飛ぶ昆虫を撮るのは,わたしのテーマの一つです。
ショウジョウトンボは数はとても少ないのですが,幸い市内の池に生息しています。そこで三脚を据えて撮ると,何枚かはなんとか撮れそう。
水面から突き出た枯れ枝を居場所にして発着を繰り返しています。こういうときはタイミングさえ合えば,かなり高い確率で撮れる気がします。飛び立ったトンボが戻って来るときは,その確率が高くなります。必ずそこに戻って来るので,その瞬間を待っていさえすればよいからです。
ただ,頭部にピントが合うことがたいせつです。
スピードを急に落として枝先に着地。翅のしなやかな曲がりがその雰囲気を伝えています。
これは急発進。こういうときはどちらの方向に飛び出すか,予測は困難。
これは,向こう向きに発進してから右に旋回した場面です。
発着をじっと待っている時間はのどかです。辛抱がいります。という事情はこれまで。じつはこの日,ある作戦を立ててこの瞬間をとらえることにしました。それは釣り竿を手にして,その先を枯れ枝の水面付近に軽ーく触れ揺すります。実際,トンボはその度に発着を繰り返しました。この作戦は見事に成功!
これからの撮影の幅が広がりそうです。