『おう、そうだ』
すかさず、パリヌルスが答える。オキテスが声をあげて立ちあがる。
『用材の事がある。パリヌルス、行こう』
『おう』と答えてパリヌルスが立ちあがる。他の二人も腰をあげて、それぞれの用向きに散った。パリヌルスとオキテスは広場に積まれた用材を見た。マクロスとトピタスもその傍らに来て立った。
『おう、お前らご苦労だったな。見たところなかなかの良材ではないか。伐り口を見たところではお前らが伐ったものではないな。これはプロのやった仕事だな』
『はい、言われる通りです。私らが指示する、彼らが伐る。そのようにしました』
『そうか、判った。ところで、マクロス、お前に託した一件については、ガリダの答えはどうであった。あとから報告してくれればいい』
少しの間をおいて言葉を継いだ。
『先ずはご苦労であった。一同を休ませろ。もう、めしの頃となる』
『ありがとうございます』
『マクロスにトピタス。明日、朝めしを終えたら作業開始だ。風風感知器、方角時板、それぞれの製作チーム全員、広場に集結だ。用材を用途別に分ける。そして、それぞれの製作拠点に運ぶ。それが段取りだ』
『判りました』
『ここにいるのは、用材調達隊隊員、全員だな』
『はい、そうです』
マクロスは彼らを見廻して答えた。オキテスらは彼らと目を合わせた。彼らが立ちあがろうとする、オキテスは、『そのまま、そのまま』と手のしぐさで彼らの立ち上がりを押しとどめた。
『諸君!大変にご苦労であった。俺の考える以上の苦労もあったと思う。よく仕事をやってくれた、礼を言うぞ!ありがとう』
彼らは託された仕事を遂行した満足にひたった。オキテスは言葉を継いだ。
『充分に休んでくれ』
一同は『おうっ!』と声を上げてオキテスの言葉に答えた。
夕めしには、彼らの労苦に答える、ささやかな配慮がされていた。
こうして多忙の一日が終わった。
満点に星が輝いている、半月が西の空にある、月は光を散らしまいている。
アレテスはギョリダにハシケを漕がせて、小島の岸を離れて、浜の集合地点に向かった。調査隊の隊長を除く11人が顔をそろえていた。
すかさず、パリヌルスが答える。オキテスが声をあげて立ちあがる。
『用材の事がある。パリヌルス、行こう』
『おう』と答えてパリヌルスが立ちあがる。他の二人も腰をあげて、それぞれの用向きに散った。パリヌルスとオキテスは広場に積まれた用材を見た。マクロスとトピタスもその傍らに来て立った。
『おう、お前らご苦労だったな。見たところなかなかの良材ではないか。伐り口を見たところではお前らが伐ったものではないな。これはプロのやった仕事だな』
『はい、言われる通りです。私らが指示する、彼らが伐る。そのようにしました』
『そうか、判った。ところで、マクロス、お前に託した一件については、ガリダの答えはどうであった。あとから報告してくれればいい』
少しの間をおいて言葉を継いだ。
『先ずはご苦労であった。一同を休ませろ。もう、めしの頃となる』
『ありがとうございます』
『マクロスにトピタス。明日、朝めしを終えたら作業開始だ。風風感知器、方角時板、それぞれの製作チーム全員、広場に集結だ。用材を用途別に分ける。そして、それぞれの製作拠点に運ぶ。それが段取りだ』
『判りました』
『ここにいるのは、用材調達隊隊員、全員だな』
『はい、そうです』
マクロスは彼らを見廻して答えた。オキテスらは彼らと目を合わせた。彼らが立ちあがろうとする、オキテスは、『そのまま、そのまま』と手のしぐさで彼らの立ち上がりを押しとどめた。
『諸君!大変にご苦労であった。俺の考える以上の苦労もあったと思う。よく仕事をやってくれた、礼を言うぞ!ありがとう』
彼らは託された仕事を遂行した満足にひたった。オキテスは言葉を継いだ。
『充分に休んでくれ』
一同は『おうっ!』と声を上げてオキテスの言葉に答えた。
夕めしには、彼らの労苦に答える、ささやかな配慮がされていた。
こうして多忙の一日が終わった。
満点に星が輝いている、半月が西の空にある、月は光を散らしまいている。
アレテスはギョリダにハシケを漕がせて、小島の岸を離れて、浜の集合地点に向かった。調査隊の隊長を除く11人が顔をそろえていた。