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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その208)

2013-05-10 | ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハが庭で食草ウマノスズクサを探し求める様子を書いておきます。

繰り返しますが,アゲハ(メス)は目で食草を見つけるわけではないという点がポイントです。あくまで,前肢の触覚毛を使うということを念頭に置いて,その動きを見ている実態がとじつによくわかってきます。と同時に,アゲハの気持ちが,です。

食草を手当たり次第に確認するのですから,草に触らなくてはなりません。それで,草が生えている辺りをすれすれに飛びます。適当に素早く,適当にゆっくりと。 

庭には,とにかくいろんな雑草が生えています。カラスノエンドウ,ホトケノザ,ハコベ,ドクダミ,……。それをいちいち確認していきます。スイセンやクレマチス,そんな花壇の葉も。さらには,タケやサザンカ,レモン,ボケ,ツゲ,マンサクといった木本植物も対象になります。 

引いて乾かしている草にだって,近寄って確認しようとします。とにかく多岐にわたっています。 

ずっと見ていると,低空飛行が得意だなあとつくづく感じます。

草がすこしでもあれば,そこを目がけていきます。溝に生えた草にだって。草は,たぶんですが,色で見分けているのではないでしょうか。 わたしたちが見る緑を,共通のシグナルとして感知できているにちがいありません。

アゲハは子孫を残すのに必死なのだなと納得できます。

おしまいに,ついで話を一つ。ウマノスズクサのことなのですが,わたしたち人間の嗅覚でその存在がかすかに感じとれます。確かに,です。特有の匂いが鼻に漂ってきます。葉を手で触っていると,手にも匂いが付きます。このことについてきちんと書いてある記事を読んだことはありません。なぜなのか,ふしぎです。

 


東海道三宿を歩く旅

2013-05-10 | 旅行

連休の一日の話です。この日は快晴。市内有志が実行委員会を組織して行われてきた恒例行事『新緑のファミリーハイク』が行われました。今回で13回目を数えるそうですが,わたしは妻と初めて参加。参加者は実行委員を含め180人。バスは4台。

行き先は東海道五十三次「土山・坂下・関宿」三宿で,11kmを歩くという内容です。場所は鈴鹿峠を挟んだ山間部。

心地よい風が吹いて,適度に汗をかいて,いくつかの名所を訪ねて,といった感じで快適なハイキング日となりました。

以下,こころに残った風景,生物関係を中心に写真報告をしましょう。

土山宿で見かけた特異な瓦屋根。屋根自体が曲線を描いて造られており,雨が緩やかに一方向に流れていくようです。 

日本茶の産地です。茶畑が続きます。 

山中の鈴鹿峠を歩くと,杉林にはマムシグサがたくさん。 

坂下宿で,放棄された茶畑を見ました。枝が伸び放題。 

アケビの花が咲く季節です。 

坂下宿を過ぎて国道1号線沿いを歩いていると,シロバナタンポポが咲いていました。ほとんどはセイヨウタンポポでした。 

関宿は伝統的な町並み保存に努めているところです。伝統を重んじる風景が軒先にも広がっています。 

実行委員の皆さんは,この日までに少なくとも二度は下見に訪れていらっしゃるとか。三度の方もあるそうです。たのしいからこそできることでしょうが,人に快適なひとときをプレゼントするには並大抵な取組ではできそうもありません。感謝,感謝。