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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アゲハの卵と寄生バチ“キイロタマゴバチ”

2019-05-31 | アゲハ(ナミアゲハ)

アゲハの卵を観察していると,ときに異変を目にすることがあります。真っ黒になったまま孵化を迎えない例,変色したまま孵化しない例,幼虫の姿が見えているのに孵化しないままに終わる例,小さな穴が開いて何者かが出て行ったような例,こじ開けたような穴の開いた例,などが挙げられます。

これは無残な姿です。

 

 

内部奥に黄色い殻のようなものが見えます。何者かがかかわったはずです。

 

外敵や病気も含め,卵に降りかかった災難はたくさんあるでしょう。卵の段階でも,いのちが奪われる例はかなりの率で発生しているにちがいありません。そんな中から,本記事では初めて撮影に成功した例をご紹介しましょう。

卵の中に,細長いボール状のものが数個見られます。幼虫なのかもしれません。いかにもハチに寄生されている感じです。

 

 

数日後。まん丸い穴が一つ開いていました。そして,褐色の液体はわずかに付着。

 

しばらく見ていると,中でしきりに動き回るものが確認できました。穴のところにやって来ると,はっきり。しかし,この時点では正体はまったくわかりません。

 

これが間もなく出て来ました。正体はキイロタマゴバチでした。その様子は次回記事にします。

 

 


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