日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「花陰の奥処に浮かぶ」1首

2015年02月22日 | 日記
 夕日が地平線に沈む間際、光が真横から、地を這うように照らします。地形によっては、普段は物陰に隠れた奥処(おくか)が、隈なく浮かび上がることがあり、まるで変哲もないものが、無防備にスポットライトを当てられたように、目を引くものは何もなく、光の強さだけが心に残ります。

したばえに さしいるひかり はなかげの おくかにうかぶ たそがれのいろ
下生えに さし入る光
花陰の 奥処に浮かぶ たそがれの色

(夕日が真横からさし入って、木々や花々に隠れた下生えを照らし、目を引くものは何もない潜まった静かな空間に、たそがれの光だけが浮かび上がっています)

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