hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

今野敏『清明』を読む

2022年04月29日 | 読書2

 

今野敏著『清明(せいめい) 隠蔽捜査8』(2020年1月20日新潮社発行)を読んだ。

 

新潮社の宣伝文句

神奈川県警刑事部長に着任した異色の警察官僚・竜崎伸也。着任早々、県境で死体遺棄事件が発生、警視庁の面々と再会するが、どこかやりにくさを感じる。さらに被害者は中国人と判明、公安と中国という巨大な壁が立ちはだかる。一方、妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が入り……。リスタートで益々スケールアップの第八弾!

 

死体が発見されたのは東京都だが、神奈川県と入り組んだところだった。警視庁に神奈川県警が協力する形で合同捜査本部が立つ。竜崎は捜査第一と考えるのだが、何かと下に見る警視庁への神奈川県警の反感は強い。

さらに秘密主義の公安が絡んできて、警察組織の内部の軋轢は厳しいが、竜崎は毅然として立ち向かう。

 

 

神奈川県警

竜崎伸也:神奈川県警刑事部長。キャリア。妻は冴子、長男は邦彦、長女は美紀。

佐藤実:神奈川県警本部長。竜崎の二期上。

阿久津参事官、板橋捜査一課長、

吉村公安部長、公安外事二課の神山と相葉

 

警視庁

伊丹刑事部長:竜崎の同期で幼馴染

田端捜査一課長

 

滝口:教習所所長、県警OB

山東喜一:手配師

楊宇軒(よううけん/ヤンユシェン):殺人被害者。36歳。本名は張浩然(ちょうこうぜん)

黄梓豪(おうしごう):通訳

呉博文:中華街の老舗店主

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

警察というのは外部の目が届かない巨大な官僚組織で、内部摩擦が大きく、ひどく非効率な組織だということがはっきりと再認識できる。事件解決は本書の副テーマになり下がり、主テーマは警察の内部抗争、アナクロな仕事ぶりにあり、警察内部の闇を描くミステリーとも言える。
神奈川県警対警視庁、刑事部対公安、キャリア対ノンキャリの組織&個人間の確執・競争が具体例で繰り返し語られる。

 

その保守的な警察機構の中で、首を覚悟して筋を通し、上司、同僚、部下たちから変人扱いされる竜崎がかっこよく、あまりにも単純にかっこよすぎるほどに描かれる。楽しく読むにはラクチンなのだが、それ以上ではない。

 

 

 

今野敏の略歴と既読本リスト

 

 

華僑は中国籍あるいは中華民国籍をもったまま日本に住んでいる。帰化して日本国籍をもっていると華人。

晩唐の詩人の杜牧の詩(p207)

清明時節雨紛紛    清明(春)の季節、雨がしとしと降っていて、

路上行人欲斷魂    道行く私はひどく落ち込んできた

借問酒家何處有    どこか酒が飲めるところはないかと尋ねる。

牧童遙指杏花村    牛飼いの牧童に。彼ははるか向こうの杏の咲く村を指さす。

 

 

 

 

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天羽健介・増田雅史『NFTの教科書』を読む

2022年04月27日 | 読書2

 

天羽健介・増田雅史編著『NFTの教科書 ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計までデジタルデータが資産になる未来』(2021年10月30日朝日新聞出版発行)を読んだ。

 

 

以下、厳密な記述は容易でないので、雰囲気だけでも感じ取れるようにと、おおよその説明になっています。

 

 

2021年以降、NFT(Non-Fungible Token 非代替性トークン)が話題になっている。
(Fungible:代替・交換可能な)。

これまでのデジタルデータはコピーや改ざんが可能であった。しかし、ブロックチェーン技術を使うことで、デジタルデータでありながら、固有で唯一無二の原データ(世界に一つのデジタル資産)であることが容易に証明できるようになり、取引きが可能になった。

(2021年3月オークションハウスChristie‘sで、デジタルアーティストBeepleの作品「Everydays-The First 5000 Days0」のNFTが約6900万米ドル(75億円)で落札され話題になった。)

 

本書は、ゲーム、スポーツ、アート、音楽などの最前線にいる約20名が、NFTの可能性・未来を語り、法律・会計・税務上の取扱いなどの制度面を解説する。ただし、技術面の解説はないし、まだまだ技術や制度が未完成で課題があることにもほとんど触れていない。

 

 

デジタル資産はブロックチェーン技術を使うことにより、国などの中央集権的管理でなく、誰でも参加できるオープンな分散型相互管理が可能だ。

その上、NFTは、仮想通貨と違って、ブロックチェーンの中に個別の識別サイン(唯一無二の固有のデータ)が記録されていて、そのデジタル資産が固有のもので、入れ替え不可能となっている。

 

30頁以降、本書の大部分はNFTのビジネス応用(コレクティブル(収集)、スポーツ、アート、ゲーム、メタバースなど)の解説となる。

 

 

私の評価としては、★★☆☆☆(二つ星:読むの?  最大は五つ星)

 

本書は、「NFTの教科書」と名付けられているが、NFT自体の解説はほぼ0で、現在進行中のニュース的な話題を取り上げて紹介するトピック集に過ぎない。

 

内容も、具体的説明ではなく、例を挙げた抽象的な説明に終始し、具体的に理解しがたい。特に技術的な解説に乏しい。

 

天羽健介(あまは・けんすけ)

大学卒業後、商社を経て2007年株式会社リクルート入社。2018年コインチェック株式会社入社。主に新規事業開発や暗号資産の上場関連業務、業界団体などとの渉外を担当する部門の責任者を務める。2020年5月より執行役員に就任。2021年2月コインチェックテクノロジーズ株式会社の代表取締役に就任。日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)NFT部会長。

 

増田雅史(ますだ・まさふみ)

弁護士・ニューヨーク州弁護士(森・濱田松本法律事務所)。スタンフォード大学ロースクール卒。理系から転じて弁護士となり、IT・デジタル関連のあらゆる法的問題を一貫して手掛ける。経済産業省メディア・コンテンツ課での勤務経験、金融庁におけるブロックチェーン関連法制の立案経験をもとに、コンテンツ分野・ブロックチェーン分野の双方に通じる。ブロックチェーン推進協会(BCCC)アドバイザー、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)NFT部会 法律顧問。

 

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佐藤雅彦、大島遼、廣瀬隼也『解きたくなる数学』を読んだ。

2022年04月25日 | 読書2

 

佐藤雅彦、大島遼、廣瀬隼也『解きたくなる数学』(2021年9月28日岩波書店発行)を読んだ。

 

岩波書店の内容紹介

あの「ピタゴラスイッチ」制作メンバーが、これまでにない数学問題集を作りました。そこには、ひと目で心を奪われる問題ばかり。数学が苦手な人も得意な人も、魅力的な写真とグラフィックで表現された23題に、きっと夢中に。論理の組み立てが学べ、思考のジャンプが身につきます。考える楽しさを求める中学生以上のすべての方へ。

 

日常に潜む問題を写真、絵でわかりやすい設問にし、かみ砕いた回答を添える。思考パターンを分析して応用しやすいように工夫している。

 

本の中味を写真に撮って無断で公開するのは違反だと思うが、私の文章ではこの本の面白さを紹介できない。

見事と思った問題と解答を2つだけご紹介。

 

一つ目の問題

厚さは同じの、大一つか、小中二つをとるかという問題。二人兄弟にとっては死活問題だと思う。

 

 

もう一問

ナイフで一回だけまっすぐに切って、ケーキも白いプレートもちょうと半分に切り分ける。二人兄弟のお母さんにとっては大変な課題。

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:読むべき、 最大は五つ星)

 

タイトルの「解きたくなる数学」はピタリ。楽し気な写真と若干のヒントがあるので、誰でも解けそうに思え、取り組みたくなる。さすが「ピタゴラスイッチ」制作メンバー!

 

ただし、クイズ的なこのような問題に取り組んでも頭の体操にはなるが、思考力が増すかというと、私には疑問だ。気楽に取り組んで、いつもと違う頭を使って、リラックスするだけで良いと思う。

 

クイズなどが苦手の私でも、23問中正解は11問と約5割の正答率。難しくなる後半はできないのが多くなったが、全体に難問はない。ゴロー寝に寝転んでこの本を読みながら考えていたので、各5分も考えなかっただろう、それ以上だと寝てしまうから。

 

 

佐藤雅彦(さとう・まさひこ)
1954年静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。1999年より慶應義塾大学環境情報学部教授。2021年より、東京藝術大学名誉教授。
著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(共著)、『新しい分かり方』ほか多数。また、應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけるNHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『考えるカラス』『テキシコー』など、分野を超えた独自の活動を続けている。
『日常にひそむ数理曲線』(小学館)で2011年度日本数学会出版賞受賞。


大島遼(おおしま・りょう)
1986年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。学部在学中、佐藤雅彦研究室に所属し「ピタゴラ装置」の制作など、表現研究を行う。卒業後はプログラマー・インタラクションデザイナーとして活動。2012年D&AD賞。

廣瀬隼也(ひろせ・じゅんや)
1987年神奈川県生まれ。2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。学部在学中、佐藤雅彦研究室に所属し「ピタゴラ装置」の制作など、表現研究を行う。現在はプログラマー。2012年D&AD賞。

 

 

 

 

 

一つ目の答えは、

 

したがって、こうなっていたら、大きい方1つの方が得。

 

もう一つの問題の答え

 

                  

 

 

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道尾秀介『カエルの小指』を読む

2022年04月23日 | 読書2

 

道尾秀介著『カエルの小指 a murder of crows』(2019年10月23日講談社発行)を読んだ。

 

「講談社BOOKS倶楽部」における本書の内容紹介

「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」詐欺師から足を洗い、口の上手さを武器に実演販売士として真っ当に生きる道を選んだ武沢竹夫。しかし謎めいた中学生・キョウが「とんでもない依頼」とともに現れたことで彼の生活は一変する。シビアな現実に生きるキョウを目の当たりにした武沢は、ふたたびペテンの世界に戻ることを決意。そしてかつての仲間――まひろ、やひろ、貫太郎らと再集結し、キョウを救うために「超人気テレビ番組」を巻き込んだド派手な大仕掛けを計画するが……。

 

60万部のヒット作『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』の続編で、今回も二重、三重のペテンが仕掛けられている。

 

俺は悪党だ。俺は悪党だ。俺は悪党だ。
墓を見下ろしながら武沢竹夫は胸の中で繰り返していた。
……
「……もう1回だけ、やらせてくれ」
……
「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」

と始まる。

 

副題の 「a murder of crows」 はカラスの集団という意味。

 

以下の6章から成る。

THUM/Finding him

INDEX FINGER/Go this way

MIDDLE FINGER/Fxxk it off

RING FINGER/They need on ointment

PINKY/Crow’s “pinky”

PALM/A murder of crows

 

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:読むべき、 最大は五つ星)

 

最近の評価傾向として甘めになっていると言い訳付きの五つ星。

 

騙し騙され、敵か味方か疑心暗鬼。とくに終盤の二転三転に注意。

 

詐欺まがいの実演販売士で生計をたてながら、必死にまっとうに生きている武沢が、どうしても一発ひっかけてやらねばならぬと渾身の詐欺を決心しながら、結局……。人の良い詐欺師のキャラがいいね!
中学生のくせに大人を騙し、悲惨な過去を背負って心を見せないキョウの謎が深い。 他のメンバーは相対的に活躍の場が少なく前作の方がキャラが目だっていた。

 

途中までどこかで読んだような気が薄々したのだが、前作『カラスの親指』のことはこのブログを書くまで思い出さなかった。なにしろ12年前だ、記憶が無くても正常に決まってるのだ。ということは前作を読んでいなくても面白いということ。

 

道尾秀介の略歴と既読本リスト

 

 

武沢竹夫:詐欺師から足を洗い、実演販売士で生計をたてている。ミスターT。かって妻・雪絵と娘・沙代がいた。
まひろ:元プロのスリ師。31歳。過去、武沢に救われた。
やひろ:まひろの姉。38歳。4年前に夫を亡くす。
貫太郎:やひろの夫。元マジシャン。
テツ:貫太郎とやひろの子ども。小学6年生。

キョウ:中学2年生で、謎の依頼人。

寺田未知子:キョウの母。武沢は15年前に出会っていた。

ナガミネマサト:味知子をだました詐欺師

瀬谷ワタル: TV番組「発掘! 天才キッズ」の人気出演者

 

 

蛙化 (かえるか) 現象。思いを寄せていた相手が振り向いてくれたとたんに冷めてしまう現象。『カエルの王子様』では最後にカエルが王子様になるが、蛙化現象はその反対で、王子様がカエルに見えてしまう。

 

人間は一人じゃないんですからね。一人だけを殺すことなんてできませんよ。(p63)

 

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4月(3)の散歩花

2022年04月21日 | 散歩

 

混乱して4月(4)の方を先にアップしてしまったが、4月6日、7日の散歩で眺めた花々をご報告。

書いた順にアップするのでなく、あらかじめ日にちを予約して投稿してある(予約投稿)が、後から割り込んで追加すると混乱して、順序が狂うことがある。

 

4月上旬はカイドウの花盛り

 

離れて見ても、

 

近づいて見ても、美しい。薄紅の花びらに濃いピンクの蕾が混じるのも良し。

 

ツツジも咲き始めた

 

 

 

拡大すれば、まちがいなくツツジ。

 

大きな木にモアモアした赤い花

 

近くで見れば、まちがいなくトキワマンサク。

 

ドウダンツツジに小さな鐘のような白い花がチラホラ。(2022年4月7日)

 

昨年12月には真赤に紅葉していた。

 

大輪のツバキの花

 

花芯が見えないモクレンでなく、花びらが広がっているのでコブシかと思ったのだが、拡大すると花芯に緑がみえるのでハナミズキとド素人判定した。

 

黄色と白のチューリップ・カルガリとムスカリ

 

塀際に並んだムスカリ

 

スズラン

 

広い空地に2本だけポツリ

 

古桜小路だから桜の跡?

 

4月2日に開園した「松庵梅林(うめばやし)公園」。子どもの遊具が少々あるだけだが、これも良いかも。

 

薄紅色のアセビ(馬酔木)

 

デイジー?

 

カラー?

 

ペチュニア?

 

??(コメントにあるように「since2021」さんからオーニソガラムだろうと教えていただきました。ありがとうございました。)

 

ツルニチニチソウ?

 

ルピナス?

 

 

 

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4月(4)の散歩花

2022年04月20日 | 散歩

 

4月中旬になると庭先のハナミズキが目立つ。

 

薄紅色のハナミズキ

 

唄の文句じゃないけれど、まさに「薄紅色の可愛い君のね」ですね。

 

さらに淡い薄紅色のハナミズキ

 

拡大すると

 

30年以上前に出張でカルフォルニアに行ったときに、市街地で爽やかな花が咲く木をあちこちで見かけた。日本では見かけないいかにも明るいカルフォルニアという感じで、印象に残った。多分あれがハナミズキだったのだろう。

 

 

白いハナミズキ

 

まだまだ幼い白いハナミズキ

 

覆いかぶさるモッコウバラ

 

拡大撮影すると、まだ蕾がある。

 

 

コデマリ

 

近づくと

 

こちらもコデマリ

 

 

秋には真赤に紅葉していたドウダンツツジ。白く小さな鈴のような花はなぜかほんの少しだけ。

 

こちらのドウダンツツジは花一杯

 

 

昔は方々にあったヤマブキ。「実のひとつだに無きぞ悲しき」というのだから、挿し木で増えるのかな?

 

道路の街路樹の下に自然繁殖した菜の花

 

モアモアした花か実がなっている謎の木。
frozenroseさんから「アオダモ」ではないかとコメントで教えていただきました。ネット検索するとまちがいなくアオダモですね。ありがとうございました。)

 

これがモアモア部

 

これは何でしょう。サクラ?

 

 

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ラクールでランチ

2022年04月19日 | 食べ物

 

「ラ・クール・カフェLa cour(中庭)café」でランチした。昨年11月に初めて訪れ、料理がなかなか美味しかった。中道通りに行ったので、ようやく再訪した。

年寄にとってのここの欠点は、階段が急なことと、エレベーターが二人でいっぱいなことだ。 そのわりに下の写真で2階のガラス窓が見えているように、店内は意外と広く開放的だ。

 

 

私は「冷製パスタ(野菜たっぷり! パン付き)」

量は少ないがおいしい。

 

 

相方は、「エビとマッシュルームのマカロニグラタン(パン・サラダ付)」

こちらも高評価でした。

 

 

モンブランを一つだけ追加注文。

 

二つともドリンク付きで1,100円+ケーキ400円。

 

 

多分姉妹の美人の店員さんがこまねずみのように大忙し。余計に好印象。

 

 

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ゼレンスキー大統領は最善の判断をしたのか?

2022年04月18日 | 世の動向

 

以下、少数意見として。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアが国境に兵を集めたときに、あくまでNATOに加盟するなどと言わず、ロシアと妥協して戦争を避ける道を探ることはできなかったのだろうか。少なくともその努力はすべきではなかったのだろうか。結局のところNATOもアメリカもウクライナのために直接戦うという犠牲を払う気はなかったのだから。
ヒットラーに妥協して全面戦争を招いてしまったという教訓や、クリミア半島をロシアに占拠されても欧米も含めてそのままにしてしまったという事実はあるのだが。

 

多くの人が亡くなり、何百人もの人が国を逃れ、悲惨な状況に陥り、国土が破壊されても守らねばならぬというほどのものがあったのだろうか。もちろん過去のことを仮定に基づいて議論することはできなしし、第一義的に悪いのはプーチンなのだが。

 

 

例えばの話だが、たとえロシアに東の2州とクリミア半島を数十年間占領されても、何百万人もの人々が国を捨てたり、膨大なインフラが破壊されたり、多くの死者が出たり、今のウクライナの状況より悪い状態になるとは、ヘタレの私には思えないのだが。
ロシアの過酷な支配から戦って逃れた(?)ウクライナの人々はとても以前の状態に戻ることはどんな犠牲を払ってでも拒否するのだろうか?

 

戦争はどんな場合であっても最大限の犠牲を払ってでも避けなければならないとの思いが私にはある。また、同時に私には、国や国土が大切なものという考えに乏しい。

 

こんな風に考える私は少数派であろうが、こんな声が全く聞こえてこないので不安になって、ご批判覚悟で一言。

 

 

蛇足 

プーチンは武力で他国を侵略し、ウクライナの一般の人々に多大な災禍をもたらした。一方では米国の進めた経済制裁も、世界中の一般大衆に広くあまねく経済的損害を与えている。経済制裁も直接関係ない一般人に犠牲を強いるものなのだ。もはや世界は緊密な経済的ネットワークで結ばれているのだから。

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早乙女勝元『東京大空襲』を読む

2022年04月17日 | 読書2

 

早乙女勝元著『東京大空襲 ―昭和20年3月10日の記録―』(岩波新書(青版)775、1971年1月28日第一版発行)を読んだ。

 

表紙の裏にはこうある。

昭和20年3月10日.一夜のうちに東京の下町一帯を焼け野原に変え,8万人にのぼる死者で街や河を埋めた東京大空襲の惨状――.自身被災者でもある著者が,生きのびた人々を訪ね,戦後25年のあいだ埋もれていた記憶を再現しつつ,無差別絨緞爆撃の非人間性を暴き,庶民にとって戦争とは何であったかを訴える.

 

第1章~第4章は、当時12歳の著者、警視庁カメラマンの石川光陽氏、8名の下町庶民の証言集で、第5章は米空軍の効率的に焼殺すための戦略 が語られる。

 

1945(昭和20)年3月10日0時15分、空襲警報発令、それから2時37分まで正味142分間(約2時間半)に、死者88,793名、負傷者49,000名、罹災者100万名と東京の4割を焼き払った東京大空襲。

 

敵は最初に環状に火の雨を降らせ、火の壁で周囲をふさぎ、その中心にむかって集中的してくる群衆の頭上に、無差別攻撃を決行しようというわけである。(p39)

 

言問橋の上の、その凄絶さといったら、これはもうたとえようがありません。とにかく、見わたすかぎり山と積まれた焼死体橋なのですよ。ええ、黒焦げの死体だらけなのです。……一本のほそい道が、二尺ほどの道はばとなって、こううねうねと対岸へのびてました。…(p141)

 

写真 背中だけが異様に白く、他は黒焦げであおむけに倒れている黒焦げ死体。傍らに仰向けに幼子の黒焦げ死体がある。

「子どもを背負ったまま倒れた母の背中は白い。幼いこどもは、爆風に吹きとばされて焼けたのか。3月10日、浅草花川戸にて」(p147)

 

大本営発表(ラジオ)

本三月十日零時過ぎより二時四十分の間B29約百三十機主力を以て帝都に来襲市街地を盲爆せり
右盲爆により都内各所に火災を生じたるも宮内省主馬寮は二時三十五分其の他は八時頃迄に鎮火せり
現在迄に判明せる戦果次の如し
撃墜 十五機  損害を与えたるもの 約五十機  (p159)

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

もはら遠い彼方の話になってしまった東京大空襲。この本は、実際に被害にあい、都内を逃げまくった人の体験談が主で、写真集とは違って心に訴えかけるものがあった。

 

下町には軍事施設はなかった。しかし、小さな工場があり、民家を区分けは困難との屁理屈で、民家、非非戦闘員、一般大衆を効率よく殺戮したのだ。

 

1964年12月、作戦を主導したカーチス・ルメイ将軍には佐藤内閣から「日本の航空自衛隊の育成に努力した」として勲一等旭日大綬章が与えられた。

 

わずか2時間半の間に死者約10万人。太平洋戦争下の最大の悲劇に数えられるべきものなのに日本側の調査や記録はきわめて乏しい。マスコミも冷淡だ。「戦後22年間の朝日新聞は、東京大空襲について数回しか書かなかった」

 

 

早乙女勝元(さおとめ・かつもと)

1932年東京・足立区出身。1946年小学校高等科卒。作家、児童文学作家。

一生をかけて炎の夜を語ってきた。戦争関連の本を100冊以上出版しただけでなく、毎年のように朝日新聞の「声」欄に投稿し、30回以上掲載された。元東京大空襲・戦災資料センター館長

 

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NHKスペシャル取材班/山辺昌彦『東京大空襲 未公開写真は語る』を読む

2022年04月16日 | 読書2

 

NHKスペシャル取材班/山辺昌彦著『東京大空襲 未公開写真は語る』(2012年8月10日新潮社発行)

 

3月10日は1945年の東京大空襲の日。本三冊を読んでみた。

今回は、写真・文 石川光陽『グラフィック・レポート 東京大空襲の全記録』に次いで2冊目。

 

新潮社の内容紹介(現在はみあたりません)

戦後67年、誰の目にも触れることのなかった大量の空襲写真が発見された!

「今は無視されても、50年後、100年後に評価される写真を撮ろう」──木村伊兵衛率いる陸軍の宣伝機関「東方社」の写真家たちが、自らの良心と使命感に迫られて撮影し、今日まで発表されることのなかった大量の写真群。学校や神社、病院まで含めた、被爆直後の無残な市街地の様子を記録した、米軍の無差別爆撃の実態を証す写真集。

 

B5版 160頁で、ほとんどが写真で、文が少々。

 

東京大空襲を記録した映像資料は、石川光陽氏が撮影した33枚の写真を除いてほとんどなかった。2011年、都内の写真店の押し入れから「空襲」を生々しく切り取った583枚の未公開写真が見つかり、東京大空襲・戦災資料センターの山辺昌彦氏ら研究者の手に託された。NHK取材班は、山辺氏と共同で写真の取材にとりかかった。

2012年3月にNHKスペシャル「東京大空襲 583枚の未公開写真」として放送し、一枚一枚の写真の背後に秘められた物語を掘り起こした記録を刊行した。

 

今回発見されたのは、陸軍傘下の「東方社」に属していたカメラマン達が撮影した写真で、率いていたは昭和を代表する写真家・木村伊兵衛氏だった。彼らは報道カメラマンとして歴史を伝え残したいという一念で、命がけの写真も多い。

 

炎と煙が街を飲み込み、人々が必死で避難する中で、懸命に消火にあたる人の様子や、焼け野原の中で、何もかも失っても頑張るしかないと、立ち上がろうとする人たちの写真が並ぶ。

 

当時は戦意高揚が優先で、このような悲惨な写真を撮ることは難しく、戦後もそのような記録が処分されたことを思えば、このような写真が残っていたことは、奇跡的だった。

 

1945(昭和20)年3月10日、1晩で十万人の命が失われた東京大空襲。しかし、空襲はこの日だけではない。昭和19年秋から20年の終戦間際にかけて、のべ100回以上、半年余り続いていた。しかも、3月10日以前は「軍事施設しか攻撃していない」と思い込まされてきたが、実際には、空襲の初日から、米軍は市民を標的にした無差別攻撃を行っていたことが改めて実証されたのである。

 

米軍は緻密な計画を積み上げた末、用意周到に東京の街を焼き尽くしていったのだ。

B29による空襲は一定区域を無差別に完全に破壊し尽くす皆殺し攻撃だ。

1943(昭和18)年に米軍が作成した「日本焼夷攻撃データ」には、たとえば東京の場合、市街地のどの部分が燃えやすいかを詳細に分析し、……地図が存在する。燃えやすい木造家屋が密集する下町一帯(が赤く塗りつぶされていた)だった。

 いかに効率よく燃やすかについても、米軍は綿密な実験を行っている。アメリカ西部のユタ州の砂漠の中に……木造の日本家屋が立ち並ぶ街並みを建設した。室内にも襖は障子、卓袱台や座布団まで設え…。ここに実際に焼夷弾を投下し、データをとりながら、何度も燃焼実験を繰り返した。

開発された焼夷弾がM69で、建物や人体に付着する増粘剤を加えた油脂がナパーム弾だ。

対する日本はバケツリレーの訓練だった。

(p132-133に焼夷弾、下町と中島飛行機武蔵製作所が示された地図、実験場の日本家屋の写真がある)

 

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:読むべき、 最大は五つ星)

 

この写真集は、破壊された建物、家屋などの写真はあるが、焼死体などの残酷な写真はない。そして、戦禍の下で笑顔を見せる若い人の姿や、焼け跡の中でバラックを建てている写真など希望を感じさせる写真など、戦争中の逞しい銃後の暮らしを伝える写真もある。

 

米軍側の資料を探し出した部分もある。その結果、戦争というものは、敗者はもちろん、勝者も残酷になるものなのだと改めて思った。

米軍がいかに効率よく焼くか、砂漠に家具を備えた日本家屋群を立てて、焼夷弾攻撃実験を繰り返し、燃え広がりやすい地域(東京の下町)を地図に示し、リレーしたバケツの水程度では消えない焼夷弾を開発した。ターボエンジンを備え空気の薄い高度1万メートルでも飛べるB29を開発し、敵機が上がって来られないので兵器類を外し、焼夷弾で満杯にして襲い掛かってきたのだ。その成果として3月10日一日で10万人を殺すことに成功した。

言いたいのは、アメリカが残酷だということではない。戦争が残酷なのだ。

 

対する日本の指導者は「精神一到何事かならざらん」だった(あくまで過去の話ですが?)。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領が、大局的判断ができる人であることを切に願っている。

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石川光陽『グラフィック・レポート 東京大空襲の全記録』を読む

2022年04月15日 | 読書2

 

3月10日は1945年の東京大空襲の日。本三冊を読んでみた。

 

まずは、写真・文 石川光陽、編集 森田写真事務所『グラフィック・レポート 東京大空襲の全記録』(1992年3月10日岩波書店発行)

 

岩波書店の内容紹介

警視庁カメラマンとして東京大空襲の全貌を撮った唯一の人光陽が撮影と平行して綴った手記が見つかり,混乱して伝えられていた全写真の日時と場所が特定された.無辜の庶民に犠牲を強いる戦争の実態を証言する貴重な写真と記録.

 

B5版 160頁で、写真と文が約半分ずつ。

 

1944年11月、関東大震災を経験した警視総監が著者に米軍空襲の様子を写真に撮影するよう命令した。生死の境を彷徨して危険な撮影を終戦まで続け使命を果たした。当時空襲災害状況の撮影は禁止されていて、著者も憲兵隊に2回も検挙された。敗戦直後、占領軍がこれらの写真の提出を命じたが、著者は拒否した。

 

1942(昭和17)年4月、航空母艦から発進したB25、13機が突如東京を初空襲。荒川区の破壊尽くされた現場写真は、現在のウクライナの光景と重なり、人間の愚かさに絶望的になる。人体の形を残したままの黒焦げの親子の焼死体は無残。
最初の方は防火演習、消火活動や復旧活動の写真もあるが、中ほどより先は破壊された建物の焼け跡と焼死体の写真ばかりが続く。怖しいことに、残忍な写真にも慣れてしまう自分がいて、あきれる。

 

1944(昭和19)年11月24日、2回目の東京空襲があった。戦闘機のエンジンを製造していた武蔵野の中島飛行機を狙ったものであった。11月29日は都心周辺で、30日は夜間爆撃で、都内木造家屋密集地帯を波状無差別爆撃し、火災が広がった。以後、繰り返す空襲により焼け跡、焼死体の写真が続く。

 

1945(昭和20)年3月10日の東京大空襲、皆殺し爆撃。道路上に散らばる焼死体、川に浮かぶ死体を集めて一面に並べ、穴を掘って埋葬する。内重なり、相抱き、道路に一角で束のように重なる焼死体。

 

火は倍々たけりたって強風を呼び、その強風は火を煽って、多くに逃げ惑う人びとを焼き殺していった。私の目の前でも何人かが声もなく死んでいったが、どうすることも出来なかった。倒れた死体は路面を激流のように流れる大火流に、芋俵を転がすように流されてしまった。猛火は横に唸りを発して街路を火炎放射器のように走り、その火流の中を荷物や布団が大小の火の玉になって無数に転がっていく。

 

形がわかる母親の焼死体の傍らに、仰向けになった黒焦げの、私と同じ年頃だろう幼子の姿。なぜか今や傘寿と永らえた私が眺めている。この子の分も生きてこられたなら良かったのに。

 

 

1945(昭和20)年、首都が灰塵となったとどめの大空襲など正視に堪えない死体の写真が続き、玉音放送を聞いて、皇居前で人々が土下座し、ひれ伏し、慟哭する写真で終る。

 

 

石川光陽(いしかわ・こうよう)

1904(明治37)年、福井県生れ。本名石川武雄。東京・九段の蜂谷写真館で修業。

1927(昭和2)年、警視庁入庁。1963年退職までカメラ担当。

東京大空襲を撮影したただ一人の人として知られ、多くの空襲時の写真は石川光陽の作品だ。

原版はGHQの提出要求を拒んで自宅の庭に埋め、困った警視庁は撮影者のものとした。1989(平成元)年没。

著書に『痛恨の昭和』『昭和の東京』

 

森田写真事務所

一般撮影のかたわら、ひろく歴史写真の収集・研究を手がける。故石川光陽氏から原版整理の委嘱を受けた。

あとがきは森田峰子。

 

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:読むべき、 最大は五つ星)

 

終戦時東京に住む2歳児であったが、なぜか生き永らえた者として、東京大空襲の記録はかねてから読まねばならぬと思ってはいた。黒焦げの焼死体がゴロゴロする写真を誰もが見なければならないわけではない。しかし、1945年3月10日に一般市民10万人が無差別に焼き殺された事実は、何らかの形で誰もが知っておかねばならないと思う。

 

 

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4月(1)の花

2022年04月14日 | リタイヤ生活

 

4月4日に届いた花

 

ガーベラ8本、アストロメリア3本、カスミソウ1本、タマシダ2本

 

白いアストロメリアはまだ蕾が開いていない。

 

 

4日後、すべてがほぼ満開。

 

オレンジとピンクのガーベラ

 

黄色、白、えんじ色のガーベラ。

 

黄色いアストロメリア

 

赤いアストロメリア

 

白いアストロメリア

 

カスミソウ

 

タマシダ

 

1週間後。何本かは捨てられ、花瓶も小さくしました。

 

9日後、花も花瓶も小さくまとまって、まだ最後のひと花を咲かせています。

ガーベラの花の淵が反りかえり、花びらが乱れ、茎は下の方がどろっとして、すべてが限界に近づいている。頑張ってる80歳代かな?

 

 

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東京ソラマチ31Fの國見でランチ

2022年04月13日 | 食べ物

 

法事のあとの会食で、東京スカイツリーの傍にある東京ソラマチの最上階31Fにある「國見」でランチした。

 

 

店内に入ると、大きな窓からスカイツリーが目前。ここも地上150mだが、634mはまだまだ上。

 

まずもって各自に運ばれて来たのが、2段重。

 

上でブリッジになっているのは鳥観図。

 

一番上にはゆば(湯波)。自家製でこだわりがあるらしい。

 

上の段が左で、下は右。

いずれも上品な味で、美味。

 

 

次々と運ばれてくる。

 

 

 

デザートのお供はそば茶(?)。

 

久しぶりに満腹まで食べてしまった。ご馳走様でした。

 

 

國見を出て、展望フロアからの眺める。

 

 

 

 

 

 

 

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4月(2)の散歩花

2022年04月11日 | 散歩

 

サクラに代わりカイドウ(海棠)が目立つ

 

枝を伸ばしたカイドウ

 

枝にみっちり花が群がる、これはサクラ?

 

ボケの上にカイドウ。ぼけ街道まっしぐら?

 

 

早くもツツジの登場

 

ミモザも健在

 

空に突き出たコブシ

 

拡大すると、花びらが6枚で、広げて咲いていて花芯が見えそうなのでコブシと判定。花モクレンは花びらが9枚でチューリップのように上を向くので花芯は見えない。(ネットの5分知識での素人判定)

 

ベニカナメモチの生垣と立木

 

けっこう大きな柑橘類

 

大きな木に満開のツバキ

 

ニラズイセン

 

チューリップ

 

ときどき見かけるのだが、何?

(コメントにあるように「orai」さんからアセビ(馬酔木)だと教えていただきました。ありがとうございました。)

 

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パルコのスタバで一休み

2022年04月10日 | 食べ物

 

吉祥寺で買物。

 

久しぶりにアトレをプラプラ。見慣れない店があちこちにある。アトレも閉店、開店が激しい。

こんな看板があった。

同じ数だけ閉店もあるのだろう。耐えている皆さん、お疲れ様。

 

 

いろいろ用事を溜めて一度に済まそうとするので、あちこち寄って気がつくと、くたびれている。

パルコが近いので、2Fのスタバを目指す。珍しく席が空いていた。

なぜかオートチャージの会員になって、しかも飛行機のマイルをスターバックスポイントに変換したので、残高が1万円以上。ついつい足がスタバに向く。

 

ブレンドコーヒーとラテに、お金持ち気分になってチーズケーキを追加。

 

店内を見渡すと、後ろにはバギーに乗った子どもと、久しぶりなのか、話に夢中のお母さんとお友達。アクリル板の前には、ホテルの接客方法を示した分厚い冊子で勉強する女性。就活?研修? 隣りはIT関連の資格勉強のこれまた分厚い本に熱中する男性。まあ、こんなに頑張ってる若者で一杯なら、暇な年寄が満員で入れなくてもやむを得ないわいと納得。

 

トイレに行くと、トイレ使用法の注意書があったが、英語、中国語とハングルのみ。日本人には常識だから日本語はないのか? 差別的?

 

 

パルコ2Fでいろいろ欲しいものが並ぶ店を見つけた。

アンティーク・エディコ antiques educo」和洋アンティーク・古家具・古道具の販売、買取のお店だ。

最近はシンプルな生活を目指し、断捨離を心掛けていて、かって好きだった古道具屋歩きをすることもないが、この店には、私的に趣味の良い品が並んでいた。吉祥寺パルコにおいでの節はお立ち寄りを。

本店は、小金井公園近くにあり、修理工房を併設している。

 

educoとは、ラテン語で”引き出す”の意味をもつ言葉で、

antiques-educoではこの言葉に
”古いモノの良さを引き出す”
”生活の楽しさを引き出す” 
という願いを込めています。

 

ご自由にお持ちくださいと書いてあったピンバッチについ手が出てしまったので、このブログで宣伝しておく。売り上げ急上昇で忙しくなると思うが、店員さんごめんなさい。

 

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