山麓ではミツバツツジがあちこちで咲き出しました。花の色はこの季節,この花のシンボルです。
毎年,どんな訪花昆虫にお目にかかれるのかたのしみにしています。先日見かけたのがオドリバエのなかまです。花の奥に入って蜜を吸っていました。
この体型で送受粉にはあまり貢献していなさそう。蕊先にはまったくからだが触れていません。ことばはよくありませんが,“蜜泥棒”といったところでしょうか。
お気に入りの栄養が蜜源のほかにもあるようです。
山林のあちこちで花が咲いているのは種子があちこちに運ばれた結果です。一つの花が結実しても無数の種子ができます。それが水などに流されて一定の場所に落ち着きます。ほんの一個の種子でさえ,うまく芽生えて成長すれば一株の親木になります。
そんな自然の営みが山麓に見えます。