hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

「介護施設にだまされるな」を読む

2008年08月17日 | 老後
窪田望著、湖山泰成監修「介護施設にだまされるな! -かかる費用と選び方がわかる-」2007年10月、ダイヤモンド社発行 を読んだ。

「はじめに」から
在宅介護は地獄となる場合が多い。しかし、良い介護施設、ここでは有料老人ホーム、はなかなか分からない。役所はリストをくれるだけだし、ケアマネージャーは在宅支援専門で施設の実情は良く知らない。そこで、有料老人ホームを探す際にこれだけは知ってほしい情報をまとめた。

特別養護老人ホーム(特養)は200-300人、数年待ちで、介護度合の低い人は入れない。介護老人保健施設(老険)でも半年待ちが普通。グループホームも認知症の人としか受け付けないし、定員が少なく入所待ちとなる。
結局、有料老人ホームしかないが、実態が不透明で、料金もピンキリだ。

なおこの本は、有料老人ホームに限定しているが、「「60代からの住み替えを考える本」を読む」2008.5.15や、「老後の住まい」2008.5.3 の私のブログで、もう少し広い観点での老後の住まい探しや、施設の種別解説を行っている。



パンフレット、ホームページのあいまいさの注意点

「介護付き」とある場合は、「○○県指定介護保険特定施設」との記載ありをチェック

「終身介護」は、条件、部屋の広さ、金額をチェック

「要介護へのサービス」は、ホームか、外部サービスかチェック

「24時間対応」は、看護師、医師は?別事業の事業所では?

「2008年1月開設」でも、建物は古いこともある。



情報の集め方

東京都介護サービス情報公表システム」がお勧め(右下から各都道府県の介護サービス情報公表システムに入れる)

老人ホームマップ」の口コミ情報も有用(ただし、書き込み件数が少ない)
   
老人ホームお探しサイトは単なる比較のみ

資料請求は、パンフレットのほか、重要事項説明書(必須)と財務諸表も請求する。



重要事項説明書

全国で形式が統一されているので施設間の比較が容易。

「運営主体」の項目で、公的機関か私的機関(不動産会社など)かわかる。

「施設概要」をチェック。職員体制は、2:1で合格、1.5:1なら手厚い。   

「従業員に関する事項」では、夜勤の人数が30人に1人なら合格、20人に1人なら安心、1年間の退職者数、採用数が多いと問題あり。

「サービスの内容」で、協力医療機関に内科以外があるか?契約の解除に長期入院があるか?入居率が80% 以上か?退去先が自宅やその他の人が1割いると問題。居室は13m2あれば安心。

「利用料」で、初期償却は頭取りで返ってこない金額。10-30%が安心ライン。保全処置は倒産時に保証される金額で、500万以上。



その他、一番関心のある「かかる費用と相場」について、詳しい説明の章と、さらに食事時の11時を狙うなど「ホーム見学のポイント」の章がある。
最後に、1万人が選んだ、「有料老人ホームベスト50 」のリスト。



私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め)

具体的金額や、細かいチェックポイントが書いてあり、実際に有料老人ホームを探している人、探そうと思っている人には有効。その他の人には具体的過ぎる。



コメント
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