この人だかりはなんでしょう…
実は、新富町文化ホールのエントランスで新田神楽の“蛇切り”が披露されたのです。
なぜ、大ホールではなくエントランスで郷土芸能が行われていたのかといいますと…
大ホールでは…
『ねぼけ』という映画の上映が行われることになっていたからなんです。
新富町文化会館自主文化事業・映画『ねぼけ』の完成披露上映会に行ってきました。
実は実は、この映画の中に“蛇切り”が登場するのです!
ストーリーは、落語に向き合うことのできない落語家が、恋人や師匠に支えながら“本当に大切なものを守ることの大切さ”に気付いていき、人生を切り開いていくというサクセスストーリー…と言いたいところですが、ドラマは終盤に思わぬ展開をみせ、エンディングロールが上がってくるときには、涙で文字がにじんでしまうことに…
サブタイトルにあるように
「逃げて、逃げて、逃げまくる。人生と向き合えない男の笑いと涙の人情物語。」
そのものの内容でした。
主人公の落語家の生き様にはなかなか共感できませんでしたが、それを献身的に支える彼女の1つ1つの姿に胸がジーンとなりました。
上映が終わり、出演者による挨拶がありました。
この写真の一番左に、ひょろりと立たれている方が壱岐監督で、なんと新富町出身の方です。
そして真ん中に立たれている凛々しい革ジャン姿の方は…
実際に新田神楽を守っていただいている緒方さんです。
なんとなんと緒方さんも、主人公の彼女の父親役で俳優デビューをされているのです。
舞台挨拶では感極まる場面もあられるほど、映画に込める気持ちの熱さが伝わってきました。
『ねぼけ』は、この日を皮切りに海外の映画祭に出展をされ、それから全国上映へとなっていくようです。
是非、皆さんの近くで上映される際には足を運んでいただき、宮崎を感じながら人情味あふれる内容にひたってみてください。