自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

「コットン紙,できませんか」(12)

2021-05-12 | 野草紙

今回は追加版です。

これまでときどきやって来た,いたって簡単な紙漉き方法でコットン紙を漉きました。その方法は漉き舟(バット)なしに漉くというもの。水平な面があれば,コンクリート面のうえでも石の上でも大丈夫。ただし,そこにはある仕掛けがあります。それは粘剤を多めに使うことです。水なしでも,枠があれば紙料が均一に広がります。水切りに多少時間がかかるのでムラのない紙が漉けるというわけです。

下写真がセットし終わったところです。

 

木枠内にコットン100%の紙料を注ぎ込みました。水がゆっくり滴り落ちます。紙料は均一に広がっているのがわかります。

 

木枠を外しました。このまま斜めに立てかけておくと水は自然に流れ落ちます。

 

コットン90%・コウゾ10%の紙料も同じようにして湿紙にしました。水切りは板でなく,プラスチックを使用。これも簡易法のうちです。

 

立てかけておいて乾けば完成! 先に書いたとおり,はじめは日なた,あとは日陰で乾かします。しばらく経ってから,コットン100%の湿紙を透かしてみると……。繊維は均一です。

 


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