自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

タンポポを訪れた昆虫(その11)

2013-04-30 | 昆虫と花

春の野には,黄色の花が咲き乱れています。黄色はハチやチョウを招く色です。チョウは赤色が認識できず,したがって赤色の花には無頓着だといわれています。黄色は大好きな色というわけです。

菜の花に来るチョウを見ていると,大好物だとよくわかります。タンポポもそうです。わたしが耕作している畑にはタンポポがたくさん入り込んでいます。毎春,その根を掘り起こして乾燥させ,タンポポコーヒーを作るのをたのしみにしています。

この畑のすぐ近くにある田で,専業農家のMさんがキャベツをたくさん栽培される年があります。そのときは,そこからチョウがどっさり飛んで来て,タンポポの蜜を吸う光景が途切れません。

さて,モンシロチョウがあまり飛んでいない,つまり目に付かない野にタンポポがどっさり咲いている場合はどうなのでしょう。モンシロチョウは花から花へと飛び回ってどんどん蜜を吸うのでしょうか。試しに観察していると,実に適当な飛び方をするのがわかります。花の蜜に執着していないようにしか見えません。

もしかすると,もう満腹だからかもしれません。チョウは贅沢だといえば,そのとおりなのかも,です。

昆虫を観察しながら,昆虫の目で自然をみようとするのはいつもたのしいものです。 

 


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