1997年に芥川賞を受賞、ミュージシャンだったり、女優と結婚、離婚、なんかチャラい感じがして、本は一切読んでなかった。
が、BSの「ボンジュール!辻仁成のパリごはん」を見て、面白そうだと本を借りてみた。
が、BSの「ボンジュール!辻仁成のパリごはん」を見て、面白そうだと本を借りてみた。
先入感は当てにならないね。
息子がフランスで自立できるように子育てにめちゃくちゃがんばってる。
息子がフランスで自立できるように子育てにめちゃくちゃがんばってる。
離婚して息子が10歳からシングルファーザー、それもパリで2人で暮らしてきた。
ふつうに反抗期もあり、息子から説教されることもあり、コロナ禍の3年、息子は18歳で成人した。父ちゃん稼業もひとまず終了。
「人間はどのような環境に置かれようが、自分で自分を盛り上げるしかない」
「大きな成功を目指すよりも、人知れず小さな幸せをかき集めるような人生をぼくは選択していきたい」
「食材はそうとう選んでいるので、ぼくが年齢の割に健康なのはこういう食生活によるものが大きいような気がする」
「いろいろなことがあった。それでも君は立派に育った。パパは嬉しいよ」
読みやすくユーモアも味わい深い文章もなんだか小説のようで、良い本だった。
私自身はこんなに一生懸命子育てはしなかったよなぁ、今さら遅いけど。
こんな親でも、息子も娘も自立して家族を作って、ホッとしている。やれやれである。
あとは、私も夫も死ぬまで自立生活送れたらよいけど、こればっかりはどうにもわからないし。