6月8日に届いた花
ギガンジュームという紫の丸い珍しい?花も。
3日経ち、ユリがほとんど咲いた。
9日経ち、ギガンジュームがまんまるに。
近くで見ると小さな花のかたまりだとわかる。
6月22日にはバラの花が届いた。
6月8日に届いた花
ギガンジュームという紫の丸い珍しい?花も。
3日経ち、ユリがほとんど咲いた。
9日経ち、ギガンジュームがまんまるに。
近くで見ると小さな花のかたまりだとわかる。
6月22日にはバラの花が届いた。
原田隆之著『入門犯罪心理学』(ちくま新書1116、2015年3月10日筑摩書房発行)を読んだ。
表紙裏にはこうある。
近年、犯罪心理学は目覚ましい発展を遂げた。無批判に信奉されてきた精神分析をはじめ実証性を欠いた方法が淘汰され、過去の犯罪心理学と訣別した。科学的な方法論を適用し、ビッグデータにもとづくメタ分析を行い、認知行動療法等の知見を援用することによって、犯罪の防止や抑制に大きな効果を発揮する。本書は、これまで日本にはほとんど紹介されてこなかった「新しい犯罪心理学」の到達点を総覧する。東京拘置所や国連薬物犯罪事務所などで様々な犯罪者と濃密に関わった経験ももつ著者が、殺人、窈盗、薬物犯罪、性犯罪などが生じるメカニズムを解説し、犯罪者のこころの深奥にせまる。
はじめに
まず、「犯罪心理学における神話」として、以下7点があげられる。
(1)少年事件の凶悪化が進んでいる
(2)日本の治安は悪化している
(3)性犯罪の再犯率は高い
(4)厳罰化は犯罪の抑止に効果がある
(5)貧困や精神障害は犯罪の原因である
(6)虐待をされた子どもは非行に走りやすい
(7)薬物がやめられないのは、意志が弱いからだ
私も、(3)(6)は本当だと思っていたし、(4)(5)(7)はある程度正しいのではないかと思っていた。これら(1)~(7)はすべて間違っていると著者はこの本で書いている。
例えば、(3)性犯罪は、窃盗や薬物事犯に比べるとはるかに再犯率が低い(約5%)。、(6)虐待と非行の関連性は低く、被虐待児が非行に走りやすいというのは偏見である。
東京拘置所はわが国最大の刑事施設であり、われわれ心理職は、そこで年間のべ5000人を超える犯罪者と面接をする。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
犯罪・犯罪者の統計的分析はわかりやすい。犯罪者への治療法の試みもやさしく解説されている。
再犯犯罪者は依存症的なので、確かに刑罰より治療の方が効果的だろう。
努力賞はあげられるのだが、内容の整理が十分でなく、読みにくい。
犯罪の現状の整理が大きな部分を占めていて、私が期待した犯罪者心理の分析はほとんどない。
原田隆之(はらだ・たかゆき)
1964年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程中退、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。法務省法務専門官、国連Associate Expert等を歴任。現在、目白大学人間学部心理カウンセリング学科准教授。東京大学大学院医学系研究科客員研究員、東京都医学総合研究所客員研究員。
主たる研究領域は、犯罪心理学、認知行動療法とエビデンスに基づいた臨床心理学である。テーマとしては、犯罪・非行、依存症、性犯罪等に対する実証的研究を行っている。
著書に『認知行動療法・禁煙ワークブック』、共著『薬物対策への新たなる挑戦』、翻訳『リラプス・プリベンション』
以下、私のためのメモ
第1章 事件
2001年6月、8人の児童が刺殺された池田小学校事件が起こった。犯人の宅間守は、公判の中でも、事件のことを「ブスブス事件」と茶化し、「反省する点は、8人しか殺せなかったこと。」などと発言した。2004年に死刑が執行された。宅間は子供の頃から悪ガキで、成長後も数々の事件を起こし受刑している。15回も職場を変わり、4度の結婚と離婚を繰り返している。
2008年6月、7名が死亡した秋葉原無差別殺傷事件の犯人・加藤智大(ともひろ)は、叱られて泣くたびにスタンプを押し、10個溜まるとさらなる罰を加えるなど、母親が非常に厳しいしつけをした。成績優秀でスポーツもでき、仲の良い友達もいたが、突然「キレる」ことが多かった。職場を何回も変わり、ネットに居場所がなくなったときに、事件を起こした。
世界の犯罪データを見ると、人口の数%の犯罪を繰り返す者がいて、全犯罪の6割以上に彼らが関与している。
青年期限定型犯罪者:思春期ごろから始まり、成人期に差し掛かると非行しなくなる。
生涯継続型犯罪者:幼少期から問題行動が見られ、生涯犯罪を繰り返す。
第2章 わが国における犯罪の現状
クレプトマニア(窃盗癖、窃盗症)は治療が必要な精神病の一種と考えるべき。女性に3~4倍多い。
ヨーロッパの国々でも薬物の密輸・密売は重罪だが、個人の「使用」に対しては、治療を優先して社会復帰をサ
ポートする「非刑罰化」が大半だ。
殺人件数は2004年から減少傾向で2013年は938件。親が子を殺すのが35%、友人・知人の殺されたのが19%、配偶者に殺されたのが11%。要するに、身内に殺されたのが65%で、面識のない相手に殺されたのは11%に過ぎない。人口10万人当たりの殺人発生率は、日本0.3、南米ホンジュラスあ90.4.
前科31犯は怖くない。凶悪事件を起こせば刑期がながくなり、31犯は無理。無銭飲食など軽微な犯罪を繰り返しているということだ。
性犯罪に対して刑務所では「性犯罪者再犯防止プログラム」を実施されている。
犯罪は年間240万件起こっているが、裁判を受ける人は約6万人(0.25%)にすぎない。軽微な罪は警察段階で手続きを終了させる(ダイバージョン)。検察庁が受理した事件133万件のうち、嫌疑不十分や、証拠不十分(起訴猶予)で不起訴になったのは62%。起訴され公判請求されたのは約10万件(7%)。残りは略式起訴で簡易裁判所で通常即日結審される。結局、裁判を受ける人は約6万人。裁判での有罪率は99.9998%、無罪は0.0002%。
2013年、死刑は8人、懲役・禁固約6万人(執行猶予が3万人、刑務所へ行く人3万人)。
第3章 犯罪心理学の進展
第4章 新しい犯罪心理学
犯罪を引き起こす要因は、
「過去の犯罪歴」、「反社会的交友関係」、「反社会的認知」、「反社会的パーソナリティ」の効果量が0.25以上。「家庭内の問題」、「教育・職業上の問題」、「物質使用」、「余暇活動」の効果量は0.2程度
「低い社会階層」、「精神的苦悩・精神障害」、「知能」といった要因には目立った関連性はない(120ー122p)。
「反社会的パーソナリティ」:共感性欠如(反省する能力が欠如)、自己中心性、遅延価値割引(長期的なことを考えない)、自己統制力欠如(カッとすると自分を抑えられない)
第5章 犯罪者のアセスメントと治療
再犯リスクを評価するチェックリストとして開発された“スタティック99”は正しく評価できたのが76%。
第6章 犯罪者治療の実際
(1)処罰は再犯リスクを抑制しない。
(2)治療は確実に再犯率を低下させる。治療により再犯率は65%から35%に下がる。
(3)治療の種類によって効果が異なる。行動療法や認知行動療法は効果がある。社会での治療、さらに早期の治療の方が効果がある。
薬物依存症の治療
薬物使用を引き起こす先行刺激(引き金)を探る。例えば、悪仲間、薬物使用道具、ネガティブ感情など。
次に、引き金に対処する方法を学習するコーピングスキル訓練。引き金を回避する回避的コーピングでも回避できないのがネガティブ感情で、これには友達、グルメ、趣味、運動など積極的コーピングで対処する。
渇望に対処できないことはない。「どんな渇望も15分以上は続かない」が正しい認知だ。
マインドフルネス認知療法:渇望の波に、呼吸をサーフボードにして乗る自分をイメージし、15分繰り返すと静まる。
痴漢の引き金を避ける方法(リプラス・プリベンション):満員電車に乗らない、手袋をする、音楽を聴く、乗降時に家族に電話する、お経を聞きながら乗る
第7章 エビデンスに基づいた犯罪対策
後藤真樹『かくれキリシタン 長崎・五島・平戸・天草をめぐる旅』(とんぼの本、2018年4月25日新潮社発行)を読んだ。
表紙裏にはこうある。
受難の歴史をのりこえて400年、密かに脈々と信仰を伝えてきた「かくれキリシタン」。美しくも厳しき自然の中で、暮らしに根づいた独自の祈りのかたちを守り育んできた人々を訪ね、貴重な証言とともに、その聖地や史跡を丹念にたどる。各地に残る小さな聖堂も数多紹介。2018年登録予定の世界文化遺産をめぐるガイドとしても必携の書。
127ページの半分近くが写真の、ほぼ写真集。
I 外海 “陸の孤島”に受け継がれた信仰
西彼杵(そのぎ)半島の南西部・外海(そとめ)は、1970年国道ができるまでは、舟でしかいけない陸の孤島だった。指導者は、外国人宣教師・ジワン神父の弟子の日本人宣教師・バスチャン。バスチャンは、孫子7代まで耐えれば、神父がやってきて、告解もキリシタンの歌も自由に歌えるようになる予言した。そして250年間、耐えていたらプチジャン神父がやっていた。まだ禁教時代だったのに、信徒は狂喜して“崩れ”が起こり、迫害にさらされた。
潜伏キリシタンをかくまうために鍋島藩が創建したのが禅宗の天福寺。ジワン神父の墓の上に建てられたというのが枯松(からまつ)神社。
隠れキリシタンの組織を率いるのが帳方。
II 五島列島 海風吹きぬける島々に宿る篤い信仰
五島列島は大小百数十の島で、人口約6万人。約50の教会があり、カトリック信者は信仰の約13%(日本のクリスチャンは1%以下)。外海から逃れてきたキリシタンは3千人とも言われる。
1865年大浦に天主堂が落成し、プチジャン神父の再来を喜び、キリシタンであることを公言する者が現れた。これまで黙認していた代官もしかたなく大規模な迫害を始めた(五島崩れ)
●キリスト教の広まりと弾圧の歴史
16世紀半ばにフランシスコ・ザビエルが鹿児島の地を踏んで百年も、戦国の世で入信者は20万人~40万人に上ったが、百年にもならないうちに禁止された。
秀吉は、1587年、伴天連追放令を出し、宣教師やキリシタン26人を処刑した(26聖人の殉教)。
家光は禁教を強化し、鎖国を実施。1637年、飢饉の中過酷な年貢取り立てに蜂起が起き、天草四郎を中心に3万7千人が原城に籠城したが88日後に陥落し命を落とした。
III 平戸 歴史を刻むキリシタンの聖地
IV 天草 殉教の島に息づく信仰の証
V 祈りの場、教会堂へ
23の教会の写真と紹介
信徒発見
大浦天主堂竣工の翌年、1865年、祈りを捧げるプチジャン神父に「あなたと同じ心だ」と話しかけ、サンタ・マリアの像の場所を聞く女性がいた。神父が「信者発見」した瞬間だった。潜伏キリシタンにとっては7代待ち続けたパードレ(神父)との出会いだった。浦上の潜伏キリシタンは仏式の葬式を拒み、信仰を表明した。1867年、3千4百人が流罪となり、この「浦上4番崩れ」6百人あまりが命を落とした。
主な崩れ
1657(明暦3)郡崩れ、1660(万治3)豊後崩れ、1661(寛文元)濃尾崩れ、1790(寛政2)浦上1番崩れ、1805(文化2)天草崩れ、1856(安静3)浦上3番崩れ、1867(慶応3)浦上4番崩れ、1868(明治元)五島崩れ
教会マップ
エピローグ
最後のページは浦上天主堂の被爆マリア像と崩れ落ちた鐘楼の写真だ。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
隠れキリシタンに興味のある人には、隠れキリシタンがいた寂しげな土地、ポツンと建つ小さな教会、山中の宣教師の墓(石)など豊富な写真を眺めるだけで、想いが伝わってくるだろう。しかし、興味のない人には同じような写真、文で退屈だろう。
250年を経た信徒発見のドラマチックな瞬間を期待したのだが、インパクトある提示に仕方ではなく、がっかり。
後藤真樹(ごとう・まさき)
写真家、座右宝刊行会代表。1958年東京生まれ。成城学園高等学校、国際商科大学(現・東京国際大学)卒業、東京綜合写真専門学校研究科中退。坂本万七寫眞研究所で美術品の撮影にかかわり、1988年独立後は商業写真や美術、郷土料理、伝統文化に関する撮影を手がける。
主な著書に『日曜関東古寺めぐり』(共著 1993年 新潮社)、『未来へ伝えたい日本の伝統料理』(全6巻 2010年 小峰書店)、『おーい、フクチン! おまえさん、しあわせかい? 54匹の置き去りになった猫の物語』(2014年 座右宝刊行会)など。
生来のキノコ好きなのだが、このところ、キノコに凝っていて、スーパーなどで珍しいのを見つけるとつい手が伸びる。
特別珍しくもないだろうが、3種をご紹介。
まずは、「新潟県産 霜降りひらたけ」。おなじみホクト(株)の商品で、「煮物、炒め物、炊き込みご飯、天ぷらにも!」とある。日本産と欧州産を交配させた商品とある。
形もとくに変わっているところはなく、傘は濃い茶色。
次は、「あわび茸」。中国大陸から近年入ってきたキノコで、触感がアワビに似ているところからの命名という。(ウィキペディア)
ネットで見ると、傘の色は白いのが多いようだが……。
さらに、「たもぎたけ」。鮮やかな黄色の傘が特徴の小さなキノコだ。北海道では一般的だが、本州では珍しい。(ウィキペディア)
いずれも、炒めていただいたが、美味しくて、美味しくて、笑いが止まらない。大丈夫かな??
桐野夏生著『路上のX』(2018年2月28日朝日新聞出版発行)を読んだ。
宣伝文句は以下。
幸せな日常を断ち切られ、親に棄てられた女子高生たち。ネグレクト、虐待、DV、レイプ、JKビジネス。かけがえのない魂を傷めながらも、三人の少女は酷薄な大人たちの世界をしなやかに踏み越えていく。最悪な現実と格闘する女子高生たちの肉声を物語に結実させた著者の新たな代表作。
飲食店を営む両親にごく普通に育てられ伊藤真由(まゆ)は高校1年。父・伊藤伸一は飲食店経営に失敗し、弟・亮介は名古屋の母・英子の姉の家に、真由は埼玉の父の弟・叔父の靖に預けられ、伸一と英子は夜逃げしたらしく、4人家族はバラバラになった。
古く狭い公団に住む叔父は非正規雇用で酒ばかり飲んでいる。妻の幸恵もパート勤めで、小学生の絵莉と瑠那がいて、生活はギリギリ。幸恵は真由に辛く当たり、叔父は何も言わない。生活が激変した真由は惨めな境遇に荒れて幸恵とのケンカが絶えない。
真由が通う公立高校も荒れていて、叔父の家にも居場所がなく、渋谷に出た。スカウトの米田の勧誘に対して、高校4年だというミックが注意するように言ってくれる。ミックの毒牙からも危うく逃れた。やがて、学校を抜け出し、叔父の家から万札を盗んで、渋谷へ行き、店主の木村に頼んでラーメン屋「ゲン兵衛」でバイトをし、休憩室に泊まる許可を得た。ある夜、チーフが襲ってきて、……。
カラオケの個室で知り合ったリオナこと涙華(るいか)は17歳。母親の何番目かの継父に中学の時に性的虐待を受け、母・睦美は見て見ぬふりで、家出し、女子高生を装ってJKビジネスで暮らしている。一時、実父・隆治の母のキミエに出会い、営んでいる小さなバー「プーちゃん」で一緒に暮らしていたが、火事で店は焼け、祖母も死んで、リオナはまた渋谷へ戻ったのだった。リオナと真由の二人は、リオナが泊まっている駒場東大前駅そばの秀斗のマンションへ行く。秀斗はゲーム三昧のMケのある東大生だ。
2年ぶりにミトこと聡美からリオナに電話があり、3人一緒になり、秀斗を監禁してマンションで暮らし始める。………
初出:「週刊朝日」2016年1月22日~2017年2月3日
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
なにしろ女子高生の視点で語られるので、たとえ平凡であっても5倍もの人生を生きてきた爺さんは、幼すぎて、じれったい。
家出少女が渋谷でどんな危険な目にあうのかはよくわかる。言葉巧みなスカウトや、10歳もさばを読み女子高生の恰好で味方づらしてJKビジネスに誘い込む女、あわよくばと狙うロリコンの店主など、毒牙から逃れるのは大変だ。
ごく普通の家庭で育った真由が極貧の生活を受け入れられず、父母がいずれ迎えに来るかもと思い込もうとして現実逃避したり、崩壊家庭で育ったリオナ達とは違うと生きるための悪事にためらったりする。しかし、やがて二人は助け合って生きていこうと決心する。
ただし、ラストシーンは明るくもなく、とりたてて暗くもなく、どんやりと終わる。
桐野夏生(きりの・なつお)
1951年金沢市生れ。成蹊大学卒。
1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞
1998年『OUT』で日本推理作家協会賞
1999年『柔らかな頬』で直木賞
2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞
2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞
2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞
2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞
2009年『女神記』で紫式部文学賞
2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、2011年同作で読売文学賞 を受賞。
その他、『ハピネス』、『夜また夜の深い夜』、『奴隷小説』、『だから荒野』、『抱く女』。
野原野枝実(のばら のえみ)の名で少女小説、レディースコミック原作を手がけていた。
村野ミロシリーズは、第1作の『顔に降りかかる雨』、『天使に見捨てられた夜』、『水の眠り灰の夢』、『ローズガーデン』、『ダーク』
吉祥寺駅からガード沿いに西荻へぶらぶら歩いていると、「猫の譲渡会」の看板を見かけた。
どれどれと覗いてみると、多くの人が、簡単な紹介文を付けた籠(?)に入った猫を眺めている。
主催は「むさしの地域猫の会」。
ポスターには、「犬2万8570、猫9万9671が1年間に殺処分されている」とある。
里親を捜しも確かに必要で、大変な事業だと思うが、まずペットショップを禁止するか、せめて高い税金を課すことはできないのだろうか。
子犬も子猫も見れば、私も可愛いと思うのだが、食事も満足にできない子供たちがアフリカなどにいる現状から安直なペットブームには何か納得できないものがある。一時シベリアンハスキーが流行り、すぐ廃って、処分されたり、飼いやすいこともあるのだろうが、やたら可愛い小型犬ばかりが増えて、それに応え、儲けようとするブリーダーやペットショップといったペット業界。ついでにとばっちりだが加計学園も。自然をゆがめているのでは?
栗原弘美著『夫を理想のパートナーに変える7つの講座』(2002年5月25日現代書林発行)を読んだ。
宣伝文句は以下。
夫との関係を素敵に変える「結婚心理学」 心理トレーナーとして幅広く活躍中の栗原弘美さんが、夫婦関係を変えるコツを1冊の本にまとめました。
結婚当初はなんでもうまく行っていたのに、長年の生活の中で、それが色褪せたものに変わってしまった、と感じている妻は多いと思います。
この本にはそのような不満や悩みを解消し、夫との関係に奇跡を起こすヒントが盛り込まれています。
本書を読み進めながら、自分に問いかけをすることにより、結婚生活がそれまでとは全く違うものに感じられることと思います。
相手のせいにばかりして、自分はなにも反省しないのでは、前に進まない。
葉の暴力を使う女性と、肉体的な暴力をふるう男性。どちらも暴力で、いけない行為だと思いましょう。
怒りの感情が湧いてくると、相手に罪悪感を持たせたいという誘惑が強くなります。如何に相手が自分を傷つけたのか知らせたいわけです。この誘惑は百害あって一利無しなのです。相手を攻撃するものの言い方に慣れ過ぎている場合もあります。「あなたって冷たいわ」など。
怒りの感情が湧いてきたら、深呼吸です。怒りをすぐに言葉にせずに、一呼吸置くと、怒りの感情を鎮めやすくなります。
暴力的な人には、外でも暴力をふるう人と、ほかの人に対してはとても穏やかな優しい人なのに、家の中だけは暴力をふるう人がいます。そして、家庭内暴力をふるう人には一定のサイクルがあることが多いのです。暴力をふるった人は反省し、あやまります。深く反省していると言い、もう二度と繰り返さないと誓います。そして家族に大変やさしくなり、贈り物をしたりして別人のようになります。
この時期、被害を受けている人は、「これが本当のあの人の姿なのだ、暴力をふるったのはよほどつらいことがあったからだろうし、私にも悪いところがあったのだ。あの人を立ち直らせることができるのは私しかいない」
栗原弘美(くりはら・ひろみ)
立教大学英文科卒。「ビジョンダイナミックス研究所」副代表。日本心理カウンセリング協会理事。
心理トレーナー、カウンセラーとして多くの人と関わり、リーダーの育成に携わる一方、アジア初のビジョン心理学国際上級トレーナーとしても活躍している。
NPO「こころのビタミン研究所」代表理事。NPOハンガーフリーワールド副理事長
私の評価としては、★★☆☆☆(二つ星:読むの?)(最大は五つ星)
例えば、「男女の感情は違うので、相手の立場になってたくさん話し合うことが重要です。」というような、よくいわれているようなことが続く。とくに違和感はないのだが、まんべんなくいろいろな事柄に触れていて、どれも当たり前といえば当たり前のことを述べるだけで、もの足らない。
道尾秀介著『風神の手』(2018年1月30日朝日新聞出版発行)を読んだ。
"火振り漁"が行われる西取川がある田舎町の遺影専門の写真館「鏡影館」を舞台とする3代にわたる物語。些細な嘘が繋ぐ4編の連作中短編
第一章 心中花
死を目前にした母・藤下奈津美が娘・歩美(あゆみ)と鏡影館を訪れる。そこで、崎村の父の遺影を見つける。27年前、高校2年生で、当時姓が中江間だった奈津美は、西取川の火振り漁で出会った漁師の崎村源人と愛し合うようになる。しかし、奈津美の父の会社・中江間建設が川の汚染事件を起こして倒産し、街を去ることになった。
第一章の途中、空白の一ページがあり、次ページからは、今また街に戻った母・奈津江が娘・歩美に昔話を語る。
第二章 口笛鳥
巧みな嘘で真鍋カメラ店からコダックのコンパクトカメラを万引きした小学5年生の“まめ”(茂下駄昴)は、カメラ店の息子だという“でっかち”(佐々原學)にカメラを取り上げられそうになる。まめとでっかちは親友になり、互いに遊びで嘘をつきあう。でっかちの叔母・智絵などが登場。
空白の一ページがあり、次ページからは、大人になった“まめ”が、鏡影館をはじめた“でっかち”を久しぶりに訪ねる。
第三章 無常風
高校2年の崎村の息子・源哉は祖父の遺影を見るために鏡影館を訪ね、藤下歩美と出会う。
事故後の事件で倒産した中江間建設に代わって大きくなった野方建設を夫から引き継いだ野方逸子の秘密が明かされる。
エピローグ 待宵月
大学生の源哉、看護師の歩美、でっかちの息子・創(はじめ)などがペットボトルでウミホタルの罠を作り、海に投げる。
本書に関する著者インタビュー「第58回 道尾秀介さん 嘘が物語のはじまり」(小学館 小説丸)
初出 「口笛鳥」:朝日新聞2014年11月4日~2015年3月11日、その他:「小説トリッパ―」
私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)
舞台は、火振り漁が行われ、河口が近いためクラゲが漂う西取川がある小さな田舎町の写真館を中心の限られた空間だ。そこで、少数の人々が3代にわかり織りなし、絡みあうローカルながら詩情豊かな生活が積み上げられていく。
人々のなにげない嘘や、嘘と見えて実は嘘ではなかった話が、人の人生を変える。しかし、結果として変わってしまった人生が必ずしも不幸にはつながらなかったりする。
私としては、はしっこい“まめ”と、ぼーとしている“でっかち”の凸凹コンビの嘘のつきあいが、少年時代を思い起こさせてくれ、「いいなあ! この種の話」。
『透明カメレオン』で引用したのだが、道尾さんが友達から嘘をつかれた件を話していた。
小学校の友だちで、カメレオンを飼ってるってウソをついてた友だちがいたんです。・・・そいつのうちに遊びに行った。そうしたら、玄関にあった造花のところにカメレオンがいるって言い張るんですよ。「茎に見えるけど、よく見ると尻尾でしょ」って。で、そう思って見ていたら、だんだん本当にカメレオンが見えてきた。いまにも動き出しそうな気がする。信じればそこにいるんだ、と思った・・・。
黒田泰三著『もっと知りたい文人画 大雅・蕪村と文人画の巨匠たち』(アート・ビギナーズ・コレクション、2018年4月20日東京美術発行)を読んだ。
解説の文が多い本とはいえ画集の紹介を書くのは私には無理。以下、私のためのメモ。
はじめに 知的な遊戯としての絵画
…文人画は、ひと言でいうと、表現技術よりも制作動機が重要視されるというあまり例のない芸術なのです。…絵は拙(下手)でもいいのです。何故なら画家は、絵を描くことを遊戯と捉えるからです。…社会の桎梏から自らを解放する手段としての遊戯心です。いわば真剣な遊戯心。…いわば、(それまでの音楽の流れの中で登場した)フォークソングの台頭のようなものです。
序章 文人画とは
文人画でいわれる「自娯」とは「自ら楽しむ」という意味。非職業的で、技巧を求めず自ら娯しみ、遊戯の精神を忘れない。
第一章 池大雅
池大雅と与謝蕪村の合作「十便十宣帖」(国宝、じゅうべんじゅうぎちょう)のうち大雅は「十便図」を担当。山麓における自然の恵みを享受した老人の快適な生活を描いている。例、釣便(ちょうべん)は家に居ながらの釣りに便利。吟便は窓から見える山々の景色が自然と詩想を浮かばせて便利。
第二章 与謝蕪村
凍てつく京都、雪が降りしきる東山とその手前に広がる花街祇園のほんのり明かりが灯った家並みを描いた「夜色楼台図」(国宝)。
「十便十宣帖」のうちの「十宣図」。同じ時期京都にいたが互いにほとんど交わることなかった大雅と蕪村が合作を残したことは奇跡的だ。
風雪に耐える鳶と鴉を描いた二幅の「鳶鴉図」。厳しい寒さの中、太い枝に並んで止まる二羽の鋭い目つきのカラスの姿は哲学的だ。
第三章 文人画の巨匠たち
忠勤な武士だったが、50歳で脱藩し、漂泊の画家となった浦上玉堂の描くのは、もくもくと入道雲のように立ち上がる抽象画のような奇怪な山山。その他、優れた陶工でもあった木米(もくべい)、田能村竹田、西洋画のように描く谷文晁、渡辺崋山が紹介される。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
日本の文人画に興味がある人は是非読んで、眺めてもらいたい。解説文も分量が多く、丁寧に解説している。
絵画の全体図のほかに、部分をクローズアップした数枚の写真が示されている場合が多く、全体図ではわかりにくいところがはっきりわかる。例えば、「夜色楼台図」で、屋根に積もった雪の質感などがわかる。
黒田泰三(くろだ・たいぞう)
1954年福岡県生まれ。九州大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。
出光美術館学芸部長・理事を経て、現在明治神宮ミュージアム開設準備室長。
博士(文学)。専門は日本近世絵画史。
主な著書に『思いがけない日本美術史』(祥伝社新書、2015)、『もっと知りたい長谷川等伯』(東京美術、2010)、『国宝伴大納言絵巻』(中央公論美術出版、2009)、『思いっきり味わいつくす伴大納言絵巻』(小学館アートセレクション、2002)、『狩野光信の時代』(中央公論美術出版、2007)ほか。
よわい70をゆうに超えたのに、いまだホタルを見たことがない。なにしろシティボーイだ。いや、ジージだ。
第23回玉川上水・神田川ホタル祭りに出掛けた。
去年も神田川会場を久我山から人波に乗って歩き出したが、川は真っ暗でとてもホタルは見えそうもなく、途中であきらめた。
今年は、久我山稲荷神社会場で飼育発生したホタルを水槽の中で(?)鑑賞できるという。これなら確実にホタルを見られると、暗くなるのを待って張り切って出かけた。
稲荷神社に着くと境内に輪になって人がいっぱい!
列の先頭をたどると、テントがあり、ここに飼育されているホタルがいるらしい。
とてもこんな行列に並ぶほど暇はない。あるけど。 一生分の行列並びは戦後に済ませたのだ。
しかたなく、神田川に向かう。井の頭線の久我山駅前も綿菓子だのなんだので大行列あり、大混乱。踏切を渡るにも渋滞で前に進まず心配するほど。
人見街道を渡って神田川沿いを富士見が丘駅へ向かう。川の片側一方通行を、前の人に続いて歩くが。川は真っ暗で何も見えず。150mほど進んだところで、へたれ夫婦は諦めて、橋を渡って、退散。
また、ホタルを見損なった。
相方は、「本当にホタルを見たいんだったら、椿山荘でほたるの夕べをやってるわよ」というのだが、何事も金で解決しようとするのは私の流儀に合わない。あくまでそれだけの理由で差し控えることとした。
エレモア・レナード著、村上春樹訳『オンブレ』(新潮文庫 レ11-1、2018年2月1日新潮社発行)を読んだ。
裏表紙にはこうある。
アリゾナの荒野を行く七人を乗せた駅馬車――御者メンデスとその部下アレン、十七歳の娘マクラレン、インディアン管理官フェイヴァー夫妻、無頼漢のブレイデン、そして「男(オンブレ)」の異名を持つジョン・ラッセル。浅黒い顔に淡いブルーの瞳、幼少期をアパッチに育てられた伝説の男と悪党たちが灼熱の荒野で息詰まる死闘を繰り広げる。レナードの初期傑作二作品を、村上春樹が痛快無比に翻訳!
「オンブレ」Hombre
ラッセル:「オンブレ」(男という意味のスペイン語)と呼ばれる。アパッチと共に暮らしていた。
メンデス:駅馬車の地区支配人、臨時に御者となる
アレン:メンデスの部下、語り手
マクラレン:17歳の娘。アパッチに一か月以上さらわれていた。
ドクター・フェイヴァ―:不正でためた大金を持つインデアン管理官、45歳ほど
ミセス・フェイヴァ―:美人、30歳前後
ブレイデン:度胸ある悪漢
1884年、以上の7名が駅馬車でスウィートメアリを出発した。そして、途中で大金目的の悪漢たちに待ち伏せされる。悪漢たちは、ブレイデンの仲間で、メキシコ人、ラマール・ディーン、アーリーの4人。
銃撃戦と逃走劇が展開され、降伏と戦いの両論が激突。
ポール・ニューマン主演で「太陽の中の対決」として映画化
「三時十分発ユマ行き」 Three-Ten to Yuma(短編)
ユマ刑務所行きの汽車に囚人ジム・キッドを乗せようとする保安官補スキャレンの物語。チャーリー・プリンスをはじめとする6人を悪漢がキッドを取り返そうと待ち受ける。キッドは、「女房と子供がいるのに月給150ドルのために打ち殺されてもいいと思う人間にはおめにかかったことがない」とスキャレンに逃げるように勧める。
グレン・フォード主演の「決断の3時10分」と、ラッセル・クロウ主演の「3時10分、決断のとき」として映画化。
私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)
子どもの頃、映画でインディアンがバッタバッタと倒れる西部劇をよく見たが、小説で読んだ記憶はない。西部劇を小説で読むのも、自分で自由に作り出せる光景の中で活躍する登場人物を目に浮かべることができるので、けっこう良いものだ。インディアンに育てられ、荒れ地でのサバイバルに巧みな男、さらわれむごい仕打ちを受けたが正義感の強い娘、インディアンを汚いものとする夫婦など、多少通俗的だが、話を面白くしている。
ただ、最後の方の打ち合いは当然映像に比べて物足りないし、90ページほど続く、荒れ地での逃走劇は少々退屈ではある。
追加の短編は、西部劇によくでてくる意地っ張りの(矜持のある)男が、いまやステレオタイプで、突き放しながらも、それなりに面白く読める。
エレモア・レナード Lenard Elmore(1925-2013)
アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれのミステリー作家、脚本家。
1984年『ラブラバ』でエドガー賞最優秀長篇賞
1991年 “Maximum Bob” で第一回ハメット賞を受賞
1992年にはアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞。
村上春樹(むらかみ・はるき)
1949年京都市生まれ、まもなく西宮市へ。
1968年早稲田大学第一文学部入学、1971年高橋陽子と学生結婚
1974年在学中に喫茶で夜はバーの「ピーター・キャット」を国分寺駅南口のビルの地下に開店。
1977年(?)千駄ヶ谷に店を移す。
1979年 「風の歌を聴け」で群像新人文学賞
1982年「羊をめぐる冒険」で野間文芸新人賞
1985年「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で谷崎潤一郎賞
1986年約3年間ヨーロッパ滞在
1991年米国のプリンストン大学客員研究員、客員講師
1993年タフツ大学
1994年「ねじまき鳥クロニクル」で読売文学賞
1999年「約束された場所で―underground 2」で桑原武夫学芸賞
2000年「神の子どもたちはみな踊る」
2002年「海辺のカフカ」
2004年「アフターダーク」
2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、世界幻想文学大賞
2007年朝日賞、早稲田大学坪内逍遥大賞受賞
2008年プリンストン大学より名誉博士号(文学)、カリフォルニア大学バークレー校よりバークレー日本賞
2009年『1Q84』で毎日出版文化賞受賞、エルサレム賞受賞。スペイン芸術文学勲章受勲。
2011年カタルーニャ国際賞受賞
2016年アンデルセン文学賞受賞
、
その他、『蛍・納屋を焼く・その他の短編』、『若い読者のための短編小説案内』、『めくらやなぎと眠る女』、『走ることについて語るときに僕の語ること』『村上春樹全作品集1979~1989 5 短編集Ⅱ』、
翻訳、『さよなら愛しい人』、『必要になったら電話をかけて』、『リトル・シスター』、『恋しくて』、『オンブレ』
エッセイ他、『走ることについて語るときに僕の語ること』、『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2009』、『日出る国の工場』、『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』『村上さんのところ』
『雑文集』
なんとあの噂の「GINZA SIX」へ行ったのだ! 今頃、初めて!
地下鉄・銀座駅で降りて、銀座通りを新橋方向へ。
毎年日本一の地価となる「鳩居堂」前を、しっかり足を踏みしめて通る。
銀座通りはまるで外国。平日の昼間は中国語であふれる。
「GINZA SIX」に入ってぶらぶら店を眺める。庶民は入るのもためらう高級そうな店ばかりだ。
ぐるりと 一回りしてから、ダニエル・ビュレンのアートを眺めながらエスカレーターで上へ。
1万円札が飛んで行く(?)13階は避けて、6階のレストランをぐるりと偵察し、生カキとシーフード料理の「EMIT FISHBAR」へ。
席に着いてまず出されたのが、殺菌・除菌に効果のある「微酸性電解液」のスプレー。さすが??
私は「オイスターコース ¥2480」を注文。
まず、最初は、生牡蠣2ピース(兵庫県相生産)
久しぶりの、大きくおいしいカキの先制攻撃にご満悦。
次に、サラダと牡蠣のスープ
牡蠣の素焼き/フライ/香草ガーリックバター焼き
フライとバター焼きは美味だが、素焼きは、生牡蠣のあとではちょっと固く感じていまひとつ。
そして選択したメインの「牡蠣と浅利、フレッシュトマトと大葉のペペロンチーノ」
カキもアサリもごろごろしていてご機嫌だが、パスタがアルデンテでちょっと固い。外で食べるときはいつもそう感じるので、私が年取ったせいなのか?
相方は、「季節のランチセット¥1380」
サラダと牡蠣のスープに次いで、海老、生ハム、コロッケとブロッコリーの前菜三種盛り合わせ
メインは「牡蠣と茄子、トマトのミートグラタン」を選択。
珍しく完食。
ここ、安くていいじゃない!
腹満杯になって、13階へ上り、高級レストランを、「いらっしゃいませ」と言われないように恐る恐る遠くから眺め、外にでて、屋上への階段を上る。壁には植栽が。
屋上は広々とした芝生があり、傍らの林の中では、お弁当を食べる人、くつろぐ人。
「GINZA SIX」を出て、向かいの「銀座ヨシノヤ」で相方が靴を買い、3階のカフェへ。
ブレンドコーヒーとカフェオレ¥2100
窓から銀座通りがよく見える。目の前のユニクロが吉祥寺と同じく人形がぐるぐる回っていた。
和光も見える。
2か所しか回らないのに8800歩で、くたくた。たまの銀座もいいものだ。
井之頭通りにまた「セブンイレブン」が新規開店した。
開店初日朝早く入ってみたが、いくつかの品が最大50円引きになっているだけだった。風船もらってもしょうがないし。
井之頭通りの街路樹にところどころヤマボウシの木があり、5月下旬に白い花をつけている。
白く花に見える部分は花包んでいた葉で、花自体は中心部のボツボツした部分だそうだ。
吊り下がっていた看板には「常緑ヤマボウシ ‘サマースカイツリー’」とあった。
ところどころに別の看板があり、寄付した人のメッセージなどが。
5月中旬の花
白いレースのようなレースフラワー1本、まだ黄色い紅花が6本と、釣り鐘のようなカンパニュラがいっぱい。
3日後にはカンパニュラが咲きそろい、
6日後には、紅花は赤みが出て、
8日後には、ようやく赤色の染料として使われたという紅の花に近づいてきた。
5月下旬の花
なんといっても主役はシャクヤク。
2日後にはもう豪華なこの状態となった。
4日後には直径18cmで最大になり、
白い花はばらばらと散って、ピンクと紫が残り、
6日後にはシャクヤクはくたびれた紫の花だけとなったが、スプレーカーネーションとアルストロメリアは健在だ。
8日後には、美人薄命のシャクヤクは消えてしまった。