元京都市会議員鈴木マサホ「ひとくち日記-日々是好日」

鈴木正穂の身辺雑記として「ひとくち日記」を復活。人生100歳時代。コロナに負けないでどこまで書き続けられるか。

激動の一週間、菅さん首相に。5月29日ー6月5日

2010年06月07日 | 日記

●6月5日(土)

 新聞やテレビは菅新首相誕生と組閣と民主党人事の話題。社民党の連立離脱から始まった激動の一週間だ。

 1974年、市川房枝さん選挙当選のとき、若かりし頃の菅直人が映し出される。そうか、74年だったのか、ぼくも市川房枝さんの選挙を応援していて遭遇していた。その後、80年に国会に初当選、「市民運動家」としてぼくも前後して市会議員選挙に初挑戦。菅さんの書いた「市民ゲリラ国会に挑む」という本は、記憶に残る。ぼくは社民連ではなかったが、菅さんの動向はいつも気になっていた。そして民主党の結成後も出会ったら、声を掛けさせてもらっている。団塊塾にも行ったよ。

 同時代を駆け抜けてきた菅さんが首相になったことはうれしい。自民党の世襲議員や大金持ちのおぼっちゃま議員ではなくて普通の市民が国のトップに立ったことは、名実ともに市民革命だ。感慨無量である。支持率もこれで回復するだろう。これからの注目は、幹事長や組閣の人事。わが前原国交大臣は留任してほしいなあ。
 
 昼前、吉田神社へ。境内で京都吉田山大茶会の日。とある縁で応援している。世界の名茶大集合!ということで、境内の木立にそれぞれのお茶のブースが並ぶ。企画者は日中文化交流サロン「岩茶房」の左能典代さん。カミさんは、尹道心さん主宰の韓国茶道協会京都支部の出入りしていてチョゴリ姿で受付をしていた。好天に恵まれて大成功や。

 午後、社団法人京都鴨沂会の新役員会。理事として残ることになった。北丸新会長の元で今後の運営されることになる。それから、同志社は新町キャンパスに。NPO法人あったかサポートの講演会と懇親会。行ってびっくり、大教室がほぼ満員。東大大学院の本田由紀教授の「キャリア教育のあり方を問うー働く若者の適応と抵抗に必要な労働知識とは」と題して、格差社会の中で、青年たちの意識調査結果など活用しながら、異議申し立ても含めて、どういう社会にしていくのか、パワフルな講演。そして懇談会では社労士さんや弁護士など多彩な職業の人がお話。高校での出前授業など、ほんまに社会人として労働にかかわる教育が必要な時代になった。

●6月4日(金)

 朝、福岡市役所の議会事務局へ。福岡の民主党市会議員栃木義博議員が同席。生活交通条例(「公共交通空白地等及び移動制約者に係わる生活交通の確保に関する条例」)の制定経過やその条例の意義について、議会担当者からも説明うける。福岡市は西鉄バスがほとんどの路線を網羅しているが赤字路線などの廃止などで公共交通空白地が生じ、その解消と、高齢者など移動制約者を運ぶ福祉有償運送事業者の支援を図るための条例で、今年3月に共産党は反対したらしいが、可決された。議員提案で出されたことにも大きな意味があり、また市民と市と公共交通事業者が協働して生活交通の確保する施策の推進をするところに大きな意義がある。京都市会では、議員提案の条例制定は、ほとんどない。大いに参考になった。

 また、アジアとの交流が長い福岡市だが、アジア太平洋フェスティバルとアジアマンス20周年の事業概要について説明を受ける。グルメや音楽、踊りや美術展など多彩な取り組みを通じてアジアとの交流を深め、延べ6万人を越える市民が参加する大きなイベント。朝鮮通信使のパレードも行われている。

 昼、タクシーの中で民主党の新代表に菅直人副総理が樽床伸二議員との投票で新代表に選出されたことを知る。菅さん291票、樽床さん129票とのこと。やったね!

 新幹線に乗り帰京。午後4時過ぎから、民主党2区総支部の議員会。参議院選挙の日程などを打ち合わせ。菅代表のもとで風向きは変わるだろうか、小沢幹事長の処遇はどうなるのか、など考える。

 夕方は、「ヒューマンふれあいコンサート」を日曜日に控えて野田淳子さんと入洛した上條恒彦さんと打ち合わせを兼ね夕食。上條さんは70歳になったという。「出発の歌」や「木枯らし紋次郎」の主題歌がなつかしい。今は長野県富士見町で畑を耕しながら、ドラマやミュージカルに出演。「ゲゲゲの女房」のことや秋に放映されるアメリカでロケされた橋田寿賀子さんのドラマのことなど気さくに話される。食事は玄米だとか。コンサートの成功を祈りたい。

●6月3日(木)

 朝、京都駅へ。前から予定していた議員団の他都市調査で一路西へ。午後北九州市は、スペースワールド駅で下車。かつては七色の煙が街を覆っていた公害の街、北九州市は今や世界の環境首都都市として様々な施策を展開。視察したのは、環境ミュージアム。指定管理者が運営していて諸藤さんという女性の館長さんが説明してくれる。ふと、諸藤さんというと、5,6年ほど前、九州出身で同志社の女子学生で諸藤さんというインターンがぼくの事務所に研修に来ていたな、と思い出していたら、なんと、なんと!彼女のお母さんだったのだ!びっくりしたよ!公害克服の歴史から、環境グッズも展示、若いスタッフが、園児や小学生たちに楽しく環境問題に接するべく多彩な学習プログラムを開発されていて、たいへん活気がある。また隣接した敷地には太陽熱などを利用し、風通しもよくてトイレも工夫された快適なエコハウスやドームシアターもあり、見所は多かった。

 夕方、博多で同僚らと夕食の後、飯塚市から来てくれた小野進一君と30年ぶりぐらいの再会。『潮流詩派』という同人誌に最近詩を発表している。彼とは、ぼくが20歳代の前半、大丸の配達のバイトをしていたときの友人。お互い髪の毛が薄くなったな。大阪文学学校のことや解放新聞社時代のことや亡くなった詩人の蒔田耕一さんのことなどタイムスリップ。そして、明日の民主党代表選挙で菅さんが勝ちそうだということで祝杯も兼ねて遅くまでモツ鍋と焼酎で語り合う。

●6月2日(水)

 朝、事務所で雑務をしていると鳩山さん、辞職やで!と友人から電話。テレビは置いてないので急遽ラジオをつけて両院総会での演説を聴く。クリーンな民主党をつくるために小沢幹事長も道連れになった。小鳩心中や。ムクドリと言い間違いがあったのがちょっと残念だが、ひよどりのくだりはちょっと泣かせるエピソード。わずか8ヶ月余で鳩山内閣に幕が下りた。

 政治とカネの問題に端を発して、普天間基地問題で墓穴掘ったということになるが、支持率がここまで落ちたら仕方ないのだろう。政治は一寸先闇。そして即、後継者問題。菅直人副総理が本命。わが左京が生んだ前原大臣の名前も挙がるが、ここは慎重を期すべきだと思う。菅さん、最後のチャンスか。テレビでは小沢グループや各有力議員が早速奔走している姿。いやはや急転直下や。

 夕方は、事務所で下大路町はわが家の前に建築予定のマンション計画について近隣の住民と設計事務所の担当者に来てもらい説明会。3階建てのマンション。今は東山から朝日が射しているが、多少日照時間が少なくなるのは止むを得ない。建物がセットバックするので前面の路地が広がるのは車の出し入れが楽になりそう。色々と要望をするが紛糾することはないだろう。

●6月1日(火)
 
 今日から6月。民主党土俵際。政治の季節かな。久しぶりに吉田デンタルクリニックに。歯石をゴリゴリと取ってもらう。吉田先生からも鳩山総理、どないなるのやと冷やかされる。こういうときは塹壕に篭るのが一番。嵐が過ぎ去るのを待つのみ。

 されど午後、前原事務所の斉藤君と参議院選挙の日程など淡々と諸々の打ち合わせ。このままでは選挙もつらいな。また来年の府市会議員選挙の候補者擁立問題で候補者バンクの登録が終わったと、ぼくは幹事長ということで連絡が入る。東山区と左京区の府会、山科区の市会に候補者を探すことになる。色々と微妙な問題があるので総支部長の前原大臣と慎重に対処しないと。

 夕方は、5月市会定例会も終わったので、安孫子副議長退任と代表質疑に立った山岸、山本ひろふみ君の労いを兼ねて議員団で懇親会。いつもはあまり喋らない某議員、えらく饒舌で絶好調。ニュースでは、首相進退先送りとのこと。親指を立てた姿が映し出される。さてさて、

●5月31日(月)

 朝、2区総支部の北岡、隠塚議員と島内君と一緒に洛北高校交差点で街頭演説。これから参議院選挙前まで毎週月曜日には街頭行動をすることになった。天気もよく絶好の街頭行動の朝だが、政権がまさに末期状態で演説するのに気が重い。以前だったら、出勤途上の車から手を振ってくれる人も多かったが反応は鈍い。ぼくは、左京区役所移転問題などの市政報告。それにしても島内君の演説は、迫力がないし短時間で終わったよ。もうちょっと勉強しないかんよ。

 午後、久しぶりに時間が取れたので福山議員のポスターとぼくのポスターを友人と貼りに回る。知り合いにあうと、たいへんですね。もう辞めてもらうしかないでしょ、の声。そう思いますよ、とぼくも相鎚を打つが、ぼくら自治体議員はまだしも影響が即ないが、参議院候補はたまったものではないだろうな。ポスターを貼るのも気が重いよ。夜のニュースでは退陣論が噴出してきたが、続投とのこと。ほんまにどうするのや。

●5月30日(日)

 さわやかな朝、市役所前広場に。京都アースライド2010の開催の日。去年は、デンマーク大使と走るエコサイクリングの日であった。早朝からテントの設営などの作業も無事に済んで準備万端であるのを見届けて、第三錦林小学校へ。

 京都市消防団総合査閲に出場する東山消防分団の激励会。左京選出の府市会議員、地元の自主防災会、左京の消防分団団長らが見守る中で行進や躁法の訓練を披露。長谷川分団長の大きな声での号令で見事に仕上がってきている。

 その後、宝ヶ池やみやこメッセ前での京都アースライドのステーションを見て回るが、続々と参加者がスタンプを押しに立ち寄る。午後2時過ぎ市役所前広場には門川市長も挨拶に。都大路を駆け抜けてきた参加者を京都は東山生まれのサイクリスト白戸太朗さんらが軽妙な司会で迎える。全国から7百人を越える参加者があり大成功。

 夕方、福山事務所で選挙対策会議。御池堀川角の元コンビニの事務所は広い。民主党の若手の議員が選対の中心メンバー。7月11日の投票日に向けて街頭行動や演説会の日程など諸般の打ち合わせ。もうひとりの候補者の河上みつえさんのポスターも貼ることになるのでちょっと今までとは違うね。

 そこそこに済ませて、アースライドの打ち上げに。京都サイクリング協会の井原理事長や仕掛け人、マルチスポーツ・インターナショナルの京都精華大学出身の坂口弥寿久君ら乾杯。
 
 社民党連立政権を離脱。辻元国土交通副大臣の心境やいかに?鳩山総理、さてどうする!

●5月29日(土)

 昼過ぎ、市役所前に。岐阜県人会のお祭り?が開催されていたが、明日に予定している京都アースライド2010の打ち合わせ。東京からもスタッフが入洛して設営の段取りなど打ち合わせ。

 ちょっと時間が空いていたので、ゴリラ博士の山極さん夫婦が画廊のオーナーの堺町画廊でのゴリラエコバッグ展を覗く。コンゴ民主共和国で活動する地元のNGO「ポレポレ基金」を応援するため池田良則さんらがゴリラの絵を描いたエコバッグなどが展示。

 その後、民主党2区総支部の府市会議員が集まって福山必勝に向けて、事前の活動や推薦葉書の取り組みなど参議院選挙の打ち合わせ。支持率が低下しているからイマイチ気合が入らんよ。永田町では、普天間問題を巡って社民党が連立政権を離脱の動き。いよいよ鳩山政権も風雲急を告げる。どう動くのかな?
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