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ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

映画「ダンガル きっと、つよくなる」

2018-04-09 21:24:13 | 映画

実話に基づく映画。
インドの田舎、かつてのレスリングインド代表だった父親は、自分が取れなかった金メダルを生まれてくる子どもに託そうとするが、生まれたのはギータとバビータ姉妹ら女子ばかり。
ある日、学校で男の子をうちのめした2人を見て、女子レスリングをやらせようと地獄の特訓が始まる。
女子服のサリーを脱いで短パンポロシャツ、短髪にさせられ、村人たちから奇異の目で見られ笑われても、生活するだけでカツカツなのに、星一徹なみのスポ根。
娘たちが辞めさせてと泣き叫んでも仁王の容貌の父は認めない。
そんな父娘といつもいっしょに居て、練習相手もしてくれる隣の従兄も面白い。
ある日、幼馴染の友だちの結婚式に内緒で出かけた姉妹はそこで
「あなたのお父さんは娘思いだ、私は女だからと家事と子守をさせられ、14歳で見知らぬ男と結婚させられ、そこでも家事と子守しかない」と泣きながら訴えられる。
インドはまだまだ男尊女卑で貧農の差も大きい。
それから娘たちは父の思いに気づき、レスリングに目覚める。
その後、順調に勝ち進めばただのサクセスストーリーだが、父との葛藤、姉妹間の軋轢など紆余曲折あり、インドで開かれた国際大会に出場するとき
「女を下に見るすべての人間に勝利する!」と誓う。
チラッと大相撲巡業地でのアナウンス浮かんだ。
レスリングのルールを詳しく知ってたらさらに面白かったかも。

映画『祈りの幕が下りる時』

2018-02-20 22:24:03 | 映画

東野圭吾原作、阿部寛が主人公刑事の「新参者」シリーズの最終章。
近くの映画館で、日本語字幕付上映があり、中途半端な夕方5時半からではあったけど、見に行きました。
邦画なので夫もいっしょに。
他に誰も観客が居なくて1人でなくてよかったと思っていたら、少し経って、後ろに年配女性が座った。
映画館で1人や2人というのも心細いわね。

レビューでは泣けるとあったが、先に見た友だちの話ではそこまでいかんって。
ジワッとするくらいで、面白くはあったものの、テレビ放映待ちでよいかと。
最初からしっかり筋を押さえながら見たので、ミステリにありがちな、結局あれはなんやった?というのはなかった。
ヒロイン松嶋菜々子の父、ヒーロー阿部寛の母がお互い辛い人生のうちでも、幸せな時も過ごしていたというのがよかったです。

映画『ギフテッド』

2017-12-13 21:33:00 | 映画

生後まもなく数学者の母を亡くしたメアリーは、ボート修理業の叔父フランクに育てられる。
地元の小学校に上がって、その数学的天才を発揮するようになっても、メアリーは隣人(「ドリーム」主演の1人)や片目の猫と仲良し。
フランクはふつうの子どものように生きてほしいと思っているが、確執あって縁を切っていた母、メアリーの祖母が現れ、自分やメアリーの母が成し得なかった野望のために、メアリーを手元で育成しようとする。
親権育成権はどっちに。
裁判の結果、離れ離れになってしまったメアリーとフランク。

子役のかわいいこと、大人びたオマセな表情、子どもらしく泣き叫んだり、殊勝なこと言葉をつぶやいたり…
ウルウル、泣ける。

DVD映画『しゃぼん玉』

2017-12-08 20:28:25 | 映画

難聴サークル、12月例会はDVD映画鑑賞会。
日本語字幕付のDVDを借りて要約筆記の会ボランティアさんに上映してもらいます。
会員以外にも呼びかけて30人ほど集まり、皆さん、涙ホロリの感動作。

家庭環境に恵まれず、ひったくりや傷害事件を起こして宮崎の山奥の村に逃げ込んだいずみ(林遣都)がオートバイ事故で怪我をした老女(市原悦子)を助けてやり「ぼうはいい子だで」と言うひとり暮らしのその家に住むことになってしまう。
投げやりで心を閉ざすいずみが村人たちと関わるうちに少しずつ…
お決まりのパターンですが、椎葉村の風景や人の優しさに癒される。

田舎暮らしの自然には憧れるけど、やっぱり村の行事や人間関係が濃いのがなぁ。
村八分にされて裁判沙汰になっているケースが新聞に載ってたし、全てがTV「人生の楽園」みたいにはいかへんでしょう。

【映画】ラストレシピ

2017-11-30 19:46:44 | 映画

11月27日。映画レビュー評価が良くて、ちょうど、近くの映画館で日本語字幕付上映をしていたので、見に行った。
内容やあらすじはほとんど知らないまま、いきなり見たけど、ストーリーもミステリ感もありドラマチックで見ごたえがあったが、興業的には大コケらしく、観客も数人だった。
日中戦争前夜、満州国軍部に呼ばれた天皇の料理番(西島秀俊)が書き記したまぼろしのレシピ冊子を、借金を背負った現代の天才料理人(二宮和也)が探し歩く。
ストーリーはとても面白いのに、主役の天才料理人が二宮和也ではなぁ。
元々好きじゃないし、なんかただの甘ったれお坊ちゃんに見える。
天皇の料理番ものなら佐藤健にやってもらいたかった(笑)
料理人仲間の綾野剛はラーメン屋もよく似合っていた。
西島秀俊の助手役が朝ドラのごちそうさんで出ていた「料理好きの次男のかっちゃん」だったのがご愛嬌ではまり役。

映画『ドリーム』

2017-10-14 21:32:05 | 映画

1961年、まだ歴然とした黒人差別があったアメリカ南部のバージニア州のNASAで働く3人の黒人女性のお話。
ホントについ最近まで大っぴらに黒人差別があったのだ。
波乱万丈のスペクタクルよりも実話に基づく映画は味がある。
あの宇宙先端技術の砦NASAにこんなに優秀な黒人女性が居たなんて、知らなかったし、知らされなかった?
それが原題の「隠された人たち=Hidden Figures」を表している。
「ドリーム」なんていうサクセスストーリーのような安易な邦題よりよっぽど内容に見合ってるのに、隠された人たちではお客を呼べないんだろう。
映画レビューも新聞の映画評もとてもいいのに、平日午後の観客は4人だけだった。
でも、きっとアカデミー賞のなにかは受賞すると思う。
リケジョ3人。
正職員でもなく東計算センターという黒人だけの部署で働く仲良しのメアリー、ドロシー、キャシーの3人。
夫亡きあと、幼い娘3人と母親と暮らす数学の天才的切れ者メアリーは、アメリカ初の有人宇宙飛行のための軌道計算係に抜擢される。
しかし、トイレの度に書類ファイルを持って敷地の端にある黒人専用トイレまで、タイトスカートにピンヒールで800m走ることになり、しょっちゅう空席になる。
ケビン・コスナー扮する本部長に「なぜいつもいつも休憩ばかりしている?!」と怒鳴られ、事情を淡々と話し始めて不満を言うと、本部長はでかいハンマーで白人専用トイレの表示板をぶっ壊す。
ドロシーは管理職ができる力量がありながら、黒人のためにアルバイトのまま。
軌道計算のためにNASAにIBMのコンピューターが導入されたあとは、手動計算は不要になると先を読んで、独自にプログラミングの勉強を始めて、IBM社員からお呼びがかかる。
キャシーは技術者になるために、白人のみの高校に州で初めての黒人受講生になれるよう裁判所に請願を出す。
黒人であること、女であることの差別の理不尽さに3人とも声高に訴えるわけでもなく、愛情深い家族と過ごし、淡々と日々の仕事をこなす。
叫ばないけれど、諦めない、腐らない。
粘り強くできることを少しずつ実現していく。
際立った差別主義の悪役は出てこないし、ストーリー的にそれほどドラマチックということもないのに、しみじみ人間の強さみたいなものが感じられて感動します。
私は差別はしていませんという人でも、心のどこかで「中国人、韓国人、障害者、女のくせに」というのがある。
結局、そういう目に見えない些細な澱みたいなものをなくさない限り、差別はなくならないと思う。

映画『ボブという名のネコ』

2017-09-20 13:50:00 | 映画

昨日、ついでがあって梅田で映画。
ホントは違うのを見たかったんだけど、上映時間が合わず、内容もあまり把握しないまま、映画レビューが良かったので見に行った。
ヘロイン中毒更生途上、路上でギターで歌う哀れなホームレスのジェームズが、野良ネコのボブと出会って運気向上、無事に更生を果たす。
実話に基づくお話で、ネコのボブは本人(猫)が出演。
更生サポート役の女性はどこかで見覚えが…英国ドラマの「ダウントン・アビー」でおなじみのメイド長だった。
あ、イギリス映画なのね。
どおりでロンドンの名所がなにげにチラチラと出てくる。
友だち、家族、ガールフレンド、ホームレス事情などエピソードも、イギリス的に比較的淡々と盛り込まれている。
ネコ好きな人はもっと大感動するんだろうけど、ふつうに、見て損はない映画だったかな。
ボブのハイタッチが可愛い!

【映画】ボンジュール・アン

2017-07-20 17:56:11 | 映画

梅田まで買い物に出たついでに、映画。
Yahoo映画評☆3.4と、評価が良くないけど、主役のダイアン・レインが好きだから。
ロードショーが始まってから3週間目くらいになるし、平日昼間の上映なのに、半時間前で「空席少なし」
ええっ?!
幸いに真ん中へんだけポツンと1席空いて、小さ目のスクリーンで8割以上埋まってた。
9割は中年女性だけど。
ネットクチコミ評価は若い子か映画通しか書かないから、興業人気とは一致しないのかも。

大物映画プロデューサーの夫とバカンスを兼ねてカンヌまでやってきたものの、夫は仕事でブダペストへ。
耳痛で飛行機に乗れないアン(ダイアン・レイン)は夫の友人のフランス男ジャックにパリまで車で連れて行ってもらうことに。
フランス男だからグルメだし、口は上手いし、観光も兼ねてパリまで1泊2日のドライブ旅行。
アンがその都度、バッグからデジカメを取り出して、食べ物や、お皿や、市場や、石塀や、いろんなものを写す気持ちはわかるわかる(笑)
この白いコンデジ?ミラーレス?どこのメーカーのだろ?(ミラーレスはライカマークだって=40万?)
※車↓とカメラ↑の機種はFB友から教えてもらいました。
手持ちのクレジットカードはない、持ち合わせの現金も?なジャック。
オンボロ車(プジョー504カブリオだそうです)
がフランスの片田舎で故障しても、動じずに優雅に湖畔でピクニックをセッティングするジャック。
車の切れたファンベルトを見て、パンストを脱いでナイフでカットして、これをベルトに!って機転の利くアン。
大プロデューサーの妻のようには見えない上品シンプルでカジュアルな服装。
真似したい!
ジャックに戸惑いつつも楽しいのは楽しいという表情のアン。
アンは無事にパリにたどり着けるか…
ダイアン・レインが好きな人にはお勧め、そうでなかったら、ただの観光グルメ付きの退屈なロードムービーでしかない。
年を取っても初々しくナチュラルなダイアン・レインの映画です。

【映画】ジーサンズ

2017-07-11 17:45:28 | 映画

サークルのあと、そのまま帰宅しても暑いばっかりで、暑い京都(35.4℃)まで出かけて(笑)映画を。
名だたる名優老優そろい踏み。
製鉄企業が倒産して企業年金が消えてしまったモーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・ラーキンの老友3人。
ローンが払えず自宅を取られそうになるは、腎不全で余命いくばく宣言されるは…貧困寸前の3人であるが明るいの。
とりあえず手っ取り早く銀行強盗を企てることになる。
これがけっこう用意周到で、一致団結して決行!
ちょっとのことでいつなんどき、誰もが貧困老人になるやもしれぬ今の社会状況、それでもお茶目に振る舞い、友情に厚く、優しく、そんな年寄りになりたい。
ハラハラ、笑えて、しんみり。肩の凝らない映画です。
それにしても、80を超えた老優なのに、最後のシーンでスーツ姿で橋に佇む3人が渋くてめちゃ、カッコいいのだ。

【映画】この世界の片隅に

2017-06-23 15:04:40 | 映画

市民会館で映画。見たかった「この世界の片隅に」を字幕付で見られた。
夜の部は手話が付くらしいが、手話見てたら、話がわからなくなるので、難聴者には字幕ですね。
昭和19年、のほほんとしてボーっとしたすすが18歳で広島から呉に嫁ぐ。
その終戦前後のすずの何気ない日常を描く。
ふつうに暮らすことが叶わなかった時代に、ふつうの感覚を忘れず(というよりただのぼんやり?(笑)、恋して、人と出会って葛藤して、戦争で奪われたものの悲しみも背おって生きていく。
いっしょうけんめい好きな絵を描いたり、衣類や食べる工夫をしたり、鈍いくせに時にぷんぷんと怒ったり、戸惑いつつ、いつのまにか周りに溶け込んでしまうすずが愛おしい。
映画に先だって、原作のコミック版も面白く読んだけど、やっぱり、映画はじわじわと心にしみていつまでも印象に残る。
もう一度、見てみたいなぁ。

映画「君の名は」よりわかりやすいし(笑)