元京都市会議員鈴木マサホ「ひとくち日記-日々是好日」

鈴木正穂の身辺雑記として「ひとくち日記」を復活。人生100歳時代。コロナに負けないでどこまで書き続けられるか。

前代未聞の本会議 5月24日ー28日 

2010年05月31日 | 日記
●5月28日(金)

 10時から5月市会定例会の会期末の本会議。看護短期大学の廃止条例の採決を巡って風雲急を告げる。テレビカメラも入り、新聞記者が右往左往。
 冒頭、岩倉出張所の存続に関する請願が採択。補正予算については全会派賛成で可決。くらし環境委員長報告としてぼくも登壇。審議された要点を市会事務局が作成してくれた原稿を5分ほどで読み上げる。そして教育福祉委員長報告が行われるが、自民党議員団は、看護短期大学廃止条例では態度保留とのこと。そして起立表決に入る。民主・公明は全員が起立。自民党も10人の議員が起立をした。共産と自民の11人の議員は座ったまま。つまり、自民10人、民主14人、公明12人の多数をもって可決されたのだ。異様な光景だった。
 意見書については、肝炎ウイルス患者救済、口蹄疫の感染防止に向けた対策の充実強化、小規模グループホームの防火体制強化の意見書は全会派賛成して可決。小沢一郎民主党幹事長の国会証人喚問を求める意見書は、自民、共産、公明で可決。お尻がうずうずしていたよ。地域主権改革一括法案については、自民、共産で可決。そして「ばらまき政策を廃し財政の健全化を求める意見書」については、自民党の富議員が延々と30分近く、新聞記事を引用して新政権批判を繰り返すので野次る。これも前代未聞や。天下の自民党も変わったものだよ。最後に普天間基地の即時無条件撤去を求める意見書は共産党のみの賛成で否決されたが、青春のひと時を沖縄で過ごしたぼくにしてみれば、ほんまにこの間の鳩山政権の対応は、残念だ!こうして波乱の5月市会は閉会。

 夕方、田中神社で鈴木マサホ市政報告会。5月末にしては随分寒かったが、周辺近くの住宅にビラを撒いた成果もあり、20人ほどの方にご参加いただける。早速、市立看護短期大学問題について、今日の本会議の模様を報告して、左京区役所移転問題や京都市の財政問題などの課題について語って懇談。ご参加いただいたみなさんに感謝。田中神社には孔雀がいるよ。

●5月27日(木)

 いよいよ明日が5月市会の会期末。意見書の調整が進められる。全会派賛成して可決される意見書もあれば、ちょっとした文言の訂正で難航するものもあれば、自民・共産で賛成可決される意見書もあれば、政権交代でこの間の市会は大揺れ。

 昼過ぎ、三条のカトリック教会で元府会議員三上信子さんの告別式。 闘病されていたことを聞いていたが、享年71歳。三上さんは1987年の選挙でぼくと同期で府会議員に当選。喪主は京都社民連の代表だった三上隆さん。 心よりお悔やみ申し上げます。

 意見書の調整も終わり、討論結了の常任委員会が開会したのは午後4時過ぎ。ぼくはくらし環境委員会委員長として、付託されていた文化会館利用料金制度の導入の議案など2本の議案について各会派の態度を聞く役。共産党は、指定管理者制度そのものに反対をしているから、反対とのこと。そこで採決して賛成多数で可決。淡々と終わった。

 市立看護短期大学の廃止条例を審議していた教育福祉委員会では、自民党の議員は退席し、民主・公明の委員の多数で可決されたという。これは前代未聞や。続いて普通予算特別委員会も開会して補正予算を可決。夜遅くなると予想していたが、あっけなく終わった。

●5月26日(水)

 10時から議員会。昨夕、自民、共産、公明からも口蹄疫の感染拡大防止対策などの意見書案が提出され、民主の提出した意見書を加えると13本の意見書になる。政権党として賛成できないものもあれば、全会派一致して賛成できそうな意見書案など色々。大筋の方向性を決めて、意見書調整担当の藤川議員らにその動向を随時報告を受けながら対応を協議。

 昼休み、外食後、ギャラリーヒルゲートに立ち寄り「池田良則展 素描と油彩」を鑑賞。束の間のひととき、絵画に親しむ。  

 午後、自民党議員団の看護短期大学廃止の問題について、その対応がほぼ見えてくる。どうやら賛成・反対同数で党議拘束をかけないということらしい。京都市会では前代未聞のこと。討論結了の委員会での対応などどうするのかな、など他会派のことなので高見の見物をしていたらいいのだが、成り行きを見守る。わが議員団は、2月市会も賛成したが、その態度は変わらないのは当然のこと。意見書を巡っては、明日まで調整がかかりそうだ。

 夕方、吉田神社の総代の役員会。決算などの報告。このところ神前結婚が増えているとのこと。その後、東京から来た友人と一献。ちょっと飲みすぎたかな。

●5月25日(火)
 
 5月市会定例会もいよいよ大詰め。補正予算や多くの議案については紛糾することはないのだが、さて市立看護短期大学の廃止条例を巡って自民党市議団の対応が注目される。朝から、各会派議員会を開催。小林団長の進行で補正予算や付託された議案についての論議を各委員から報告があり、慎重に審議。また意見書の提出については、民族学校生徒への無償化の適応と肝炎を巡っての意見書を提出することを決める。喫煙室で会う自民党議員に看護短期大学問題について、「どうするの?」と聞くが、みんな口が重い。百家争鳴、どうやら党議拘束をかけないという選択もありそう。

●5月24日(月)

 昼前、市役所に。二つの常任委員会が開催されていたが、正午から市会理事会が開かれて、各常任委員会の委員長が集い、付託された議案についての審議状況についての報告。ぼくはくらし環境委員会委員長ということで審議が終わったということを報告して、27日の討論結了の委員会を午後に開催する日程を確認。さて、市立看護短期大学問題を巡ってどうなるかな?

 午後は、認可外の保育施設のことやお墓の管理について、市民から相談ごと2件。それぞれ担当の職員と懇談。その後、民主党京都府連に出向いて宇都宮事務局長とこの夏に開催する京都自治体議員ネットワークの研修会の持ち方などについて打ち合わせ。

 夕方、カミさんから友人の沢井清司ドクターが亡くなり、今夜お通夜があるとの連絡。同世代の突然の訃報に驚いた。三条河原町の教会に。多くの参列者に見守られてミサが行われていた。ベトナムの孤児救援のコンサートで彼に出会ったのはもう40年近く前か。府立医大を卒業後、日赤や府立医大で乳がんの治療では多くの患者さんを治療してきた名医。4年ほど前に北山に診療所を開設。夫人とぼくもカミさんも友人で、カミさんも検査に行っていた。医者の不養生と言われるが、残念でならない。友人の栢下夫妻と偲ぶ。心よりご冥福をお祈りいたします。
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