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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'23秋 虫の目レンズは友 ~ニホンアカガエル~

2023-11-23 | 生物

公園で撮影していると,突然足元にニホンアカガエルが現れました。いつかのこと,同じようなことがあって撮影チャンスを逃してしまった経験があります。それで,「今度こそは」という気持ちになりました。じつはここには池があって,アカガエルがよく出現するのです。

その池は右奥にあります。

 

幸い,動きはそれほどでもありません。気温が関係しているのでしょうか。遠景のメタセコイヤ,山,空をたくさん入れました。秋色が漂います。

 

こちら側を向いて静止している一瞬,シャッターを切りました。でっかい頭! 目! お気に入りの一枚です。右の前脚が踏んでいる枯葉は,ずっと向こうに林立するメタセコイヤのもの。ここまで風が運んできたのす。まさに,「蛙色は秋色」です。

 

カエルの表情は絵になります。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~ヒマワリ&クマゼミ~

2023-08-30 | 生物

タイトルの組み合わせは妙なのですが,ヒマワリといっても茎ですので。タイワンタケクマバチの飛翔写真を撮っていたら,突然クマゼミが飛来。そうしてヒマワリの茎に取り付きました。

これまでにもこの光景を目撃しましたが,写真には撮れていません。周りに樹木があり,そこで鳴いているので,クマゼミの姿を見かけるのはふつうです。ふつうでありながら,木のような草であるヒマワリに偶然とまったことが面白いと思います。

 

近づいて撮りました。

 

直後,飛び去りました。

 


イシモチソウの罠と昆虫たち

2023-05-27 | 生物

イシモチソウにハッチョウトンボが捕まっているのを見た後,ほかの昆虫はどうかなと思って探したら,すぐに見つかりました。

これはトリバのなかまでしょうか,ガガンボのなかまでしょうか。

 

小さなハエのなかまがすっかり絡めとられています。

 

少し大きめのハエです。腺毛の先端がからだを抱え込んでします。

 

もっと探せばまだ見つかるはず。でも,土壌の痩せた土地なので,そうそう獲物が訪れるようにも見えません。そんな環境でイシモチソウは踏ん張っています。

 


イシモチソウの罠とハッチョウトンボ

2023-05-26 | 生物

ハッチョウトンボの生息地は山裾の湿地。そこにはイシモチソウとモウセンゴケが群生しています。そこの土壌には生育に必要な栄養分が乏しいので,道端で見かけるありふれた雑草は生きていけないのです。イシモチソウやモウセンゴケは,ある意味厳しい環境に追いやられた植物です。

これらの植物は栄養源は昆虫から得ます。食虫植物とは呼ばれるものの,食べるわけではなく昆虫のからだを分解し,そこに含まれる栄養分を吸収するだけ。不毛な地でなんとしてでも生き抜こうと進化してきた結果を,わたしたちは目の当たりにしているわけです。イシモチソウのかたちとつくりはじつにワンダー!

茎生葉から生える腺毛の先には粘液滴が。

 

そう思いながらイシモチソウを見ていくと,ハッチョウトンボが捕まっているのが目に留まりました。

 

ハッチョウトンボはまだ生きています。しかし,この粘液から逃れることは無理のようです。罠にかかってしまったのです。

 

翅がこんなふうにすっかり絡みとられています。

 

これはすごい場面! 自然の摂理はここでも容赦なし。

 


ナメクジ,卵から孵化へ(15)

2023-05-05 | 生物

4月8日(土)。

卵殻から幼体が生まれる瞬間を目撃できるときは,ほんとうにラッキー。

 

これも。

 

するするっと出て来ます。

 

これ(中央)だって。

 

まだまだありますが,本シリーズはこのくらいにとどめておきます。畑作業で偶然卵塊を見つけたことがきっかけで,こんなに事例がゆたかに手に入りました。畑とナメクジに,こころから感謝。

 


ナメクジ,卵から孵化へ(14)

2023-05-04 | 生物

4月5日(水)。

卵塊はシャーレの中に入れ,蓋をしています。ナメクジの幼体たちはシャーレから出て行くことはできません。ふしぎなことに,類は類を呼ぶごとく,蓋裏に集合していることが度々。集合性があるのでしょうか。

 

互いに相手をなかまと認識できているはず。

 

4月6日(木)。

シャーレの土の中に雑草の種子が入っていたようで,発芽。それに幼体が登っている光景です。

 

そんな写真を撮っていると,また孵化!

 

毎日,観察の目が離せません。

 


ナメクジ,卵から孵化へ(13)

2023-05-02 | 生物

4月3日(月)。

孵化が続く卵塊を何度も確認していると,孵化場面を見逃すことはありません。それだけ卵の数が多く,孵化が限られた時間帯になされるということなのです。

 

出始めから出終わりまでを観察するのは大層なことではありません。スルッと,そんな感じで滑らかに出て来ます。

 

ナメクジも一つのいのち。

 

埋もれた卵の中から姿が見え始めます。

 

奥の方から出て来る場合は,卵殻が見えにくい状態です。よほど注意をしていないと,知らぬ間に出ているといったことが度々。写真中の他の卵はまだこれから孵化するものばかり。

 

これだけ撮っても飽きません。

 


ナメクジ,卵から孵化へ(12)

2023-05-01 | 生物

(続)4月2日(日)。

これだけ撮影できたら,もう心残りなしですね。

 

卵塊を確認する作業を怠らない限り,こうした場面をたっぷり目撃できます。

 

卵から出て来る様子がしっかり撮影できると,見ていただく者としてもうれしい限り。

 

二匹同時に生まれました。

 

これは奥の卵からの誕生なので,ちょっと見えづらい感じ。

 

これは卵の形状がわかるので,誕生する様子が手に取るように確認できます。

 

それにしても,いのちの誕生というものは見る者のこころを引き付けるものです。

 


ナメクジ,卵から孵化へ(11)

2023-04-30 | 生物

4月2日(日)。

これだけの卵塊があっても,微妙に産卵の時間がずれているようです。孵化の見逃しはないはず。

 

黒っぽい部分が見え出したら,孵化近しの印。

 

何度も確認しているうちに孵化場面を目撃できます。

 

出終わる瞬間です。

 

これも出終わり。

 

殻から出ようとしています。

 

ほんとうに次々に出て来ます。ただ,それほどに多いということであって,同時にいくつも誕生するという感じではありません。

 

まだまだ続きます。

 


ナメクジ,卵から孵化へ(10)

2023-04-29 | 生物

同じ3月28日(火)。

やっと,一眼レフで孵化場面を記録できました。

 

目の前で起こっている事実を記録できる興奮は大したものです。ほぼ出終わりといったところです。

 

すっかり出ました。殻は柔らかく,出口が窪んでいます。

 

いよいよ誕生が続きそう。記録できたら,できるだけ写真をアップするつもりです。