カメムシの吸蜜行動は,昼間もときどき見かけましたが,夜ほど多くはありませんでした。
暗くなると,カメムシが増えました。目立つほどという感じではありません。よくよく探すとあちこちに点在するように,といった感じです。
アカヒメヘリカメムシでしょうか。口吻をぐっと突き刺していました。からだの大きさからすれば,蜜は,汲めども汲めどもなくならないでしょう。
カスミカメムシ科のカメムシです。コアオカスミカメか,ヒメアオナガカスミカメあたりでしょうか。花の大きさとからだを比べると,カメムシがどんなに小さいか,わかります。口吻を突き立てて,吸蜜に集中している模様です。
トリミングしてみると,無数の短めの毛がからだを覆っています。複眼は透明感があります。
クモヘリカメムシらしいカメムシもいました。夜露を浴びながら,吸蜜に勤しんでいました。アメンボを連想させる体形です。からだは緑,翅は黒褐色,すらりと伸びた触角を持っています。イネ科植物から吸汁するということで,害虫に指定されているとか。
チャバネアオカメムシです。前翅が茶色。それによって,この名が与えられたとか。複眼は赤茶色。まことに,鮮やかな色合いをしています。昼間こんなところにいたら,目立つことでしょう。それは天敵にとって願ってもない話なのでしょうが。
ガもカメムシも,夜に強そうです。棲み分けがじつにうまくいっているようにみえます。白菊の花を訪れる昆虫たちの物語には,数え切れないストーリーが詰め込まれているようです。