日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「飾り火」の歌

2014年11月29日 | 日記
 晩秋になり、日暮れが早くなりました。
 十日ほど前、夕映えが消えて空が青黒くなるころ、地表の暗がりに立っている小さな木の幹に、つる草が巻き付き、点々と付いた葉が紅葉して、どこの光に照らされたのか、ぼんやりとした電飾のように、浮き上がって見えました。

よるのきの はだにかがよう もみじばの かざりにまごう ほのあかきいろ
夜の木の
肌にかゞよふ
もみぢ葉の
飾りにまがふ
ほのあかき色
 
(暗がりに立っている木の幹に、つる草が巻き付き、点々と付いた葉が紅葉して、何かの光に照らされているのか、ぼんやりとした飾り火のようです)

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