goo blog サービス終了のお知らせ 

故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

体験が経験に

2015-03-11 03:01:02 | プロジェクトエンジニアー

組織を離れるとなると不安になるのが常です。

初めて会社に入った年に、プラント図面を描きました。
自分の図面が、建築図になっていました。
建築家と打ち合わせをしました。

何もかもしらないことばかりでした。
自分が描いた図面が、建築図になって再現されていました。
正直、良かったのかと怖くなりました。
プラントの設計者として、扱っていただけました。

今でも、自分が引いた構想や図面がどんどん具体化していきます。
建築、空調、電気そしてプロセスの専門家と相談します。
皆さん年下です。専門家らしく、質問も鋭いのです。
すらすらと説明します。

知ってることだけを話します。解らないことは、相談します。
チームワークに徹するのです。若い人たちは、どんどん知恵を出してくれます。
会社の枠を越えて協力して頂けます。いつから、こんなやり方になったのでしょう。
若い時は、知らないことを隠していました。今は、すべてオープンです。
一つの目的のためには、私が知らないことなど、ほんの小さなことなのです。
図面は、どんどん仕上がっていきます。

プロジェクトの胆を見抜くのも早くなりました。
工場のボトルネック(採算性に難あり)を探す手法も会得できました。
オリジナルのように見えますが、どこかの誰かに教わったのです。
誰にも相談しないで、ソリューションを探します。
溜めこんだ知恵の引き出しをひっくり返しながら考えます。
肉付けの部分で相談します。相談が気にならなくなりました。
知らないことは知らないのです。相談した後は、知ったことになるのです。
若い人たちとプロジェクトについて話します。
種明かしを積極的にします。隠す必要はないのです。
プロジェクトの進め方、心構えについてもどんどん話します。
かつて失敗した多くの逸話も、笑い話に変えながら伝えます。

楽しいことなのです。
しかし、身体がついていかなくなりました。
集中できる時間も短くなりました。
でも、まだまだ出来るようです。
一日ずつの積み重ねのような日々です。
若い時より、さらに一歩ずつの感があります。
正しいと思う方向に進むだけです。
速度は遅くなりましたが、確実になりました。

プロジェクトに関する話は、淀みなく出てきます。
女の話は、からきし苦手です。

何事も体験することで、経験になります。
若い人には、体験が必要です。
その機会をいっぱい作るのが、私の役目です。

2015年3月11日
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 空き家が気になる | トップ | 生まれた時から一人 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

プロジェクトエンジニアー」カテゴリの最新記事