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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの実が鈴生り

2013-06-25 | ジャガイモ

ジャガイモの収穫の時期が近づきました。

今年は雨が少なかったので,イモの出来具合は芳しくないという声を度々聞きます。我が家,それとわたしが担当している親子栽培体験農園ではどうか,気になりながら,たのしみでもあります。

さて,3月に栽培体験農園でイモを植え付けるとき,わたしはジャガイモの花と実の話題に触れました。というのは,いつも関心を向けてきたからなのですが,単に栽培をするだけでなく豆知識を提供するのも体験のおもしろさではないかと考えたからなのです。ついでに,児童書『じゃがいもの花と実』(板倉聖宣著),『ジャガイモ畑の一年間 ~花と実とタネをもとめて~』(奥山久著)を紹介しておきました。

そんな背景があって今年もまた,ジャガイモ畑を見るたびに少し実を探してみました。しかし,一向に目にはしませんでした。ところが,つい先日,思いがけないところでたくさんの実を発見したのです。

場所は近所の知人宅。道端の小さな菜園です。見つけたとき,「こんなところにあるのか!」とびっくり。それほど目立たないかたちで,ぶら下がっていました。 しかし,立派に“鈴生り”といったふうなのです。地面近くに位置しているので,大抵の人にはわからないでしょう。

「今年も出合えたか!」。そんな気持ちがして,うれしくなりました。

体験栽培園の収穫時には,この話をして皆さんをびっくりさせたいと,今からわくわくしています。

 


ジャコウアゲハ観察記(その236)

2013-06-25 | ジャコウアゲハ

6月22日(土)。早朝,植木鉢に挿した竹で一個体が前蛹になって湾曲していました。まだ臭角がしっかり出るので,なって間もないようです。

夕方,勤務を終えて帰宅。たなたま植木鉢のウマノスズクサを見ていて,卵を発見しました。葉の裏にも,表にも,茎にも産み付けていました。

さらに,木にも!

三つある鉢のどれにも産んでいました。我が家を訪れたジャコウアゲハがいるのです。

昨日は雨だったので,産卵はこの日22日になされたと考えていいでしょう。卵から成虫になる生活環を一サイクルと考えると,今日まさに二サイクル目が始まったといえます。つまり,二化の始まり日です。

一回目は4月中旬から始まりました。二サイクル目は,早い個体で7月中には終わるでしょう。この分でいけば,わたしたちの地方では多い場合で四化までいきそうです。それを確認しようと思います。

ウマノスズクサがまた復活してきました。ありがたいことです。 

 


ツマグロヒョウモンと再会

2013-06-25 | ツマグロヒョウモン

今春は,ツマグロヒョウモンをほとんど見かけませんでした。「どうしたのかな」と思っていた矢先,幼虫と再会したというわけです。それにちなんだ話をしましょう。

先頃,勤務施設で,プランターに植えたパンジーをサルビアに植え替える作業をしているときでした。パンジーを引き抜いたとき,幼虫が地面に落ちたのです。「あれっ!? こんなところに幼虫がいたんか」とびっくり。それでパンジーを見ると,他にも幼虫がいました。「あれあれっ? まだいたのか」と,またびっくり。さらに探せば,まだまだ見つかりました。ほんとうに驚きました。

わたしが気づかなかっただけで,ツマグロヒョウモンはちゃんと訪れていたのです。

いくつかの株を残しておき,そこに幼虫をのせました。これで,ほとんどの個体が蛹になるでしょう。

そんな作業をしていると,近くの保育園の子どもたちが引率されて散歩に出かけるようで,傍を通りかかりました。「おはようございます!」。声を揃えて元気にあいさつをしてくれました。「はい,よい子の皆さん,おはようございます」。そうわたしは返して,そうして幼虫を見せました。

みんなびっくり。引率の先生方も目をパチクリ。進んで触ろうとする子もいました。怖がる子もいました。

「もうすぐこれがチョウチョになって,飛び回るんだよ」と話しておきました。「また,見に来るよ」と言って,子らは向こうへ行きました。

さて,せっかく幼虫と再会したのですから,わたしとしてはこれを絶好の機会にしないわけにはいきません。できれば去年よりも,もっときちんと成長を見届けたいという気持ちが沸々と湧いてきました。それで,建物内に簡単に持ち込めるよう素焼きの植木鉢にパンジーを残して,そこに幼虫をおいておくことにしました。