皆さんは、人と話す時どのポシションが落ち着きますか。
前ですか、後ろですかそれとも斜めですか。
下からですか。上からですか。
後ろは親しすぎるようだし、下からは甘えるようだし、
前だと緊張します。
私は、斜めからやや少し距離があったほうが落ち着きます。
女の人の正面から話すのは一番苦手です。
どきどきします。
ある人の顔を描くとき、一番印象に残ったパーツから描き始めます。
その人が一番良く使うことばを気に留めます。
「ちょっと」、「あの」とか「ないですか」、「あかん」であったりします。
引っかかる印象を大事にします。
悪い癖ですが、この人の人物像を瞬時に作り上げてしまうのです。
普段からこんな感じで困らせているんじゃないかと勝手に思ってしまうのです。
私が好きな女優さんの決め手は、横顔です。
正面ではなく横顔です。
彫りが深いのではなく、厚みを観察します。
美しさの要因はここにある。やっぱりな。という感じです。
正面は、造れるような気がするのです。
横から見て、薄いと感じたら冷めていきます。
人の印象は、話す時に感じる「間」に凝縮されます。
早口でも、温かい人だな。ゆっくりでもきついな。とか。
すべての空気と一緒に吸い込みます。
私のフィルターに引っかかったものが印象です。
人と会うのは、好きです。
今日は、どんな表情をするのかな。
自分の中に蓄積された過去の印象と違うことを発見したいのです。
買い物の時に、レジに並び終わった後にいつも、「ありがとう。」と言います。
反応は十人十色です。
年配の方で、「こちらこそ、ありがとう。」と言われる方がいらっしゃいました。
もう一度、その方の方を見ます。そして笑顔が自然と出てきます。
そして、目でもう一度感謝するのです。
今日も、怪物のような人の群れに会うのです。
魑魅魍魎(ちみもうりょう。山の怪物や川の怪物)達との時が流れて行きます。
2015年3月28日