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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'21昆虫の頭・顔 ~続 ヒカゲチョウ~

2021-01-18 | 昆虫

昆虫にとって目は,環境を認識するための最大の器官。それを,手持ちのカメラを使ってふつうに接写できる最大倍率で撮ることに。

複眼に生えている微細毛の生え方がすこしわかります。生える密度は均一のように見えます。

 

ざっと1mmの視野を写していると考えてください。正面にあるはずの毛が見えないのは,こちらに向かって生えているために小さな点としか見えないからです。実際はどの部分にも均一に生えているのです。その証拠に,周囲の毛は外側に向かって倒れたように写っています。個眼の並び方もよくわかります。

 

一見毛が視界を遮るような気がしますが,見え方はわたしたちの目が立体視できるのとまるでちがっています。そのためにその程度に毛が生えていても視覚には一向に差し障りなし,といいます。それよりも,水滴や埃から目を守る方がよほど大事だということなのでしょう。からだ全体を覆う毛と同じ意味をもっていると考えてよさそうです。