自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その302)

2014-05-17 | ジャコウアゲハ

5月8日(木)。午後10時。今季第一号の幼虫誕生。孵化直後の幼虫を見つけました。卵から出て,静かに休んでいました。このからだが,すぐ前までこの卵に入っていたとは想像できない程の大きさです。


すぐ近くの葉に付いた卵を見ると,誕生が近い個体がありました。中がわずかに黒っぽく見えます。


5月9日(金)。午前8時。孵化直後の初齢幼虫を見た昨夜から,10時間後のこと。幼虫は殻を食べていました。ふつうの場合,孵化直後に食べかけます。それと比べると,ずいぶんゆっくりしています。食べ始めた頃のようで,あまり減っていません。 


しばらく観察していると,急にからだの向きを変えて上側に向かいました。


殻を食べるのを止めたようで,そのまま上に歩いて行ってしまいました。


あとには,殻がポツンと取り残されました。こんなふうに残るのはけっして珍しくはありませんが,なんともあっさりと殻を放棄したものです。


いのちの変化は,同じ種でも多様だということです。 

 


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