畑の上を集団で盛んに飛び回っているトンボがいます。ウスバキトンボです。漢字で書くと“薄羽黄蜻蛉”。ずっとずっと飛んでいて,いつになったら休むのかなと思ってしまうくらいなのです。
この個体を一匹捕獲。顔写真を撮ってみました。といっても,そう簡単にはいきません。しきりに動くからです。こういうトンボは相当辛抱して,撮影の瞬間を待たなくてはなりません。瞬間といっても,20~30秒くらいは静止していないとうまくいきません。忍耐,忍耐といったところです。
動き回った直後なので,埃が付着しています。複眼は個眼の数といい,その並び方といい,とにかく驚異的な雰囲気です。
複眼の埃をできるだけ取り去って容器に入れ直しました。そうしてから撮影。うまく行けばよいのですが,たいへん,たいへん。下写真はまあまあうまくいったかなというコマです。
トンボの複眼の様子は種ごとに異なっていて,なかなか味わい深いものです。