自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

今,クロアゲハの幼虫(また)

2014-01-22 | クロアゲハ

1月11日(土)。残った終齢幼虫は2個体でしたが,ついこの間,このうちの一つが死にました。自然死です。やはり,寒さが身に応えたのだと思われます。

残りは1個体。アゲハの幼虫と時期を同じくして,飼育箱の蓋裏側に移動してきました。この幼虫もまた,前蛹期を迎えたのだろうと思われます。


ただ,他の蛹や,羽化後の殻があって,糸を出しているのかどうか,よくわかりません。

1月12日(日)。わたしが蓋を動かしたためかわかりませんが,朝,幼虫が横に移動していました。そして,夜見ると,飼育箱の底にいました。もしかすると,落下したのかもしれません。そこにいるものの,まだからだは立つ元気さがありました。

1月14日(火)。朝見ると,同じところで弱々しくからだを横たえていました。尾端からは絹糸がモサモサッと伸びていました。夜もまた色,様子ともに変化は感じられません(下写真)。

 


ところが,部屋を暖かくして写真を撮っていると,なんと歩き始めたのです。じつに頼りなげですが。やはり寒さが動きを鈍らせていたようです。これでは,今の段階がどの辺りなのかちょっとわからなくなりそうです。

そんなことを思いながら,拡大写真を撮りました。頭部矢印のところに,アンテナとそこから生えている機械感覚毛が見えます。これは触覚刺激を感じる器官です。なお,頭部に付いている粉は埃です。

 
これをトリミングしてみましょう。機械感覚毛の根元には感覚細胞がたくさん集まっています。感覚毛はソケット形式のアンテナから生えていて,それが縦横に動くようになっています。その動きが感覚細胞でキャッチされ,神経回路を通して信号が脳に伝達されるのです。


接写の世界は,次々に新たな知見を届けてくれます。 

 


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