晩秋になり、日暮れが早くなりました。
十日ほど前、夕映えが消えて空が青黒くなるころ、地表の暗がりに立っている小さな木の幹に、つる草が巻き付き、点々と付いた葉が紅葉して、どこの光に照らされたのか、ぼんやりとした電飾のように、浮き上がって見えました。
よるのきの はだにかがよう もみじばの かざりにまごう ほのあかきいろ
夜の木の
肌にかゞよふ
もみぢ葉の
飾りにまがふ
ほのあかき色
(暗がりに立っている木の幹に、つる草が巻き付き、点々と付いた葉が紅葉して、何かの光に照らされているのか、ぼんやりとした飾り火のようです)
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日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い
十日ほど前、夕映えが消えて空が青黒くなるころ、地表の暗がりに立っている小さな木の幹に、つる草が巻き付き、点々と付いた葉が紅葉して、どこの光に照らされたのか、ぼんやりとした電飾のように、浮き上がって見えました。
よるのきの はだにかがよう もみじばの かざりにまごう ほのあかきいろ
夜の木の
肌にかゞよふ
もみぢ葉の
飾りにまがふ
ほのあかき色
(暗がりに立っている木の幹に、つる草が巻き付き、点々と付いた葉が紅葉して、何かの光に照らされているのか、ぼんやりとした飾り火のようです)
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