日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

「春近き雨」1首

2015年02月09日 | 日記
 暦では春になって、寒さが一番厳しくなるころです。雨上りの夕方に歩いていると、寒さに慣れた肌には、湿り気を帯びた空気が、暖かさの予感に満ちて、触れてきます。開けた枯草の原に出ると、夕日で温められた蒸気が立ち籠めて、あたりは黄金色に輝いていました。

はるちかき あめにうるおう かれくさの こがねのはらに ゆうばえのむす
春近き 雨に潤ふ 枯草の 黄金の原に 夕映えの蒸す
(春近い頃、雨上りの夕方の枯草原は、陽射しに暖められて立ち籠めた蒸気が、夕映えの中で輝いています)

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