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ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

立山・五箇山(2)雷鳥荘

2012-07-20 23:28:19 | 山の旅
立山・五箇山 2012.7.15~18


「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、室堂から雷鳥荘へ行くみちで 雪渓へ落としたあの麦藁帽ですよ」
雷鳥荘への道途中で、強風のために、ヤマさんの頭に乗っかっていたパナマ帽が目の前で吹き飛ばされて、急斜面の雪渓に落ちて行った。
皆、有名なパロディを思い出して、大笑いしてしまった。
望遠レンズで覘くとそれらしきものの姿が…ますます笑えた。

来年の降雪までさらされて、それから、麦わらとリボン素材だから、何とか自然分解してくれるでしょう。

【出典】森村誠一の『人間の照明証明』
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ」


火山ガスが吹き上がる地獄谷は現在通行止め。立山も噴火するのかなぁ。


吹き上がってくる火山ガスのせいで真っ赤に枯れたハイマツ。辺りは硫黄臭がたちこめている。

雷鳥沢の野営キャンプ場と後ろの別山?山。翌日は 色とりどりのテントの数がうんと減っていた。
当初の予定では、一の越から雄山→大汝山→別山→雷鳥沢下山の立山縦走のつもりだったけれど、雷鳥沢の残雪と急斜面を見たら、すぐにあきらめた。
山小屋で訊いても6本爪アイゼンが要るということで、私たちの持っている4本爪ではどだい無理。


雷鳥荘は山小屋といっても、個室には浴衣、歯ブラシ、浴用タオルもあり、食事も旅館並みで、温泉は源泉かけ流しの展望風呂である。
連休中なので宿泊者も満員、食事も2交代だった。



部屋に戻って、みちゃの持参のマコロン、ヤマさん差し入れの日本酒「立山」1.2㍑箱と巻き蒲鉾で室堂の夜は更けていく。
飲めないのは私だけだ。。。酔ったふりしとこ。
明日は晴れるといいけどなぁ。次へ
立山・五箇山の旅
(1)立山室堂へ (2)雷鳥荘 (3)雄山へ (4)大汝山 (5)室堂平 (6)室堂から富山へ 
(7)五箇山相倉 (8)富山

立山・五箇山(1)立山室堂へ

2012-07-20 22:37:37 | 山の旅
立山・五箇山 2012.7.15~18


ハクサンイチゲ

7/15
京都から1人サンダーバードに乗って3時間。
11時過ぎに富山駅到着。
サンダーバード 富山電鉄

いつもの山登りメンバー(私、にやけ氏、R玉、みちゃ、ゲストとして富山のヤマさん)が富山駅に11時半に集合した。
今年は梅雨明けが早いといっていたのに、しつこく居座る梅雨前線。
天気予報は曇りか雨か霧で、立山に登れるかビミョー。
それでも1年ぶりの仲間と会えるのは楽しみ~
それが、駅の待合室にやってきたヤマさんのスタイルを見て仰天。
パナマ帽に派手なシャツに、大きな蛍光色のキャリーバッグ。
ウウッ!どう見ても沖縄かラスベガスに出かける恰好である。
あんなん引っ張って、山小屋まで行けるんやろか。
私の危惧をものともせず、ヤマさんはケラケラと豪快に笑ってるけど。
昼食に立山そばを食べて、電鉄富山12:26→立山駅→(ケーブルカー)→美女平→(高原バス)→室堂14:50着
電鉄は余裕があったけれど、連休なので、ケーブルカーは満員だった。

高原バスではデカいキャリーバッグは300円の荷物料金を採られ、途中の滝見台で停車の「称名滝」

予想通り、山が近づくと辺りはどんよりと霧がかかっていて、風もきつい。


雄山に登っていく雪渓。明日はあの雪渓を越えて。


ハクサンイチゲ


前を歩く4人。室堂平からみくりが池を通って雷鳥荘へは石畳道を下ったり下りたりして30分。
ヤマさんのでっかいキャリーバッグは力持ちのR玉くんが担ぎました。

みくりが池もようやく雪が解けて水面が出てきたところ。



あたりはまだ寒々しい風景だけど、ところどころに高山植物も咲き始めていた。
ピンクのヨツバシオガマとイワカガミもよく目立つ。

雷鳥荘が見えてきた。もうひと踏ん張り、歩こう。
地獄谷からの火山性ガスのせいでハイマツが赤く枯れている。
次へ

立山・五箇山の旅
(1)立山室堂へ (2)雷鳥荘 (3)雄山へ (4)大汝山 (5)室堂平 (6)室堂から富山へ 
(7)五箇山相倉 (8)富山

白馬岳~栂池自然園(7)

2011-07-27 23:22:35 | 山の旅
憧れの白馬岳へ 2011年7/16~7/18


7/18 白馬大池はすぐそこ。


山荘前の小雪渓を歩く。踏み跡のほかは、ずくずくぼこぼこになっている。


白馬大池山荘と白馬大池。
出発から4時間。まだ10時だけど、ここで、朝に、山小屋で買ったパン弁当2セットを4人で分けて食べた。
ソーセージの好きなろみ玉くん。
なんで2セット?お弁当は重いし、栂池で昼食食べるつもりだし。行動食やお菓子もいろいろ持ってきているし。


白馬大池の北岸を歩いていく。
写真を撮ってないが、ここから乗鞍岳までの登りの道は巨岩の上をホイホイスイスイピョンピョンと飛び石のような登山道が延々と続き、足を乗せる岩とにらめっこしながら登っていく。
 

ようやく平らな稜線に出て、乗鞍岳(2436m)山頂。ハイマツの花。


ハイマツ地帯が続く。この辺りだっっけ、ニヤケ氏の持っていた上等のストックポールの片方が突然ぽきっと折れて、彼は頬を擦りむき、膝を強打した。
私の安もんのストックはわりと頑丈である。
 

急坂の雪渓を下る。アイゼンを付けるのが面倒なので、トレッキングシューズのエッジを立てて、ロープも持って横向きに一歩ずつ慎重に。


葉色がまだ新緑のように明るい登山道を下っても下っても…
Mちゃんが雪渓の下りに難儀していた。


少し開けた湿原の天狗原は木道が敷かれている。


これだけ下りてきても、まだ、ある。雪渓。


やっと、栂池自然園(1850m)の建物が見えた。ハーッ!


栂池自然園から10分、栂池パノラマウェイのロープウェイ乗り場が見えてきた。
14:00に到着。7時間45分の行程が終わった。
ともかくもケガもなく、お天気に恵まれて、無事に下りてきてやれやれ。
元気なMちゃんがひとっ走り切符を買いに。 
ロープウェイとゴンドラを乗り継いでイッキに1000m下りて、下界へ。楽ちん。
お風呂なしの山小屋2泊だったので、昼食より、とにかく、お風呂に入りたい。
ゴンドラを降りたすぐ横の栂の湯に飛び込んだ。
例によって、4人中いちばん先に上がったのは私で、貴重品ロッカーを開けたのも私で、奥のほうに置いていたN氏の腕時計を出し忘れ、もうちょっとで、あわや、紛失してしまうところだった。すみません。
髪の毛を乾かすヒマも化粧する時間もなく、連休で満員のバスに乗り込んで、白馬駅で解散した。

帰りの大糸線の普通列車は登山客がほとんどで、ときおり一眼レフを手に取っていた向かいの座席の30代前半の女性も、近くに居た40代後半の美人女性も、私のザックの2倍はあろうかというドでかいザックを置いていた。
あんなん担いで、きっと3泊も4泊も縦走してはったんやろね。
やっぱり、それほどに、山は魅力あるってことなんやろし。

おまけ1  ←クリックすると大きな写真 チングルマと白馬三山
おまけ2  ←クリックすると大きな写真 登って来た白馬大雪渓が見えた。

台風が近づいているせいで白馬三山も常念岳も見えない。
レベルは落としても、また、登ってみたいなぁという気持ちを残しながら、日が暮れていく安曇野をコトコトと列車は走っていくのだった。(完)

白馬岳~栂池自然園(6)

2011-07-27 21:43:14 | 山の旅
憧れの白馬岳へ 2011年7/16~7/18

7/18 小蓮華山から白馬大池までの稜線の左右には高山植物が咲き乱れ、下りということもあり、目をやる余裕はあっても、時間的余裕がない、一眼レフカメラがない。(ザックの中のNEX-5を出すのも面倒)で、すべてコンデジのLUMIX ZX1で撮った。
構えているヒマもないので、ピントが合ってないのもあり。遠すぎてトリミングしたのもあり。


チングルマ


シロウマタンポポ?


ミヤマアズマギク


ハコベの仲間のイワツメクサ


コマクサ


チシマギキョウ


ハクサンコザクラ

360度に山が連なり、高山の花がなけりゃ、だれが、こんなとこまで登ってくるかいな。
だから、登山道が単調で、ただ高いだけの富士山には全く興味がない。
その7へ

白馬岳~栂池自然園(5)

2011-07-26 17:54:53 | 山の旅
憧れの白馬岳へ 2011年7/16~7/18


7/18 山頂近くの1200人収容できる白馬山荘はちょうど、長野県と富山県の境に建っている。
視界が良いと、能登半島まで見えるそうだ。
昨日17日の登りで足の筋肉が悲鳴をあげ、これで筋肉痛になったら、下山もできないと、昨夜友だちにもらった鎮痛剤を飲んでおいたら、傷みはゼロ。快適に歩くことができた。
6:15出発。


ツクモグサ

下りの行程が長いので、時間的にゆっくり花の写真も撮れないけれど、あ、これは珍しそうという花だけはコンデジLUMIX ZX1で即写。


15分ほどで白馬岳(2932m)頂上に到着。


薄曇りながら視界はハッキリしていた。



尾根のゆるやかなだらだら道は快適。この先の緑の尾根道が、NHKドラマ「坂の上の雲」のオープニングテーマの映像の場所になっていたのかな。
  
 ←クリックすると大きな画像にうっすら小さく富士山が見える


イワベンケイ


ザレ場下って、小蓮華山に向かう。


コマクサとシナノキンバイ?

砂礫地帯に深く根を下ろして咲く高山の花の女王の「コマクサ」もあちこちに咲いている。
二十歳の頃、どれほど、登山と高山植物に憧れたことだろう。
今頃になって、自分の足で登れて、この目で見られて、とてもうれしい。


雪渓とお花畑 周りでは一眼レフカメラを構えてゆっくり花を撮る人も少なくなくて、ちょっぴりうらやましい。 


三国(さんごく)境は長野県、富山県、新潟県の県境にあたる。


歩いてきた白馬三山方面を振り返って、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。


小蓮華山まであと少し。



8:00 小蓮華山(2766m)頂上。山荘から2時間歩いてきた。銅剣のようなものが突っ立ている。
帰宅してから名前を調べた。タカネヤハズハハコ


少し行くと、眼下に白馬大池が見えてきた。どんどん下っていく。


年により咲いたり咲かなかったりのコバイケイソウ、こんなにたくさん咲きそろっているのを見たのは初めて。後ろの山との調和もよく、高いところまで苦労して登って来た甲斐があったなぁとしばし感慨ひとしお。
 ←クリックすると大きい画像


見えているのに、なかなかたどり着けない白馬大池。

その6へ

白馬岳~栂池自然園(4)

2011-07-25 21:26:45 | 山の旅
憧れの白馬岳へ 2011年7/16~7/18



村営宿舎の灯り、右奥に富山市街?の夜景

18日、夜明けに起きられたら、日の出=ご来光を見に行こうと約束。
(ろみ玉とひらりんが強硬に「ご来迎」だと言い張ったが、正しくはN氏の言う通りでした)
腕時計の蛍光文字盤を読み違えて3時半に起きてしまい、ひとりでカメラ持って屋外へ出た。
すでに何人かが起きて三脚立てたり、ヘッドランプをつけて山頂に登ってゆく人たちも居た。
風もなかったし、フリースを来ていたのでそれほど寒くもない。
そろそろ4時になるので、皆を起こして、東からの日の出が見えるところまで10分ほど登って行った。






雲海とミヤマダイコンソウ



←クリックするとパノラマ画像



大きなサイズはこちら だんだんと空半分の雲が染まってくる。


剣岳方面、外国人が大きなあくびしていた(笑)


大きな写真はこちら

妙高からゆっくりと太陽が昇ってきた。人の顔も赤く染まる。
ちなみに、山でご来光を見たのは初めてだった。なかなか神々しいものです。
山荘に戻って、朝ごはん。
私は1人1個の納豆のパックを取らなかったんだけど、取って僕にくれたらよかったのに…と大食いろみ玉がのたまう。気が付かなくてごめんな。
(朝食のプレートは写真撮ったはずがなかった)
食後に談話室のテレビがなでしこジャパンの勝利を讃えていた。
ニュースの見出しに「ありがとう、なでしこ」なんて表示されてたから、負けたのかと思ってしまった。
ひらりんもがんばったけど、なでしこもがんばりました。(笑)
出立の用意をして、今日もがんぼろう。
今日はだいたいが下りなので、昨日ほどしんどくはないだろうけど、何しろ行程が9.4kmと長い、ひざを痛めないように気をつけて歩かなかきゃ。

その(5)へ

白馬岳~栂池自然園(3)

2011-07-25 16:21:20 | 山の旅
憧れの白馬岳へ 2011年7/16~7/18


7/17 今まで写したことがないので、がんばって撮った ウルップソウ

←クリックすると大きな画像 まだまだ頂上ははるか上。


登山道のそばでは、高山植物の名前の書いたホワイトボードを置いて、花ガイドさんが案内していた。
知っている花はもう無視というか、とにかくしんどくて、見られない、写せないでヘトヘト。
途中の避難小屋の横にもパトロールの人が待機していて、小屋に入りかけたら「どうしました?」と。
足に消炎剤を塗りたいので、と言ったら、小屋の戸を閉めよせてくれた。
塗り塗り薬も気の問題だろうけど、そのときはスーッとして気持ちいい。


ヤマクワガタとミヤマオダマキとおじさん

11時、白馬山荘まであと300mのこの辺りでギブアップ、岩に寄りかかって白目むいてたら(笑)通りがかりのおじさん↑が上のほうを指さして
「もう少しで村営宿舎に着くよ、今日は雷雨注意報が出てるから早く登ってしまったほうがいい、山小屋なら雷が来ても安心」
「けど、泊まりはもうひとつ上の白馬山荘なんです」
「村営宿舎からはあとは尾根伝いにゆるゆる登るだけだからしんどくない、がんばり」と励ましてくれた。


登山道の脇の雪渓 ガスが切れて白馬山荘も見えてきた

しかし、歩き出したものの、なかなか足が出ない。あまりののろさにろみ玉くんがザック持ってやると言って、私のザックを前抱きで持ってくれた。
それまでも水の500mlペットボトル2本は持ってもらってたんだけど。
高山に来て、恥ずかしくも人に荷物を持ってもらって、ストックのみの手ぶらで登る羽目に…ああ、情けない、トホホ。
おかげで村営宿舎まではたどり着いて、30分も待ったぁというにやけ氏らと合流。
10分ほど休憩して、今度は自分でザックを背負って、白馬山荘を目指す。


足元に村営頂上宿舎を見て、まだ登る



やっと尾根に出て右方向へ。ガスが広がってきた。



前方に巨大山荘の白馬山荘が見えているのに、なかなか近づかない。今度はにやけ氏がのろのろひらりんのお供である。


白馬尻小屋を6時10分に出発して、6時間半かけて、12時40分にやっと山荘に到着。
1日で標高差1400m登ったのは初めてだ。疲れたぁ。
眺めのよい「レストランスカイプラザ白馬」で昼食。
辺りはガスでほとんど遠望はきかなかった。
しんどくって食欲無し。がんばってカレーを2/3食べて、残りは食力のろみ玉くんが平らげてくれた。


部屋は2人個室2つ(写真撮り忘れのため山小屋のサイトから)を予約しておいたので、Mちゃんと同室。
(山小屋宿泊費9000円+2人個室の1人あたり4250円)
裸になって汗を拭いたり着替えたりができるので、やっぱり、個室はええ。
夕食(順番性で5時45分から)まで時間があるので、売店でおそろいのバンダナを買ったり、絵葉書買って父と友だちに出してみたり、4人でミーティング飲み会したり。
携帯電話の電波はdocomoがかろうじて繋がることがあるだけで、auは難しく、ソフトバンクは最初から×だって。
山小屋はコンセントがないので、ずーっと携帯電源は切っていたけれど、充電も残り少なく、
アンテナ3本立ったときに、夫に登れたとメール送った。
結局、帰りのために白馬岳頂上の売店で乾電池充電器を800円で買ってしまったが、地上でも500円くらいらしい。
受付の横に20分100円の充電器を見つけたのはそのあとだった。早まったかな。


聞こえにくい者ばかりの旅なので、よその人と話す機会はほとんどないけれど、夕食のときに、同じテーブルになった40代後半のご夫婦が「どこから来られました?」と話しかけてくれて、いろいろ山のお話をして楽しかった。
私が今日の登りはもうこりごりと言ったら、そんなにしんどかったですか?って笑われてしまったけれど。


雲行きが怪しいけれど、夕焼けが見られそうというので、ひとりで外に出てみた。


19:10 大勢の人が夕陽に見入っていた。登山中でないときのカメラはNEX-5で撮ります。
女2人なので、9時までおしゃべりして、あわてて洗面消灯。
この山荘は太陽光自家発電なので、夜中も廊下トイレに電気が点いている。
オヤスミ。明日も晴れますように。
その(4)へ


白馬岳~栂池自然園(2)

2011-07-22 21:09:33 | 山の旅
憧れの白馬岳へ 2011年7/16~7/18


1日目 7/16 白馬駅=猿倉1230m~白馬尻小屋1550m(泊)
2日目 7/17 白馬尻~大雪渓~葱平~白馬山荘2835m(泊) [登り1950m 6.3km]
3日目 7/18 白馬岳頂上2932m~小蓮華山2769m~白馬大池2380m~乗鞍岳2437m~天狗原~栂池自然園1850m=ロープウェイ・ゴンドラ=栂池 [下り(累積)1338m 9.4km]



4時ごろ起床。山肌が朝焼けでほんのりとピンク色になっていた。


朝ごはんも交代で、5時40分からだった。
食欲がないけれど、なんとか一膳分押し込める。
卵焼き大好き。夕食より朝食のほうが美味しかったかも。
スッキリと晴れ渡った白馬尻を6時10分出発。



15分で大雪渓ケルンのある登山口に着き、いよいよ、アイゼンをつけて雪渓登山開始。
ごっついトレッキングシューズに4本爪アイゼンのゴムを伸ばして装着するのが一苦労。
10分くらいかかってしまった。


連休のために登山客が多く、数珠つなぎの蟻の行列で登っていく。
大雪渓は全長2km、標高差500mを2時間かけて、中ほどに赤いベンガラで印をつけたルートを一列になって上っていく。
列が詰まったら一息入れられるのに、着実に行列は進んでいく。
早い人は追い越していくが、だいたいは列のスピードの沿って登っていた。
頂上はガスで隠れたり、のぞいたり。


雪面には砂や落石が混じり、すすけて汚れている。
踏み跡を一歩一歩たどっていくけど、気を抜くと、ずるっと滑って手を付いてしまう。
落石が多いので、足元を見ないで、常に前方を見ながら歩くようにということになってるが、前見てたら、こけそうになるし、ほとんど下向いてたな。


↑クリックすると大きな画像。この辺りで、ちょうど半分の1時間経過。
しんどい、滑る!足が出ない…ウウッ。。。


写真で見るとなだらかそうだけど、最後の30分はもうヒイヒイ。
けど、今更ここを降りて引き返すなんて怖くてできないし、もう、登るしかないし。
ああ、エライところに来てしもた。もう、いややぁ。
「憧れの白馬岳に行こう」という甘言に騙されたぁ。


左手の杓子岳から多くの石が転げ落ちてくるらしい。



大雪渓の上部にようやくたどり着いてアイゼンをはずした。
振り返ってみると、よくあんなところを登ってきたもんだ。
やっと、雪の上を歩かずに済むという喜びも、天然クーラーがなくなって、汗が滝のように吹き出るし、足の筋肉が悲鳴をあげて、こむら返りか肉離れ起こしそうになっていた。
急坂を登って、しばらく行くと、小雪渓を横切る。アイゼンを付け直すのが面倒なので、みんな無しのまま踏み跡を伝ってゆるゆると斜めに登っていた。
【訂正:小雪渓でも安全のためにアイゼンは付けました。自分で取り付けられなくて、にやけ氏に手伝ってもらっているときに、そのまま土の上に足を下ろして、彼の指をアイゼンで突き刺しするとこだった。指摘されるまで忘れてました。すみません。】
このあと、きついゴロゴロ坂の登りがあったようなのに、全く記憶に残っていない。


元気なにやけ氏とろみ玉くん。汗びっしょり、体ぐったりのひらりん。
パトロール隊員さんが汲んでいた雪解け湧水を、ペットに入れてごくごく。
これほど美味しいお水は飲んだことない?





周りはシナノキンバイやミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲなどのお花畑が広がっていたけどもう、しんどくてしんどくて、カメラどころか、花を見る余裕もなくなっていた。
そんなわけで、頂上まであんまり写真がない、トホホ
その(3)へ

白馬岳~栂池自然園(1)

2011-07-22 14:56:02 | 山の旅
憧れの白馬岳へ 2011年7/16~7/18




今年もどっか山に登りたいねぇと、いつもの山遊び仲間で相談して、無謀?にも白馬岳に行くことになった。
本格的山小屋など誰も泊まったことがない、登山経験といえば、日帰りか二百名山くらいか、途中までロープウェイを使ってのお手軽登山しかやったことのない者ばかりである。
白馬岳は登山入門の山であるし、険しいコースもなく、ま、時間かければなんとか行けるんちゃうと、交通機関と山小屋を予約して計画実行。
7/16、大糸線白馬駅12時半に待ち合わせした。
私は京都駅から新幹線、特急「しなの」、在来線を乗り継いで、定刻通りに12時40分に白馬駅に到着。
しかし、東京から直通バスでやってくる3人が遅れに遅れて。
連休初日で高速道路が大渋滞していると何度もメールが入り、白馬駅でひとり2時間待ちぼうけになった。
(白馬駅の写真を撮るのを忘れた…)
ここはどこやねん?というくらいに暑い。駅前でざるそば昼食してひたすら待つ。
雲の合間にちらっと大雪渓らしきものが見えて、あんなとこ登るんかぁとうんざりしてきた。

14時半に合流。登山口の猿倉行きのバスは出てしまったので、4人でタクシーに乗った。
3600円なのでバスとあまり変わらないか。
25分ほどで猿倉小屋に着き、ここからいよいよ自分の足で歩き始める。




途中まで林道やゆるやかな道が続き、それから山道をたどって…これくらいなら楽勝やけど。


猿倉から1時間10分で「ようこそ大雪渓へ」の白馬尻小屋へ到着。


キヌガサソウの群落


サンカヨウ




今年は小屋のすぐ近くまで雪渓が残っている。


小屋から15分の大雪渓入口まで散歩。手ぶらだと段差もへっちゃら。明朝、雪渓を登るんやなぁ。


小屋の横のテント場のカラフルなテント。


夕食は到着時間ごとに数回に分かれて食べる。食堂の天井。
白馬尻小屋(200人収容)は冬季の間は建物が解体されて、雪の中に保存、初夏に組み立てられて7月から10月初めまで開いている。
部屋は蚕棚のように区切られているだけで、私たちは1区画5畳くらいのところに6人入って雑魚寝。
5時40分に夕食。7時半には真っ暗で、みんな寝てしまう。
雪渓の谷間にあるので、えらくしめっぽくて、気温は低いのにじっとりと気持ち悪い。
夜中にヘッドランプをつけて外のトイレに行ったり、よく眠れなかった。
明日の天気予報は晴れ午後に雷雨らしい。
お天気が悪くなる前に頂上にたどり着けるやろか。ここまで来ても不安と心配がもぞもぞと。
その(2)へ