木々が芽ぐみ、森全体が、ほのかに赤らんできました。この時期の雰囲気を詠んだ歌を、採録します(初出は、2014年3月30日、4月2日の記事「あからむ森」をご覧ください)。
技巧としては、「ふくらむ」が(意図せず、結果的に)掛詞になって、「森が膨らむ」と「吹くらむ風」のダブル・イメージを作っています。
めぐむきに あからむもりの うすあおき そらにふくらむ かぜのためいき
めぐむ木に あからむ森の
薄青き 空にふくらむ
風のため息
(芽ぐんだ木々で森が一面に赤らみ、薄い青空を背景に静かに立っていたところを、風が木々を膨らませて、ため息のように吹きすぎました)
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日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い
技巧としては、「ふくらむ」が(意図せず、結果的に)掛詞になって、「森が膨らむ」と「吹くらむ風」のダブル・イメージを作っています。
めぐむきに あからむもりの うすあおき そらにふくらむ かぜのためいき
めぐむ木に あからむ森の
薄青き 空にふくらむ
風のため息
(芽ぐんだ木々で森が一面に赤らみ、薄い青空を背景に静かに立っていたところを、風が木々を膨らませて、ため息のように吹きすぎました)
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