自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

白菊の夜(後)

2013-12-06 | 昆虫

カメムシの吸蜜行動は,昼間もときどき見かけましたが,夜ほど多くはありませんでした。

暗くなると,カメムシが増えました。目立つほどという感じではありません。よくよく探すとあちこちに点在するように,といった感じです。

アカヒメヘリカメムシでしょうか。口吻をぐっと突き刺していました。からだの大きさからすれば,蜜は,汲めども汲めどもなくならないでしょう。 

 

カスミカメムシ科のカメムシです。コアオカスミカメか,ヒメアオナガカスミカメあたりでしょうか。花の大きさとからだを比べると,カメムシがどんなに小さいか,わかります。口吻を突き立てて,吸蜜に集中している模様です。

 

トリミングしてみると,無数の短めの毛がからだを覆っています。複眼は透明感があります。 

 

クモヘリカメムシらしいカメムシもいました。夜露を浴びながら,吸蜜に勤しんでいました。アメンボを連想させる体形です。からだは緑,翅は黒褐色,すらりと伸びた触角を持っています。イネ科植物から吸汁するということで,害虫に指定されているとか。

 

チャバネアオカメムシです。前翅が茶色。それによって,この名が与えられたとか。複眼は赤茶色。まことに,鮮やかな色合いをしています。昼間こんなところにいたら,目立つことでしょう。それは天敵にとって願ってもない話なのでしょうが。

  

ガもカメムシも,夜に強そうです。棲み分けがじつにうまくいっているようにみえます。白菊の花を訪れる昆虫たちの物語には,数え切れないストーリーが詰め込まれているようです。

 


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