週に何回か,子どもの登校を見守る安全パトロールをしています。
5月。朝,子らの通学に同伴して通学路を歩いているときのことでした。「ケーン,ケーン!」。甲高い鳥の鳴き声が向こうの山裾の方から響いてきました。キジの鳴き声です。わたしの住むむらでキジを見かけることはあまりありません。声がした方を見て,キジの居場所を探しました。
すると,山裾近くの畔にその姿がありました。子どもたちにそのことを伝えました。距離にして100m以上あります。そしてわたしは持っていたコンデジをとりあえず撮ってみました。キジが歩いてその近くを移動。
子どもたちは初め見つけることができないようでしたが,目が慣れて黒っぽい影を認めました。そしてこんなことを言ったのです。「桃太郎の話でしか知らなかった。ここにもいるんやな」「初めて見たなあ」と。
あとで合流した一人のお母さんにこのことを伝えました。するとこんなふうに話されました。「わたしも見たことがありません。どんな大きさなのですか」「自動車を利用して暮らしていたら,目がそんなところに向きませんね。びっくりしました。今日は一日よいことがありそうです」。
コンデジの画像にはかすかに姿が写っているだけでした。止むを得ません。
話は飛びますが,4月隣り町の田園地帯を走っていたら,比較的近くでキジを見かけました。そこは麦畑です。自動車を停めてとりあえず写真に収めました。その写真が以下のものです。
こちらにはまったく無頓着のよう。
たぶん,この地域ではヒトと共生しているのでしょう。びっくり風景でした。