海洋博公園内にある沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館を見た。世界一の巨大水槽が見ものだ。
「サンゴの海」にいるツノダシは、突き出た口と良く伸びた背びれ、黄色、黒、白の縞模様が美しい。
「熱帯魚の海」にいるメガネモチノウオは、最大のベラで全長2mにも達する。年取ると前額部が突出しこぶ状になりナポレオンフィッシュと呼ばれる。
サザナミフグは、体表全体に多数の白点があり、とぼけた顔は笑える。
アカマツカサは、大きなウロコと目が特徴で、いつも群れている。
スジアラは、ハタの一種でカラフルな魚だが、沖縄ではアカジンミーバイと呼ばれ三大高級魚の一つになっている。
最下層(2F&1F)にある「黒潮の海」の右側壁には、この水槽が世界最大の鑑賞窓であることと、世界最大のアクリルパネルであるとのギネス認定書が飾られている。鑑賞窓は高さ8.2m、幅22.5mで、厚さ60cmのポリエチレンの板を何枚も張り合わせて製造された。なにしろ大きい。7.5mのシンベイザメが悠然と泳いでいる。ものの本によると、ドバイでこれ以上の水槽が建設中であるという。
このジンベイザメは読谷村(よみたんそん)沖で捕まえたときは6mだったが、12年を経て7.5mに成長した。
サメも、エイもいろいろな種類がいるが、裏からみると何かユーモラスだ。エラ穴がお腹側にあるのがエイで、身体の横にあるのがサメなので、これはエイ?。
オニイトマキエイ、通称マンタは、主にプランクトンを食べるおとなしいエイだ。
泳いでいてくたびれるのか、水槽の底で休んでいるエイが多かった。給餌するところは見ることができなかったが、ダイバーが潜って掃除をしていた。一時間に半分の海水を入れ替えなど、メンテも大変だ。
「サメ博士の部屋(危険サメの海)」にはいかにもどうもうなサメがいる。サメは常に泳いでいないと生きて行けない動物なのに、この水槽の底にじっとしているものがいる。看板を見ると、シノノメサカタザメで、実際はエイの仲間だ。以前大水槽にいたのだが、掃除するダイバーにいたずらするので、この水槽に追放されたそうだ。