昭和50年に開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して、昭和51年8月に博覧会跡地に設置された国営公園です。年間250万人が訪れる沖縄本島北部の観光の拠点として中心的役割を果たしています。入園は無料です。
主な施設は、世界一の水槽を持つ沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館、おきなわ郷土村、環太平洋の海洋民族の歴史と文化を紹介する海洋文化館、華麗な花々が幻想的な熱帯ドリームセンターや、亜熱帯性気候を生かした我が国唯一の都市緑化植物園の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園があります。水族館は興奮して写真を撮りすぎたので、明日以降にご報告し、今日はそれ以外の古い民家の並ぶおきなわ郷土村などをご紹介。
那覇から沖縄自動車道の終点、許田ICで降り、国道58号から449号、県道114号を通り、本部町(もとぶちょう)の海洋博公園まで約2時間かかります。
入口ゲート前には、カクレクマノミのニモ君、カニとイカがお出迎え。入口を入った噴水広場にはカメ、タコと、イソギンチャク、キツツキ(?)などが並んでいて、ご苦労様。入ってきたゲートを振り返ったのが6枚目の写真。
ところどころ花のボールが道の両側に並んでいる。近づいてみると、鉢をそのまま穴に刺したような構成になっています。下向きの花への水遣りはどうなっているのでしょうか。
広場を過ぎてすぐ左には17-19世紀の琉球王朝時代の集落を集めたおきなわ郷土村があります。
最初は地頭代の家(シトゥデーヌヤー)。地頭代とは地頭(領主)の代官のことで、百姓の有力者がなりました。中には案内の人がいて、誘われるままにあがりこみ、お茶とお菓子をいただきました。お菓子は手作りの「さーたーあんだーぎー」と黒糖。
沖縄のお墓は一家で一基でなく、男の兄弟の家族は皆同じお墓に入ります。他家に嫁いだ人以外は延々と親族が皆入ることになります。仏壇も同じで、写真の赤く見える位牌には、14名の名前を書く板があります。33回忌以降は行わないので、一杯になると板を裏にしてさらに書き加えると聞きました。ここには三線(さんしん)も幾つか置いてあり、引き方を教えてくれます。
その他、本家、ノロの家、民家、高倉などが建っています。ノロは村の神事祭祀を司る神女で、一般の女性からえらばれます。高倉は湿気を防ぐようにかやぶき屋根の中に穀物を保存します。中は板張りの床と、竹をあらく編んで壁にしています。歳を考えずに丸太の階段を登って中をのぞいてはいけません。