラボレーション」がキーワードに
第6章 生活者同士の「共有」が重視される”ソーシャルコマース”
第7章 「同時性」と「先回り」を実現する顧客サポート
第8章 ソーシャルメディア時代の”企業ブランディング”
第9章 グルーポンが火をつけた”フラッシュマーケティング”
第10章 ”位置情報サービス”でリアル店舗に顧客を増やす
終章  ソーシャルメディアが導く未来





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