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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

サザンカと昆虫たち(5)~ツマグロキンバエ~

2023-01-18 | 昆虫と花

ツマグロキンバエはほんとうにたくましく生きていける昆虫です。冬でもあちこちで見かけます。これは蜜腺を舐めているのでしょうか。

 

花から花へ。葯を舐めています。

 

また次の花へ。

 

全身が見えたと思ったら,こんなに花粉まみれ。きっと満足していることでしょう。

 

また移動。この花ではオシベの根元辺りを舐めています。吻がぐーんと伸びています。

 

花がどっさり。蜜はもちろんたっぷり。サザンカは花弁でも,柱頭でも,ツマグロキンバエにその存在をアピール。ツマグロキンバエはうまく誘われて,サザンカの送受粉に貢献。

 


サザンカと昆虫たち(3)~クロヒラタアブ~

2023-01-16 | 昆虫と花

枯れて萎びた花弁に来たのはクロヒラタアブ。表面をペタペタと舐めています。

 

その姿勢のまま,上の方へ歩いて移動。今とばかりに咲き誇る花よりも魅力があるのでしょうか。

 

花から離れると,葉に着地。

 

翅を閉じてしばらくじっとしていました。

 

きっと花を巡っていたにちがいありません。

 


"魚露目"で見たサザンカとケブカクロバエ

2023-01-15 | 昆虫と花

オオハナアブを発見! カメラを近づけたら,パッと逃げられました。残念! 惜しい気持ちで近くの花を見て行くと,またケブカクロバエが。

 

数日後。またケブカクロバエを見かけました。今度は頭を突っ込んで吸蜜に勤しんでいます。「しめた! これは撮らなくちゃ」。とりあえず,遠景を入れて撮影。吻先が蜜腺に届いています。

 

しばらくその姿勢でいます。よほどおいしいのでしょう。わたしの気配は感じていません。それでもっと近づいて撮影。吻がしっかり写っています。からだに付着した花粉も確認できます。

 

色がくっきり。うれしいコマになりました。

 


サザンカと昆虫たち(2)~ケブカクロバエ(続)~

2023-01-09 | 昆虫と花

二度目のケブカクロバエ。

サザンカの花で昆虫を探していると,やって来ているのを発見。「よし,今度はしっかり撮るぞ」と気持ちを入れて近づいて行きました。ワーキングディスタンスは10cmといったところ。背部に葯が触れています。

 

からだは花粉まみれ。花弁を舐めています。

 

今度は蕊をつかんでいます。

 

葯がからだにしっかり触れています。

 

また花弁を舐めています。

 

別の花に移動。今度は蕊をかき分けてメシベの根元にある蜜腺を舐め始めました。こうした行動を繰り返すなかで,柱頭に花粉が付着します。

 

冬に咲くサザンカの花は冬に活動する昆虫を待ちます。冬に活動する昆虫は冬に咲く花を探します。うまくできています。

 


サザンカと昆虫たち(1)~ケブカクロバエ~

2023-01-06 | 昆虫と花

我が家の生垣にサザンカが並んでいます。これはわたしが挿し木で育ててきたものです。例年,この花を訪れる冬の昆虫を撮影するのをたのしんでいます。今冬も,同じことをして訪花昆虫について記事にしようと思います。

今,真っ赤な花がたくさん付いています。満開は少し先になるでしょうが,昆虫の姿がちらほら。赤色が花の存在をアピールして,黄色い葯と柱頭根元の蜜とが,昆虫の行動を誘い込みます。葯はたくさんあるので,昆虫には強烈な印象を与えるはず。

 

ケブカクロバエと思われるハエが,枯れ始めた花にいました。からだを見ると,花粉がいっぱい。

 

今どきのハエは警戒心が強いのでしょうか,周りを気にしているように見えました。カメラをそっと近づけたら,さっさとどこかへ去ってしまいました。

 

ハエのなかまは厳冬期でも,比較的穏やかな日中は活動しているのがよく見られます。

 


'22秋 虫の目レンズは友 ~コスモスとセイヨウミツバチ~

2022-11-04 | 昆虫と花

ここは山間部にあるむら。

休耕田にコスモスの花が咲き乱れています。広さは30a。田舎の風景ながら,一目見ると壮観な感じがします。

 

セイヨウミツバチの羽音が盛んにするものですから,目の前に来るミツバチをじっと待ちました。来ても,風で花が揺れます。シャッターチャンスがなかなか巡って来ないので,苦労します。

 

大きな花粉団子を付けています。

 

よい天気で,みつばちはきっと働き甲斐があるでしょう。

 

コスモスは秋桜。昔から秋を飾るにふさわしい花です。

わたしが撮影しているときは他の撮影者はなし。羽音が盛んに辺りに響き渡ります。「これぞ田舎!」ですね。人混みとはかけ離れた風景で,じつにのんびり過ごせました。空気も上々。

 


アゲハの庭園のフジバカマ(1)~アサギマダラ~

2022-10-03 | 昆虫と花

秋が進むにつれて,秋の七草の一つフジバカマの話題が聞こえるようになりました。フジバカマは近頃では,渡りをするチョウ"アサギマダラ”とセットで取り上げられることでよく知られています。

このチョウの栄養補給地としてフジバカマを植えようという人が増えています。わたしの知る人も複数栽培し始めました。わたしもその一人です。

我が家のアゲハの庭園には白花と赤花の両方を植えていますす。白花が一足先に咲き始めました。その種は赤花と比べて大層背が高いので,花を見上げながら写真を撮らなくてはなりません。チョウが飛来するのを観察する観点からいうと,赤花が断然よいように思われます。

 

9月29日(土)。朝,7時40分。庭園を通りかかったとき,偶然,アサギマダラが一頭頭上を舞って白花にとまりました。びっくり! これが飛来第一号です。大急ぎでカメラを持って来て撮影。コンデジで撮ったので,アップ写真はなし。撮ったと思ったら,パッと舞い上がってどこかに行ってしまいました。動きはとても速いという印象でした。

 

これからアサギマダラが立ち寄る可能性があります。というより,ぜひ来てほしいと強く,強く願っています。

 


"魚露目"で見たヒマワリの訪花昆虫

2022-09-08 | 昆虫と花

ヒマワリを魚露目で覗いてみました。

花弁が巨大風。視野の半分を占めています。それが空と同居。

 

タイワンタケクマバチがたくさんいました。

 

畝も山も入れて。

 

ハチももっと強調して,花弁をしっかり入れて。

 

ミツバチもいました。

 

隣りの田から飛んできたのが,このナガバネイナゴ。ここはイナゴの躍動する水田地帯です。

 

この種の写真に,わたしは遊び心をたっぷり感じています。レンズがわたしの遊び心を魅了してくれるように思うのです。ケータイでは簡単に撮れないおもしろい構図をつくれるのが魚露目に秘められた魅力です。

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~ヒマワリの訪花昆虫~

2022-08-31 | 昆虫と花

ここは交流施設の田。畝にはヒマワリがずらーっと植えられています。その数1000本。一般開放の日に訪れました。空はすっかり秋模様。

 

花の旬は過ぎていて,多くは重い頭を下に向けていました。中に,このようにぱぁーっと開いたものが。

 

いかにも太陽を連想させる姿です。明るさと勢いが感じられます。

 

昆虫があっちにもこっちにも。

 

キアゲハが。

 

ツナグロヒョウモンが。

 

たのしいひとときでした。

 


ムラサキツユクサとヒゲナガハナバチ

2022-06-04 | 昆虫と花

ムラサキツメクサの群落でモンキチョウの卵を撮影していたら,脇の花にヒゲナガバチがとまって蜜を吸いかけました。

 

慌てて,ハナバチを撮影しました。

 

ハナバチはカメラの動きに気づかないようで,一つの花を移動しながら蜜を吸いました。

 

帰って調べると,ムラサキツメクサとヒゲナガハナバチの組み合わせはよく知られているようです。わたしは初めて目撃。幸運な瞬間でした。