
刑務所から脱走した受刑者たちのノンフィクション。
松山刑務所から逃げて、しまなみ海道の島の空き別荘に潜み、冷たい夜の尾道海峡を泳いで渡り、広島のネットカフェで捕まった事件、富田林警察から面会室のアクリル板を蹴破って逃げ、盗んだ自転車で日本一周をアピール、周防市役所で記念プレートまでもらっていた事件など、まだ記憶にある。
大物ゴーン被告の大脱走も。
その他、網走刑務所から何度も逃げた昭和の脱走王の話など、面白いというと語弊があるけれど、興味津々すぐに読めた。
脱走しても、脱走自体の罪は問われないそうだ。ほとんど逃げ得。捕まったら残りの刑期を務めるだけなんだって。
おりしも、NHK夜ドラマ「つまらない住宅地のすべての家」(読んだけどほとんど忘れている)も脱走犯の話なのね。