1月22日(月)。穏やかに晴れたこの日,風はほとんどなし。隣地でタンポポの花を見ながら,訪花昆虫を探しました。タンポポはセイヨウタンポポです。このタンポポは無性生殖で結実するのですが,昆虫の助けも借りて有性生殖を行うこともあります。こちらの方が遺伝子を多様に残すのに好都合なのははっきりしています。
そのタンポポに,ツマグロキンバエが数匹来ていました。寒い冬の頑張り屋さんです。
「タンポポの花で顔写真は撮れないだろうか」。ふとそんな思いが浮かびました。林立する蕊に頭を突っ込んで吸蜜するのですから,その行動中は無理です。「しかし,頭を上げるときがあるのではないか」と思ったのです。それでしばらく撮影を続けてみました。この個体はメスです。
蕊の隙間からかろうじて頭部が見えました。
花の外に出て来ました! またとない瞬間!
カメラの位置を変えるわけにはいかず,シャッターを切りました。からだには花粉が付着しています。
これだけ撮れるとうれしくなります。チャンスがあれば真正面,全身を狙って撮りたいですね。