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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヒゲナガハナバチの吸蜜

2022-05-21 | 昆虫と花

公園の草地にて。

草刈りがなされたあと,トキワハゼが生えてきて群落をつくっています。そこにハナバチたちが訪れます。トキワハゼの花は筒状のかたちをしていて,下方が長めに出ています。それが訪花昆虫の足場になって,吸蜜活動を支えます。花から見ると,送受粉に都合のよいスタイルというわけです。

 

そこにヒゲナガハナバチが来ました。花茎が短いので花が倒れる心配なし。

 

どんなふうに吻を伸ばしているのか注目していると,見事に吸蜜をしていました。花と昆虫の絶妙な関係が見えました。

 

活動に精を出しているとき,昆虫は一心のことが多いものです。邪魔者が来たと察知されたら観察はおしまい。慎重なら,この程度の接写はいつでもOKです。

 


カタクリの花と昆虫

2022-05-08 | 昆虫と花

カタクリの花を見ると思うのは昆虫との関係です。色とすがたの魅力的な花は飾りでなく,昆虫を呼び寄せるための道具です。花は無駄な努力をしているわけではありません。そこに理が必ずあってその場所に位置しているのです。

だから虫媒花であるカタクリにどんな昆虫が誘われてくるのか,いつも興味深く観察していきます。

今年は一瞬ヒメアカタテハが吸蜜するのを目撃しました。この例を含めてチョウが訪れたのを見るのは初めてでした。よくギフチョウがとまっている光景を写真で見ますが,この地方はギフチョウが飛び回る環境はまったく残されていません。

ハエのなかまがあちこちにいました。なかにはヒラタアブと思われるものもいました。しかし,じっとしているわけではないので,よい写真は撮れませんでした。

 

ヒラタアブを含めて昆虫たちが花に入っていくところは目撃できませんでした。その他,ビロードツリアブが数匹いました。花に関心を持っている様子でしたが,結局吸蜜には至りませんでした。

カタクリの花で,昆虫とのつながりを解き明かそうとすると相当時間を掛けなくてはならないようです。

 


晩秋の菜の花

2021-11-28 | 昆虫と花

晩秋の空です。きれいに澄み渡っています。隣家の畑に菜の花が咲いています。

 

強い陽射しを受け、虫を呼ぶのに懸命なのでしょう。

 

色でアピール成功! ツマグロキンバエはごくふつうの訪問者。キンケハラナガツチバチの姿もあります。

 

どんどん冬に近づいています。

 


スイレンの花とクマバチ

2021-08-06 | 昆虫と花

スイレンの花咲く池にて。

あちこちでスイレンがやさしい色合いの花を付けています。見ていると、クマバチが花を巡っていました。

 

わたしから10m以上離れていたので、この程度の写真しか撮れませんでした。もちろん羽音は聞こえて来ません。顔がこちらに向かっていたらなおよかったのに。

 

花粉を集めて、また次の花へ。

 

こういう写真をしっかり撮ろうと思えば、たった一回行っただけではまずダメな気がします。家に近いので行ってみよう思っています。

 


カタバミの花とモンキチョウ

2021-05-10 | 昆虫と花

更地にカタバミがはびこっています。種子の散布戦略が巧みなので,いくらでも分布を拡げていきます。花が咲くと,昆虫がやって来ます。

たまたまモンキチョウが吸蜜行動を繰り返しているのを目撃。

 

次々に花を替え,花に降りると蜜源に吻を伸ばします。

 

吻が確認できるのが,この種の写真のいちばん大きな意味です。カタバミもチョウに蜜を提供でき,チョウも受粉に役立つ,双方向のつながりが見えて来ます。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~ネギ坊主とツマグロヒョウモン~

2021-05-08 | 昆虫と花

ネギの花の塊りをネギ坊主と呼んでいます。花には相当量の蜜があるようで,ハナアブやミツバチ,それにチョウたちがたくさん訪れています。

その中に目立つ大きさのチョウ,ツマグロヒョウモンがいました。急いで家からカメラを持ち出して撮影開始。

こういうときの心得は,慎重の上にも慎重に。これが鉄則です。自分の動きもわずかずつ,レンズも気づかれないように,風や太陽の向きにも要注意。

 

二頭来ていました。このチョウの翅の傷み具合からみると,苦労があったようです。

 

右の後翅が大きく欠けています。

 

がんばっているなあ。

 

ネギの花を適当に咲くがままにしておくと,こんなふうにたのしめます。ありがたいことです。

 


カラスノエンドウの花とアゲハ

2021-04-28 | 昆虫と花

隣家の畑で目撃したこと。

畑の片隅に雑草が生えていて,カラスノエンドウがまばらに花を付けています。そこを通りかかると,偶然目に留まったのがアゲハです。花で蜜を吸っている最中でした。

 

花から花へと移って行きながら蜜を吸い続けました。近くに寄って撮影。翅の動きが速いので,こんな画像になりました。

 

たしかに吻が伸びています。

 

なかなかよい場面を目撃しました。ラッキーでした。

 


ヤマザクラと昆虫(オドリバエのなかま)

2021-04-23 | 昆虫と花

ヤマザクラの花を観察・撮影していると,いろんな昆虫が訪れます。その中でめずらしい昆虫が目に留まりました。オドリバエのなかまです。

からだに花粉がいっぱい! 花に相当な執着心がありそうな行動ぶりで,その花粉はヤマザクラのものと考えてよさそうです。ただ気がかりなのは,単に花粉・蜜を求めてやって来ているようには思えない点です。見ていると,花から栄養分を補給しているようにはまったく見えませんでした。

 

アブのなかまなので,長い吻は花からではなく,捕らえた昆虫から体液を吸い上げる道具に見えます。オドリバエならまちがいなくは捕食性昆虫。花に来たのはここで昆虫を捕らえるためと推測するのが当たっているでしょう。

 

カメラを近づけても逃げる気配はなし。

 

それにしてしても付着した花粉とオドリバエのつながりが気になります。

 


サクラと昆虫 ~フタホシヒラタアブ~

2021-03-20 | 昆虫と花

サクラの花を撮るとき,気になるのはやっぱり訪花昆虫のこと。どんな昆虫が確認できるか,意識して見ていきます。

今回の撮影時ももちろんそうでした。気にかけると,意外に目に留まりかけました。それがふしぎなほどなのです。

ミツバチ,ツマグロキンバエ,ハナバエ,……。そうそうビロードツリアブが来たのにはびっくり! みんな小さな昆虫なので,高いところで吸蜜しているとカメラにはうまく収まりません。望遠マクロでも持っていなくてはなかなか画像記録ができないところが悔しい!

そんな中,唯一フタホシヒラタアブを撮ることができました。

 

アブはそのうちに移動。高いところだったのですが,たまたま足台を持っていたのでそれにのり,腕をぐーっと伸ばして撮影。台の上では背伸びもしました。それが下写真です。

 

ラッキーな目撃となりました。

 


昆虫の頭・顔 ~ホソヒラタアブとサザンカ~

2020-12-18 | 昆虫と花

サザンカの花が咲いて,ホソヒラタアブが何匹か訪れているのを見かけました。花に入り込んで,蜜や花粉を口にするのに夢中。

 

夢中であるということは隙があるということ。これは接写をするのに好都合です。花粉がからだのあちこちに付着しています。

 

頭部にも付着。

 

真正面から撮りたいのですが,なかなかチャンスは訪れません。葯の間をすこしずつ移動しながら摂食。

 

この日はこれまでです。チャンスに巡り合える日を待ちましょう。それにしても動きのあるものを接写で撮るのはむずかしいものです。