5月8日(木)。午後10時。今季第一号の幼虫誕生。孵化直後の幼虫を見つけました。卵から出て,静かに休んでいました。このからだが,すぐ前までこの卵に入っていたとは想像できない程の大きさです。
すぐ近くの葉に付いた卵を見ると,誕生が近い個体がありました。中がわずかに黒っぽく見えます。
5月9日(金)。午前8時。孵化直後の初齢幼虫を見た昨夜から,10時間後のこと。幼虫は殻を食べていました。ふつうの場合,孵化直後に食べかけます。それと比べると,ずいぶんゆっくりしています。食べ始めた頃のようで,あまり減っていません。
しばらく観察していると,急にからだの向きを変えて上側に向かいました。
殻を食べるのを止めたようで,そのまま上に歩いて行ってしまいました。
あとには,殻がポツンと取り残されました。こんなふうに残るのはけっして珍しくはありませんが,なんともあっさりと殻を放棄したものです。
いのちの変化は,同じ種でも多様だということです。