ヤマトシジミの卵が付いたカタバミの茎を水に挿していると,やがて色が変わり始めました。すこし灰色っぽくなってきたのです(下写真の左側の卵)。直径0.55mmの世界の出来事です。
真横から見た画像を部分拡大してみると……。たしかに灰色がかっています。
それで,もっと置いておいて,いったいどんなふうに変化していくのだろうか,できれば幼虫が出てくるまで追ってみたいな,と思いました。理想的なのは双眼実体顕微鏡ででも観察しながら撮影することですが,そんな重宝なものは持ち合わせていません。それで,ルーペで眼を凝らすしかありません。すこしの変化をも見逃さないように注意深く,注意深く。
ところが,翌日,見るともう孵化済み! あ~あ,残念!
幼虫の体長は1mm弱。それでも,からだを覆う長い毛がはっきりわかります。これが卵から出てくる場面が見たかったですね。