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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

コムギとナナホシテントウと

2017-05-27 | 生物

間もなく季節は麦秋。田ではムギが色づきかけました。穂を見ているうちに目にとまったのがナナホシテントウの幼虫や成虫。ふしぎにも,あちこち,そこかしこにいるのです。

 



成虫と幼虫がお隣り同士で。



蛹ですが,……。 



おやおや,これはどうしたのでしょう。蛹になった途端に何かに襲われたのでしょうか。うまく蛹化しなかったようです。

 

ナナホシテントウを見かけるということは捕食対象のアブラムシがいることを物語っています。アブラムシは麦の葉汁を吸って枯らす,農家にとってはやっかいな害虫なのです。つまり,テントウムシは益虫というわけです。

生態系はテントウムシで完結するわけではありません。テントウムシはカエルやヘビに捕食されます。カエルやヘビは鳥が狙っています。田舎ではサギ類が田にいる風景は日常的です。



生きものは他の生きものとの関係,つながりの中で考えていかなくては生態系が見えてきません。コムギのいのちから始まり,アブラムシのいのちが鳥のそれに収れんしていくとは大きな話です。

 


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