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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

お世話になります,2018年

2018-01-01 | 日記

新しい年,2018年が始まりました。快晴の,穏やかな朝を迎え,気がぐっと引き締まりました。この穏やかさが世の平和を告げていたらよいのですが……。皆様方にとっても穏やかな年になりますように。

早朝,地元神社に初詣で参拝。昨秋の超大型台風で倒壊した本殿に向かってむらの安泰を祈ったものの,再建にはなんと多難な道が待ち受けていることか。

 

朝の風景を撮って帰宅。

 

今年にかけるとくべつな決意があるわけではありませんが,それでも目標意識だけはいつだって失っちゃダめだなと自分にいい聞かせています。失うのは意欲の喪失であって,生きがいを見捨てることにつながります。

むらの高齢者のなかで,お手本のような方があります。間もなく96歳のおじいさん。毎月旅行に出かけ,毎日普通車を運転し,畑仕事に精を出していらっしゃいます。自動車は過日買い替えられた高級車。どこかでおもしろそうなイベントがあるとわかれば,カメラを手にそこを訪ねるという気持ちの若さには驚き入ります。

その姿を拝見していると,意欲は生きる張りだなあと痛感します。目標は意欲を持続させます。お手本に倣いつつ,張りを心地よく持続させたいなあ。

わたしはミュージアムづくりをたのしむほか,写真という表現道具をとおして,いのちとの出会いの一瞬一瞬をよりドラマチックに切り取りたいと思います。いのちをただ対象化するのでなく,それと同化して息遣いする気分に浸れたらなあ。この気持ち,昨年より強いです。

 

今年も,“自分ならでは”の開拓者精神を生きるエネルギーにしていくつもりです。2018年さん,よろしくね。そして,本ブログを訪れてくださっている皆様,引き続きお付き合いのほどをよろしくお願い申し上げます。

 


淡路へ研修で

2017-10-06 | 日記

わたしは,地域福祉関係のボランティア活動をしています。そういうこともあって昨日は,淡路島にある高齢者福祉施設を訪ね,研修しました。施設は聴覚障害者が入居する特別養護老人ホーム。全国で6カ所しかないそうです。

往復とも明石大橋を通りました。あいにくの曇りで,そのの景色は今一つ。

 

施設が掲げる基本理念は「ひとりひとりを大切に ともに生きる」こと。入所されている方4人から,人生のエッセンスのような体験談をお聞きして,たいへんショックを受けました。耳が健常者のように機能しないとか,障害を持っているからという事情が人生を大きく左右してきた過去,その経緯が生々しい事実として語られたのでした。

“共に生きる社会”はスローガンであってはいけません。内実をつくらなくては。この施設の運営の厳しさもまた伝わってきました。ついついここでも政治の貧困さを思いました。

帰路,サービスエリアに立ち寄りました。大橋を遠望すると……。晴れていたらきれいでしょう。 

 

花壇には花が植わっていて,よく見ると昆虫たちが集まっていました。

 

マリーゴールドのなかまには,オンブバッタが何匹も。

 

ツマグロキンバエもあちこちに。

 

ムラサキサルビアの花で,イチモンジセセリが長い口吻を優雅に伸ばして蜜を吸っていました。花のかたちと昆虫の関係が見える瞬間。

 

クマバチもやって来て,花の中を押し分ける感じで蜜を得ていました。

 

ミツバチだって負けてはいません。

 

羽音を立てて飛び回るのはホシホウジャク。

 

それらを獲物にしたくて,密かに待ち構えているがカマキリ。じっとしていて,動く気配なし。

 

花壇で繰り広げられる昆虫の世界にはストーリーが見えます。

充実した研修日になりました。

 


スゴイ! 稲光!

2017-08-18 | 日記

8月18日(金)。未明,雷鳴と稲光がすさまじいばかりでした。雷鳴は大きなものが来たら,その余韻がいつまでも残り,小さなものも尾を引いて続くといった感じ。とにかく,間断なく,鳴り続けたのです。稲光は1時間以上続いたでしょう。あまりの異常さにびっくりして遠くの景色を見ると,ずうっと向こうの方まで見渡せました。

それで,部屋から写真を撮ったらどんなふうになるのかなと思って撮りました。結果,ほんとうにびっくり。当たり前の結果ですが,驚きです。

下写真はけっして昼間ではありません。真っ暗な中で,一瞬光ったときに撮ったものです。数キロ向こうの山々が見えます。雲の様子もわかります。

 

一瞬暗くなって,国道を走る自動車のライトが写り込んでいます。 

 

その後もっと大きな稲光が来ました。光量オーバーで山が薄く見えるだけ。 

 

また暗くなって,そして小さな稲光がありました。 

 

今度は,とびっきりでっかい稲光が! これが夜とは思えない写り方です。 

 

雷の警報とともに,大雨洪水警報が発表されていました。聞くところによると,隣りの町では降水量が1時間当たり110mmに達したのだそうです。

 


サクラ,散りかけでも見事!

2017-04-13 | 日記

4月13日(木)。今年のサクラは開花がずいぶん遅くなりました。加えて,雨がよく降り,「これぞ,見頃!」という感じがしないまま,サクラの季節が過ぎていきます。なんだかもったいないと思い,通勤途中に見るソメイヨシノを,今日撮影しておきました。

小川の堤防で,サクラの老木が数本並んでいます。さすがの老木で,幹やら枝やらの張り具合がなんともいえぬ雰囲気を醸し出していました。それを一言でいえば,貫禄とか風格とかといった趣きです。ありきたりのことばですが,それ以上のことばは思い浮かびません。

 


近づいていきました。向こうを流れる川の水質がもっとよければ,一段と映える風景なのですが。


どっかと居座って,枝がわんさか出て,伸びて,……。花がちりちりっと付いているように見えます。


春の勢いのなかにありながら,ひと際異彩を放っています。ほわーっとした,大きなやさしさが見えます。花が散り始めていましたが,見事さはちっとも変わりません。 

 
こんなサクラをプレゼントしてくれた大自然に感謝。 

 


天体ショー❝アルデバラン食❞

2017-04-02 | 日記

4月1日(土)。月がおうし座の一等星アルデバランを隠す星食❝アルデバラン食❞が起こりました。わたしたちのミュージムでは,夕方から特別観望会を開催。たくさんの方に来ていただき,盛り上がりました。それにしても,4月の今はまだ寒いこと!  すぐ脇に設置されているアメダスの記録をあとで調べると,午後8時現在で7.1℃でした。 

月齢4.0。午後6時過ぎ,西の空高く月が傾きかけています。機器を設置して……。


レンズでとらえたアルデバランをスクリーンに映し出します。 

 
アルデバランが隠れる18時40分まで,星や星座を眺めてうっとり。ふだん見ることのない水星まで見えました。わたしの家の西側には山が迫り,日没直後に水星をみるなんてふだんは夢の,また夢。大感激でした。近くに火星も見えました。コンデジで撮ったので,見えにくくってごめんなさい。 

 
やがてアルデバランが一瞬のうちに月に隠されて,アルデバラン食が始まりました。そうして,出現時刻の19時50分まで姿が消えました。天体ショーの始まりです。

予想される位置に再びアルデバランが現れたとき,すうっと見えかけたのでびっくり。この星は65光年先にあり,大きさは太陽の直径の3.5倍。肉眼で見る月とはこれだけ大きさがちがうのに,実際は比べようもないほどの差! 


夜空は,いつもふしぎをいっぱい感じさせてくれます。 

 


フキノトウ。いいな,この苦味

2017-03-06 | 日記

啓蟄を迎え,どんどん春がそこここに匂い始めました。

公園で知人と話しているときに彼から出て来たことば。「木が春の色になりかけたなあ」。見ると,遠くのヤナギの枝がぽっぽっと黄緑っぽく着飾った感じです。まちがいなく芽ぐみ始めたのです。「ああ,いいなあ」。思わず呟いていました。ヤナギは冬の寒さとしっかり向き合ったからこそ,今を迎えることができたのです。

家の片隅で,フキノトウが地面からちょこんと頭を覗かせています。


なかには花を開き始めたものもあります。これも冬の寒さと対峙し,耐えたからこそ,今日を迎えることができたのです。


例年のように,簡単調理でこのいのちをありがたくいただくことにしました。

『春苦味,夏は酢の物,秋辛味,冬は油と合点して食え』 。この教えどおりの味が舌から伝わってきました。早春の味はまことに鮮烈。感謝。

新しい季節が訪れ,再び草やら虫やらに出合えます。いそがしくなります。それを思うとわくわくしてきます。

 


さらに積雪,びっくり

2017-01-16 | 日記

最強寒波の影響で,今日も降雪。朝,積雪量を計ると,昨日分と合わせて24cm。こんなに積もった記憶は近年ありません。仕事が休みだったので,雪模様をゆっくり記録しておきました。そんな中から,数枚アップします。

庭木がすっぽり雪に包まれて。まるでモノクロの世界。


昼近く,雪が止んで集落内を歩きました。タイヤの跡がずっと伸びて,そして雪の白さが輝いて。

 

 
青と白がどこまでも景色を引き立てて。

 


空と山と川が競演して,そして雪が主役で踏ん張って。 

 

 
白と青の間に家並みがあって。

 


そして,家の庭にメジロがやって来て、ひとしきりさえずって。 コンデジで,しかもデジタルズームで目いっぱいに拡大して撮影したので画質は今一つ。証拠程度に。

 

 
このあと,玄関をはじめ,自宅周りの雪かきで汗を流しました。たぶん,ずっとこころに残る一日になりそう。 

 


今日はトンド

2017-01-15 | 日記

1月15日(日)。お正月を締めくくるトンド行事の日でした。昨夜来の雪で15cmの積雪量。今冬最大の寒波の襲来です。


広場の周辺では雪かき作業が行われました。トンドでこんな雪とは,初めての経験でした。


みんなが集まったあと,室内でぜんざいがふるまわれ,恒例になっているビンゴゲーム大会が行われました。

そのあと,トンドに点火。例年どおり,わたしが火種をつくる担当。子どもの代表にその場で教授。採用した方法は火打ち式発火でした。雪が小休止状態の中,簡単に火が得られ,ホッとしました。子どもたちが持つトーチにこの火が移され,トンドに点火されました。


たくさんの人が見守る中,トンドの煙が高く上がっていきました。しかし,竹が湿っているため,いつものようには燃えず。


集落の住民一人ひとりに,そして集落全体にハッピーが訪れるように願うひとときとなりました。これで正月気分から完全卒業!

 


氷点下3.5℃下の霜

2017-01-07 | 日記

1月7日(土)。七草の日。最低気温3.5℃。今冬最低を記録しました。早朝,空は晴れ渡って,ぐっと冷え込んでいました。そんな朝はたいてい霜が降ります。今朝もそうでした。久し振りに霜を接写撮影しました。

土に付いた無数の規則正しい結晶。サイコロのよう。

 


リュウノヒゲの葉に付いた結晶。長いものも混ざっています。行儀よく並んでいます。 

 

 
カタバミの葉に,まばらに付いた結晶。小さくて,いろいろなかたちが混ざっています。

 

 
土に付いた,こんなに長い結晶。長いといってもミクロの世界の風景。

 


ビニルポットに付いた結晶。長いものが林立しています。成長段階で水分補給があったのです。 

 

 
これに朝日が当たって,きらきら光り始めました。白と黒の世界に,赤や青の色彩が生まれ始めました。

 

 
花壇で見かけた貝殻を見ると,ここにも結晶が。氷砂糖のようなかたちがどっさり。



結晶が成長する様子が観察できたらスゴイでしょうね,きっと。

 


春の七草摘み

2017-01-03 | 日記

午前中,交通安全祈願で三つ目の神社参拝に。境内では,もう梅の花がほころびかけていました。


   君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ  (光孝天皇) 

新春,野で摘む若菜に七草があります。摘んだ七草をお粥にして食し,無病息災を祈る伝統行事が七草粥。その日が近づいてきました。

わたしは例年この行事を,自分で摘んだ七草で行うのを習わしにしています。それは無病息災を祈る気持ちを持ち続けたいという点もあるのですが,それ以上に,自然の匂いをたっぷりかぎながら季節感と生活を結び付けておきたいという思いがあるからです。生の自然から遊離した思考,生の季節感を失った生活は,自然と人のつながりを考えるととても寂しいと思うのです。

午後,七草摘みに出かけました。黒大豆を収穫したあとの乾田には,野草がたっぷり生えています。背が低い草ばかりで,七草は容易に見つかります。

 
セリ(芹)。


ナズナ(薺)。 


ゴギョウ(御形)。 

 
ハコベ(繁縷)。これは畑で採集。

ホトケノザ(仏の座。コオニタビラコ)。

 


スズナ(菘。カブ)。これも畑で採集。

スズシロ (蘿蔔。ダイコン)。これも畑で。

さて,1月7日の朝,これらを調理して七草粥をいただくことにします。無病息災を祈りながら……。季節の匂いを感じながら……。