故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

生まれた時から一人

2015-03-11 03:25:16 | よもやま話

人は孤独だと思います。
また、それに耐えなければなりません。
だから人に優しくなれるのです。

一人山の中にいる時より、人の中にいる方が孤独な時もあります。
しかし、山の中では人に助けてもらうことは最初からできません。
そんな思いを知らなければならないのです。
誰かに頼る生き方を止めることです。
何でもいいから、自分でやるのです。
食べることも、着ることも。地域の中で生き抜くことも。

孤独と思うのは、どんな時でしょう。
人の助けが欲しいけれど、得られない時でしょうか。
自分の思いを伝えられない時でしょうか。

組織とつながりを断つ時は、不安ですし孤独感がよぎります。
でも、いつかは自分が望まなくてもそうなるのです。
だったら、覚悟を決めなければなりません。
自分にとって、大事なものとは何なのか。
家族であれば、早く向き合うことです。
想いを話すことです。友人がいれば相談しましょう。
話すことは、自分の考えを整理することにもなります。
書くこともそうです。

私は、日々怖れています。
不安があります。
今日も生きていけるだろうか。
明日のことは、さらに不安です。
どうしたら良いのでしょう。
これといった妙案はなさそうです。
だから、不安なのです。未知の世界なのでしょう。

今日の延長が、明日につながっていると確信できないのです。
体験したことには、強いのです。未知のことには弱いのです。
孤独になる原因は、そこにあるようです。
仕方がありません。未知は、未体験です。

これまでのように、一日を大切にそして少し未来を考えて行動するしかないようです。
明日は、今日の延長ではないのです。今日があり、明日があるのです。

2015年3月11日
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体験が経験に

2015-03-11 03:01:02 | プロジェクトエンジニアー

組織を離れるとなると不安になるのが常です。

初めて会社に入った年に、プラント図面を描きました。
自分の図面が、建築図になっていました。
建築家と打ち合わせをしました。

何もかもしらないことばかりでした。
自分が描いた図面が、建築図になって再現されていました。
正直、良かったのかと怖くなりました。
プラントの設計者として、扱っていただけました。

今でも、自分が引いた構想や図面がどんどん具体化していきます。
建築、空調、電気そしてプロセスの専門家と相談します。
皆さん年下です。専門家らしく、質問も鋭いのです。
すらすらと説明します。

知ってることだけを話します。解らないことは、相談します。
チームワークに徹するのです。若い人たちは、どんどん知恵を出してくれます。
会社の枠を越えて協力して頂けます。いつから、こんなやり方になったのでしょう。
若い時は、知らないことを隠していました。今は、すべてオープンです。
一つの目的のためには、私が知らないことなど、ほんの小さなことなのです。
図面は、どんどん仕上がっていきます。

プロジェクトの胆を見抜くのも早くなりました。
工場のボトルネック(採算性に難あり)を探す手法も会得できました。
オリジナルのように見えますが、どこかの誰かに教わったのです。
誰にも相談しないで、ソリューションを探します。
溜めこんだ知恵の引き出しをひっくり返しながら考えます。
肉付けの部分で相談します。相談が気にならなくなりました。
知らないことは知らないのです。相談した後は、知ったことになるのです。
若い人たちとプロジェクトについて話します。
種明かしを積極的にします。隠す必要はないのです。
プロジェクトの進め方、心構えについてもどんどん話します。
かつて失敗した多くの逸話も、笑い話に変えながら伝えます。

楽しいことなのです。
しかし、身体がついていかなくなりました。
集中できる時間も短くなりました。
でも、まだまだ出来るようです。
一日ずつの積み重ねのような日々です。
若い時より、さらに一歩ずつの感があります。
正しいと思う方向に進むだけです。
速度は遅くなりましたが、確実になりました。

プロジェクトに関する話は、淀みなく出てきます。
女の話は、からきし苦手です。

何事も体験することで、経験になります。
若い人には、体験が必要です。
その機会をいっぱい作るのが、私の役目です。

2015年3月11日
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