hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

角田光代さんにつられて(1)

2007年04月01日 | 読書

2004年の直木賞作家、角田光代がブルームブックスのホームページ内で連載したエッセイをまとめた「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」ソニー・マガジンズ発行を読んだ。

小説と同じく脱力系の彼女の日常雑事についてのエッセイである。どうということないと言えば言える内容であるが、周囲からかなり外れた行動、あるいは無行動には私は共感を覚えるところも多い。30半ばの女性達のちょっとさめた恋愛談義もおもしろい。
50のタイトルはすべて読者への疑問形になっている。幾つか、何回かに分けて概要を紹介し、私なりに疑問に答える形で拙文を付け加えてみたい。

あなたのおうちは散らかってる?
角田さんの4畳半の仕事部屋はこたつを中心にすべてがそろうように積み上げていて、座るところしか畳が見えないという。

私もこたつ派で、家を建てた時の私個人の唯一つの要求は居間の掘りごたつだった。今では、春夏秋冬、食事、TV、パソコン、読書、昼寝すべてこのコタツで行う。コタツの中には紐が張ってあり寝転がっても伸ばした足を吊るせるようになっている。日常的に使うもの、ここ一週間見る書類、本、などは振り向けばとれる棚の中や上に積み上げてあり、脇には昼寝用の大きなクッションも置いてある。私の場合はだんだん積みあがっていくものを一週間程度でリセットするので、本人に言わせればいつでも整然と積みあがっている点が角田さんとは異なる。

今日のお昼、何食べた?
角田さんは料理好きで昼の外食経験がなかったので、ランチは平均900円と高く、まずいと驚いている。

私が一番安いランチだと思ったのは、「さくら水産」の定食A,Bだ。ごはん、味噌汁お代わり自由で、卵、海苔、ふりかけも只だ。感激ものだ。
新聞か何かで読んだお弁当ジョークを追加。
―――――――
課長が「今日のお弁当は豪華だぞ」と騒いで、周りに集まる課員に見せている。
翌日、昼休みおとなしいので、「課長、今日のお弁当はどうですか?」と聞いた。
「昨日の弁当は子供のと間違えたんだって」
―――――――

男のどこにぐっとくる?
友達は男が車をバックさせるときや、ライタでタバコに火をつけるときだという。角田さんはお皿に醤油をついでくれるときにぐっとくる、軽い手フェチだそうだ。

私は、女性の・・・・。ここらへんの感覚は麻痺しているので、パス。

あなたの基本設定は?
角田さんが異性に対して、一番大事に思うことは酒が飲めることや、経済観念が合うことだったりして変化する。しかし、一番許せないことは精神的品性のなさ、ずるっちいことで変らない。

私も遠い昔、外観や、気の強さ/やさしさ、知的レベルなどさまざまな女性をどうして好きになるのか不思議だった。じっくり考えて共通項を探すと、どうも、「品が良い」ことに気が付いた。どうも、おしゃれのセンスがある人が良く、ずるいことをする人は絶対にだめだった。その条件の中から誰かを好きになるようだった。前者は私には無いもので、後者は私自身の基本セオリーだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする