自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ロウバイと昆虫(2)

2021-01-15 | ロウバイ

1月15日(金)。風がなく,穏やかな一日でした。3月下旬並みの気候だとか。最高気温は14.8℃。

今開いているロウバイは二輪。昆虫は来ていないかなと思い,見に行くと……。なんとクロヒラタアブが! 急いで,そして用心して近寄りました。しかし,今の時期のヒラタアブはさらに用心深いようで,わたしの気配を感じたのでしょうか。すぐに飛び去ったので撮影できず。残念!

とそのとき,偶然もう一つの花にやって来たのがハエのなかま。ラッキー! カメラを寄せながら撮影。

 

さらにそっと近寄りながらシャッターを押しました。「からだに,何かの花粉が付着している!」。一瞬そう思ってうれしくなった途端に!

 

「あっ!」。パッと去ってしまったのです。たぶんわたしの気配を感じたのでしょう。これからは相当に慎重に観察しなくては。

夜,朝刊を見直していると,ソシンロウバイの開花についての地域記事がありました。タイトルは「冬の香気」。そのまま引用します。

○○市の○○公園の「四季の庭」の散策路沿いで,冬の花,ソシンロウバイが咲き始めた。枝に密集するつぼみが日に日にほころび,うつむき加減に開いた淡いレモン色の花が甘酸っぱい香りを漂わせている/ソシンロウバイは,すべすべ,つやつやして,ろう細工のような光沢を放つ。半透明の花は,冬の陽光を一身に吸い込んで輝いている。

客観的事実を報道することが新聞記事のいのちなのですが,“香気”の内容がじつに人間本位です。ロウバイの花はだれのために,何のために咲いているのかな。ベテラン記者氏の記事としてはもっと味付けをしてほしいところ。「芳香に誘われて訪れた昆虫の姿も見られる」ぐらいはあってほしいなあ。