今年になって、全国的に雪模様で、あまり雪にならない関東東海地方でも、積雪がありました。同じような状況が、数年前にあって、その時に同じような情景を詠んだ歌が2つ、『花の風』にありますので、抜粋しておきます。
歌を詠むということは、同じような状況になったときに、このように昔を思い出し、夢と現が重なるということです。時空を超える最も直接的な方法の1つだと思います。
はつはるの ふりしくゆきを よそおいて はなのさかりと たちなめるきぎ
初春の 降り重く雪を 装ひて 花の盛りと 立ち並める木々
(初春に思いがけず大雪になり、並木の枝も雪をまとって、花盛りのように見えています)
めじのかぎり ふりしくゆきに まぎらいて かつたえだえに かぜふきわたる
目路の限り 降り重く雪に 紛らひて かつ絶え絶えに 風吹き渡る
(降り続く大雪が、ときどき吹きすぎる風に巻かれて、一面の雪景色になっています)
春が近づき、暖かさと寒さが繰り返していた。
歌を詠むということは、同じような状況になったときに、このように昔を思い出し、夢と現が重なるということです。時空を超える最も直接的な方法の1つだと思います。
はつはるの ふりしくゆきを よそおいて はなのさかりと たちなめるきぎ
初春の 降り重く雪を 装ひて 花の盛りと 立ち並める木々
(初春に思いがけず大雪になり、並木の枝も雪をまとって、花盛りのように見えています)
めじのかぎり ふりしくゆきに まぎらいて かつたえだえに かぜふきわたる
目路の限り 降り重く雪に 紛らひて かつ絶え絶えに 風吹き渡る
(降り続く大雪が、ときどき吹きすぎる風に巻かれて、一面の雪景色になっています)
春が近づき、暖かさと寒さが繰り返していた。