
実話に基づく映画。
インドの田舎、かつてのレスリングインド代表だった父親は、自分が取れなかった金メダルを生まれてくる子どもに託そうとするが、生まれたのはギータとバビータ姉妹ら女子ばかり。
ある日、学校で男の子をうちのめした2人を見て、女子レスリングをやらせようと地獄の特訓が始まる。
女子服のサリーを脱いで短パンポロシャツ、短髪にさせられ、村人たちから奇異の目で見られ笑われても、生活するだけでカツカツなのに、星一徹なみのスポ根。
娘たちが辞めさせてと泣き叫んでも仁王の容貌の父は認めない。
そんな父娘といつもいっしょに居て、練習相手もしてくれる隣の従兄も面白い。
ある日、幼馴染の友だちの結婚式に内緒で出かけた姉妹はそこで
「あなたのお父さんは娘思いだ、私は女だからと家事と子守をさせられ、14歳で見知らぬ男と結婚させられ、そこでも家事と子守しかない」と泣きながら訴えられる。
インドはまだまだ男尊女卑で貧農の差も大きい。
それから娘たちは父の思いに気づき、レスリングに目覚める。
その後、順調に勝ち進めばただのサクセスストーリーだが、父との葛藤、姉妹間の軋轢など紆余曲折あり、インドで開かれた国際大会に出場するとき
「女を下に見るすべての人間に勝利する!」と誓う。
チラッと大相撲巡業地でのアナウンス浮かんだ。
レスリングのルールを詳しく知ってたらさらに面白かったかも。